ナゾネックスの副作用や妊娠中、授乳中の使用について解説

ナゾネックスの副作用や妊娠中・授乳中の方の使用について、解説していきます。

ナゾネックスは花粉症対策によく使われるステロイド系の点鼻薬です。

ステロイドは効き目が強い分、副作用が出やすいから怖い、妊娠中、授乳中に使っていいのか不安といった声もよく聞きます。

今回はナゾネックスの副作用や妊娠中・授乳中の方の使用について、解説していきます。

ナゾネックスの副作用は

花粉症でお困りの方の中にはナゾネックス(成分名:モメタゾン)を使用されている方も多いのではないでしょうか?

ナゾネックスはアレルギー性鼻炎に用いられる点鼻薬で、有効成分にステロイドが含まれています。一般にステロイド系の点鼻薬は即効性があり、抗アレルギー性の鼻炎薬が苦手とする鼻づまりにも高い効果を発揮するといわれています。

一方で、ステロイドといえば、副作用が怖い、注意が必要といったイメージもありますね。

ナゾネックスの場合、副作用はさほど心配はいりません。その点を詳しく見ていきましょう。

 

ナゾネックスは全身の副作用は起こりにくい安全性が高い薬

ナゾネックスをはじめ、花粉症などに用いられる点鼻薬は噴射した成分が鼻粘膜に直接作用することで炎症を抑える効果があります。

局所的にしか作用しないため、注射や内服薬のように成分が全身に回る可能性は低いため、体全体におよぶ副作用は起こりにくいとされています。

ナゾネックスも同様で、製薬会社によるインタビューフォームといわれる資料の中では、成人、小児ともに鼻に投与した際の全身吸収性は極めて低く、また全身におよぶ副作用についても、全身投与のステロイド剤に比べてその可能性は低いとされています。

 

主な副作用は鼻や喉の症状

主な副作用としてあげられているのは次の2つです。

鼻症状…刺激感、そう痒感、乾燥感、疼痛、発赤等

喉頭症状(喉の症状)…刺激感、疼痛、不快感、乾燥等

*小児の場合は主に鼻症状(不快感、刺激感、乾燥感)と鼻出血

しかし、臨床試験のデータでは、副作用の発生率は成人で10%未満、小児で3%未満とされていることから、ナゾネックスは全身への影響が少なく、副作用も起こりにくいと考えて差し支えないでしょう。

 

ナゾネックスは必要があれば妊娠中に使われることも

ナゾネックスは状況に応じて妊婦さんも服用することが可能です。

外用のステロイド剤の場合は、妊娠中や授乳中の方に対する影響が少なく、胎児への影響もほとんどないとされています。

しかしその反面、外用のステロイド剤には体の免疫力を抑制してしまう作用もあり、感染症の原因となることもあります。

特に妊娠中は免疫力が落ちる時期です。

病院の先生が処方する薬で服用の形も異なるとはいえ、おなかの子のことを考えると、本当に使って大丈夫か、少し不安になってしまう妊婦さんも少なくないようです。

 

製薬会社では有益性があれば使用可能と設定

妊娠中の方の使用に関して、ナゾネックスの説明書である添付文書では、次のように記載されています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること

動物(ラット、ウサギ)を用いた実験で胎児に悪影響が出たという報告が出ていることもあり、製薬会社ではすべての妊婦さんの使用は認めていません。

ただし、確実な危険性も確認されているわけではなく、薬を使用しない場合のリスクが薬を使用した場合のリスクを上回る場合にのみ服用でき、その診断は医師が行うこととされています。

ナゾネックスは処方薬のため、購入には処方箋が必要です。診察を受け、先生の判断で妊婦さんへの影響が少ないと判断されれば、服用できるようになっています。

 

ナゾネックスは妊娠中でも比較的安全と考えられている

妊婦さんの使用に関しては、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」の中でも危険性が少ないことが認められています

この資料の研究班の見解によれば、局所に作用する薬で人での催奇形性を示唆するデータはなく、妊婦に使用可能と考えられる、とされています。

以上を考慮すれば、ナゾネックスは妊婦さんにも比較的安全で、先生が妊娠を知っている上で処方された場合にはあまり心配せず使用して問題ないでしょう。

ただし、すべての妊婦さんが使用できるわけではなく、全く影響がないと言い切れないのも事実です。服用の際は用法・用量を必ず守りましょう。

また、言うまでもないことですが、使ってないからといって、同じ花粉症でお悩みの妊婦さんと貸し借りするなどの行為は絶対にやめましょう。

 

ナゾネックスは授乳中でも危険は少ない

授乳中の方も基本的にはナゾネックスの使用は可能です。

ステロイドが含まれているとはいえ、点鼻薬で局所的にしか作用しないことから、授乳中の方でも全身に影響が出たり、母乳に混ざることは起こりにくいと考えられています。

 

製薬会社からは授乳中の特別な注意喚起はなし

ナゾネックスの添付文書では、授乳中の方に関して特別な記載はされていません。

授乳期のラットを用いた実験では、母子に体重増加抑制などの症状がみられたことが確認されていますが、妊娠中と同様、ヒトを対象とした試験データはありません。

そのため、製薬会社からは授乳期の方の使用に際して特に禁止事項や注意喚起はされてなく、実際に授乳中の方も医師の診断に応じてナゾネックスの処方は行われています。

 

ナゾネックスは授乳中も比較的安全と考えられている

授乳中の方に関して、同じく「妊娠・授乳と薬」を参照すると、授乳期の使用は安全とされており、研究班の見解では、局所作用なので、使用可能と考えられるとされています。

よって、授乳中の場合も妊娠中と同じように、先生が授乳中と知った上で処方された場合には、使用上の問題は少ないといえるでしょう。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった花粉症による鼻炎症状は大きなストレスにもなりますね。妊娠中や授乳中の方にとってストレスは大敵です。花粉症にお困りの方で先生からナゾネックスを処方された場合は心配せずに使用して、妊娠中や授乳中のストレスを少しでも軽減させましょう。

 

不安な時は病院の先生に相談しましょう

ナゾネックスは副作用が少なく安全性の高い薬です。医師の判断に基づいて処方される薬ですので、花粉症による鼻の症状にお困りの方は心配せずに使うようにしましょう。

ただし、ステロイドは効き目が強い成分です。気になることがある時は先生に相談し、過量を使わないように気をつけましょう。

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