「パタノール点眼液0.1%」は医師の処方せんが必要な目薬です。
現在では、パタノール点眼液は抗アレルギー点眼剤市場の65%以上のシェアがあるといわれ、花粉症やアレルギーの目薬といえばパタノールというほど、使用される方が多いお薬のひとつです。
パタノールを購入するためには病院で処方せんをもらう必要がありますが、急に目がかゆくなった・使い切ってしまったけど病院に行く時間がないときにはどうしたら良いのでしょうか?
この記事ではパタノールの特徴と市販薬で購入する場合のポイントを説明します。
パタノール はどんな目薬?
パタノール(成分名:オロパタジン塩酸塩)点眼液は、アレルギー性結膜炎に使用される目薬で、アレルギーの飲み薬「アレロック」と同じ成分の薬です。
有効成分の「オロパタジン塩酸塩」は、「ヒスタミンH1拮抗薬(第2世代抗ヒスタミン薬)」です。オロパタジン塩酸塩は抗ヒスタミン作用とともにメディエーター遊離抑制作用(抗アレルギー作用)もあるところが特徴的です。
アレルギー症状が出てからでも即効性がある抗ヒスタミン作用と、アレルギー症状が出る前から予防的に働く抗アレルギー作用を有する成分で、即効性と予防効果が期待できます。
パタノールについては関連記事をごらんください。
パタノール は市販薬として購入できる?
現在、パタノールもしくは同じ成分の目薬は、市販薬として販売されていません。(2018年3月時点)
パタノールの使用を希望される場合は、医師の処方せんが必要となります。
眼のかゆみにおすすめの目薬は?成分や価格を比較
市販薬でパタノールと同じ成分の目薬は販売されていませんが、急な目のかゆみや炎症が起こった時には市販の目薬でも対応が可能です。
パタノールは即効性のある抗ヒスタミン作用とともに、予防が期待できる抗アレルギー作用があることが特徴的な目薬です。
抗ヒスタミン成分と抗アレルギー成分の2つの成分が配合された目薬を選ぶと、パタノールのような効果が期待できると考えられます。
市販薬に配合されている成分について
市販薬には、抗ヒスタミン成分と抗アレルギー成分を含む目薬があります。
代表的な成分は、抗ヒスタミン成分「クロルフェニラミンマレイン酸塩」、メディエーター遊離抑制作用(抗アレルギー作用)成分「 クロモグリク酸ナトリウム 」です。
これらの2つの成分以外に、目の炎症をおさえる成分、潤いを与える成分も配合されている目薬が市販されています。
<市販薬に配合されている成分の説明>
クロモグリク酸ナトリウム | アレルギーの原因となる化学伝達物質の放出を制御します。(抗アレルギー成分) |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 |
アレルギー症状を起こすヒスタミンの受容体結合をブロックし、目のかゆみを抑えます。(抗ヒスタミン成分) |
グリチルリチン酸二カリウム | アレルギー反応による目の炎症を鎮めます。 |
プラノプロフェン | アレルギー反応による目の炎症を鎮めます。 |
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム | 目のうるおいを保持し、角膜表面をいたわります |
おすすめの市販薬の比較
市販の目薬は、濃度・構成成分・使用感の違いがあるため、症状や好みよって選ばれるとよいでしょう。
また、花粉症の眼のかゆみなど、長期間に使用する場合は、継続しやすい価格かどうかも大切です。
商品名 | 容量 | 成分 | amazon価格 |
---|---|---|---|
エージーアイズアレルカットM | 13ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015% グリチルリチン酸二カリウム0.125% コンドロイチン硫酸エステルナトリウム0.2% |
1,030円 |
エージーアイズ アレルカットC | 13ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015% プラノプロフェン 0.05% コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.2% |
971円 |
ロートアルガードクリアブロックEXa | 13ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015% プラノプロフェン 0.05% コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.2% |
1,310 円 |
ロートアルガードクリアブロックZ | 13ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03% プラノプロフェン 0.05% コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5% |
1,848 円 |
マイティアアイテクトアルピタット | 15ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015% プラノプロフェン0.05% |
1,109円 |
マリンアイALG | 15ml | クロモグリク酸ナトリウム 1% クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015% グリチルリチン酸二カリウム0.125% |
598 円 |
(2018年3月amazon価格)
おわりに
市販薬を1週間使用を継続しても症状の改善が見られない場合や、2週間以上使用を継続する場合は、眼科を受診しましょう。
花粉症などアレルギー症状を防ぐことは一番大切なことは、アレルギーの元となる物質を体内に侵入させないことです。
目の粘膜に花粉などのアレルギーを起こす成分が付着するのを防ぐためにも、外出時にメガネの着用したり、コンタクトはワンデータイプのものを使用するなど目の中にアレルギー成分が入らないように心がけるようにしてください。