ニフェジピンとは

ニフェジピンは別名アダラート、セパミットなどの名前で呼ばれることもある、Ca拮抗薬です。Ca拮抗薬は血管の細胞内へのCa(カルシウム)の流入を防ぐことにより、血管を広げる高血圧、狭心症の治療薬です。

ニフェジピンには通常のニフェジピン、ニフェジピンL、ニフェジピンCRの3つのタイプがあります。

ニフェジピン

一番古くから使用されているニフェジピンです。

カプセルと細粒のものがあり、効果が早く出るのが特徴です。血圧を下げる作用、狭心症を改善する作用は強いですが、効果時間が短く副作用が出やすいという特徴もあります。

ただし、適応外ではありますが、アカラシアや小児の高血圧に使われるという利点もあります。作用時間が短いこともあり通常の高血圧にはあまり適しません。

効能・効果

ニフェジピンの効能・効果は本態性高血圧、腎性高血圧、狭心症となっています。

本態性高血圧とは内臓疾患などの特定の原因がない高血圧のことで、主な原因は塩分の摂り過ぎや、動脈硬化など言われていますが、はっきりとした原因は不明です。

ニフェジピンは使用して約30分以内に効果があらわれ、血圧を下げる効果なら約6時間、狭心症への効果なら約4~6時間の作用時間があります。

用法・用量

ニフェジピンは細粒、カプセル共に、通常15歳以上の成人は1回10mgを1日3回使用します。

ニフェジピンL

「ニフェジピン」の作用時間を延ばしたものが「ニフェジピンL」です。ニフェジピンLには錠剤とカプセル、細粒のものがあります。副作用も通常のニフェジピンに比べ出にくくなりました。ニフェジピンLは難治・重症高血圧によく使用されます。

効果・効能

ニフェジピンLの効能・効果は本態性高血圧症、腎性高血圧症、狭心症です。

ニフェジピンLは使用して約30~60分以内に効果があらわれ、約12時間の作用時間を持ちます。

用法・用量

ニフェジピンLは症状によって用法・用量が異なります。

症状 用法・用量
本態性高血圧症、腎性高血圧症 通常15歳以上の成人は1回10~20mgを1日2回使用します。
狭心症 通常15歳以上の成人は1回20mgを1日2回使用します。

ニフェジピンCR

「ニフェジピンL」をさらに持続型に改良したものが「ニフェジピンCR」です。

ニフェジピンCRは錠剤のもののみとなります。ニフェジピンCRには1日1回の使用で良いという特徴があり、副作用もさらに起きにくくなりました。「ニフェジピン」「ニフェジピンL」に比べて効果が出るのはゆっくりですが、その分、効果が長く続くので毎日の血圧管理や狭心症発作の予防には非常に適しています。

効能・効果

ニフェジピンCRの効能・効果は高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症、狭心症、異型狭心症となっています。

異型狭心症とは冠攣縮性狭心症とも呼ばれ、血管の痙攣により心臓に栄養を送るための血管である冠動脈の血流が低下し、胸部症状、心筋障害が生じる狭心症のことです。

特に朝、安静にしている時に症状が出やすく、胸痛や息切れのほかに喉や胸、肩に違和感を感じることがあります。

ニフェジピンCRは使用すると血液内の濃度が高くなるピークが2回あるのが特徴です。使用して約3時間以内に効果があらわれ、使用から約12時間後にもう一度、薬の血中濃度が高くなります。1度の使用で効果が約24時間持続します。

用法・用量

ニフェジピンCRの用法・用量は症状によって異なります。

 

症状 用法・用量
高血圧症

通常15歳以上の成人は20~40mgを1日1回使用します。

ただし、最初は1日10~20mgから開始して、必要に応じて増量します。

なお、1日40mgで効果が不十分な場合には、1回40mgで1日2回まで増量できます。

腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症

通常15歳以上の成人は20~40mgを1日1回使用します。

ただし、最初は1日10~20mgから開始して、必要に応じて増量します。

狭心症、異型狭心症

通常15歳以上の成人は40mgを1日1回使用します。

なお、症状に応じて増減はしますが、最高用量は1日1回60mgまでです。

ニフェジピンの使用上の注意

以下に当てはまる方は全てのタイプのニフェジピンを使用できません。

・ニフェジピンに対して過敏症があったことのある方。
・妊娠20週未満の方または妊娠している可能性のある方。
・心原性ショックの患者。

また、「ニフェジピンL」「ニフェジピンCR」は急性心筋梗塞の患者に使用できますが通常の「ニフェジピン」は使用できません。

副作用

全てのタイプのニフェジピンに当てはまる副作用として、日常生活では急な血圧の低下によるめまい、立ちくらみに注意が必要です。

また、頭痛や動悸、ほてり、低血圧、歯ぐきのはれなどが現れた場合は医師に相談してください。

舌下投与について

薬を舌の裏に入れ、吸収を待つ使用法を「舌下投与」といいます。

昔はニフェジピンを舌下投与する方法もありましたが、この方法は急激に血中の薬物濃度が上がるため、危険と判断され現在は禁止されました。

併用に注意したい薬や飲み物

ニフェジピンには一緒に飲む時には注意したい薬や飲み物があります。

・ジゴキシン(薬)
ジゴキシンの血中濃度が上昇することがあります。もし、気分が悪い・吐き気がする、頭痛、視覚異常、不整脈などが現れたら医師に連絡してください。

・シメチジン(薬)
ニフェジピンの効果が強まってしまうことがあります。急激な血圧の低下や頻脈などが現れたら医師に連絡してください。

・グレープフルーツジュース
ニフェジピンの効果が強まってしまうことがあります。同時に服用しないように注意しましょう。

他にもニフェジピンと一緒に飲んだり、使用することで、影響の出ることがあるものもあるので、医師や薬剤師の説明をよく聞いて使用してください。

妊娠中・授乳中の使用

妊娠20週未満または妊娠している可能性のある方には使用できません。

また、妊娠20週以降の妊婦は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用します。

授乳中の方は使用することを避け、やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。

高血圧でお悩みの方へ

高血圧症の方や血圧が高めと診断された方には、自宅などで血圧を毎日測定することをおすすめします。病院での血圧測定では緊張により、普段より血圧が高くなることがありますので正しい数値が測れないことがあります。

また、来院時の1日だけの血圧を見るよりも、日々の血圧の変動を見ることの方が高血圧治療には重要です。

毎朝、血圧を測り血圧手帳などに記録して病院や薬局に提示することで、より正確な診断と治療方針を立てることができるのと、健康状態の変化を自分でも気付きやすくなれます。

そこで、自宅で簡単に毎日の血圧が測定できる、薬剤師おすすめの血圧計をご紹介します。

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・血圧計は初めてと言う方や機械操作が苦手というご高齢の方におすすめの血圧計です。