トラネキサム酸の効果:喉の痛みに効くメカニズムと副作用について解説

トラネキサム酸が風邪症状などで起こる喉の炎症や痛みに効く仕組みを解説。あわせて、トラネキサム酸の用法用量・副作用についてもピックアップしています。

トラネキサム酸が風邪症状などで起こる喉の腫れや痛みに効く仕組み

トラキサネム酸はプラスミンというたんぱく質分解酵素の働きを阻害する成分で、抗プラスミン薬ともよばれます。

喉や口内などの患部に何らかの異常が発生すると、血液中に流れているたんぱく質であるプラスミノーゲンがプラスミンに変化し、粘膜から浸透していきます。プラスミンは、炎症を起こすヒスタミンや痛みの原因となるプロスタグランジン、ブラジキニンも発生させ、同時に血管を拡張させるため患部が腫れて、痛みが発生します。

つまりプラスミンは、炎症や痛みの引き金になる物質でもあるのです。

トラキサネム酸を使用するとプラスミンの働きが阻害されるため、ヒスタミンやプロスタグランジン、ブラジキニンの作用も抑制されます。その結果、炎症や痛みが抑えられるという仕組みです。

喉の痛みや炎症に処方されるトラネキサム酸の用法用量

医療機関で処方される薬でトラネキサム酸が配合されているものは、トランサミンが有名です。トランサミンはトラネキサム酸を主成分とした薬で、主に喉の痛みや口内炎に対して効果を発揮する薬です。

トラネキサム酸は通常、成人であれば1日750~2000mgを3~4回に分けて服用します。なお、年齢や症状により適宜増減します。
1日あたりの用量にかなり幅がありますが、腫れや痛みが強いときは多めに、症状が改善されれば減量するなど、患者の症状に合わせて各医師が服用量を指示します。

また、トラネキサム酸の妊娠中や授乳中に対する注意喚起はありませんが、服用前に医師に相談することをおすすめします。

抗生物質の併用について

風邪症状でもある喉の炎症の治療のためにトラネキサム酸が使用される場合、抗生物質も処方されるということが多くあります。

トラネキサム酸は抗生物質と併用することで喉の炎症を抑え、風邪の症状を早く鎮めることができます。抗生物質というと飲み合わせなどを心配する人もいますが、トラネキサム酸と一緒に処方された場合はしっかり飲み切るようにしてください。

トラネキサム酸の副作用について

トラネキサム酸を主成分とした薬は副作用が少なく、比較的安全な薬とされていますが、リスクがまったくないわけではありません。服用時には次のことに注意してください。

■ 肝斑の治療などでトラネキサム酸配合の薬を服用中の方は、喉の治療でトラネキサム酸は併用できません。重複服用を防ぐためにも診察の際に、医師に飲んでいる薬を申告するようにしてください。

■ トラネキサム酸配合の薬には抗炎症作用のほかに、血液が固まりやすくなる「止血作用」もあります。このため、トロンビンなど他の止血薬を服用中の方は服用できません。止血薬は抜歯後などに処方されることがあるので、ご注意ください。

また、血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)や、術後で横になっている時間が長い方、圧迫止血の処置を受けている方、腎不全の方などは、症状の悪化や副作用のリスクが高まるおそれがあります。トラネキサム酸配合の薬を服用する前に、必ず医師に確認してください。

おわりに

風邪は初期症状のサインを見逃さずに早めに対処すれば軽症ですみます。喉が腫れやすい、風邪症状は喉の痛みからくるという方は、薬箱の中にトラネキサム酸配合の市販薬を常備してみてはいかがでしょうか。

なお、市販薬を3~5日服用しても症状が改善されない場合には、服用を中止し、医師の診療を受けてください。

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