ハルシオンの効果・副作用・通販について:酒との併用に注意

ハルシオンの効果・副作用・お酒との併用・効かない場合の対処法など詳しく解説します。また通販やジェネリック、マイスリーとの比較についても徹底解説!

ハルシオンとは?

夜になったら眠くなり朝になったら起きるという、ごく自然な生体のリズムが崩れている人が増加し、日本人の5人に1人は何らかの睡眠障害に悩んでいるといわれています。

誰しも多少の寝不足や不眠になることはありますが、もし2週間以上不眠の状態が続いたら、放っておかずに医師に相談することが大切です。

睡眠障害で最も多いのは、疲れているのになかなか寝付けない、心配事があって眠れないなどの入眠障害です。
そのような入眠障害の治療によく処方される薬のひとつに、ハルシオンがあります。

ハルシオンは脳の神経を鎮める作用をもつトリアゾラムを主成分とする睡眠薬の一種です。
入眠障害の治療に効果的な超短時間型に分類され、不安や緊張をやわらげリラックスさせる効果があります。

ミナカラお薬辞典:ハルシオン0.125mg錠ハルシオン0.25mg錠

ハルシオンの効果と特徴

ハルシオンは、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬で、入眠障害の治療に効果があります。

ベンゾジアゼピン系は、睡眠作用の他にも、抗不安作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用などがあり、不安や緊張をやわらげる作用があります。そのため、睡眠障害だけでなくうつ病などの治療薬として使用されることもあります。

また、筋弛緩作用があるため、手術前の麻酔として投与されることもあります。

ハルシオンの特徴

ハルシオンの効果が持続する時間は、超短時間型に分類され、即効性に優れていることが特徴です。服用後、平均10~30分以内には睡眠作用があらわれ、約1.2時間後には効き目が最大になるため、寝つきの悪い入眠障害に悩む人に有効です。ただし、即効性がある反面、約3時間弱で効果が薄れてきます。

そのため、入眠障害には有効ですが、夜中に起きてしまう中途覚醒や、早朝に起きてしまう早朝覚醒の人には向いていません。

ハルシオンが向いている人

睡眠薬は薬の中でも効果に個人差があるといわれる薬です。ハルシオンは、どのような不眠症状を抱える人に向いているのでしょうか。

■入眠障害(寝つきが悪い)に悩んでいる人
ハルシオンは、なかなか寝つけない入眠障害に効果的な薬です。
同類薬に比べて効果がやや強めで、効き目が早いため、すぐに寝つきたい人に有効です。

しかし、入眠障害ではなく中途覚醒の場合や、複数の睡眠障害のタイプを持っている場合などは、ハルシオンのような超短時間型の薬では効果がないかもしれません。

■いらいらや不安が原因で寝つきが悪い人
ハルシオンは、入眠障害の中でも、不安やストレスが多くて眠れないという場合に有効です。

ハルシオンは睡眠作用の他に、抗不安作用や筋弛緩作用があるため、精神的な不安や緊張が原因で寝つけない人に比較的効果的です。

ただし、ハルシオンはあくまで入眠をサポートするための補助で、ストレス自体を解消してくれるものではありません。くれぐれも過剰摂取をしないよう心得ておきましょう。

ハルシオンの副作用

ハルシオンは睡眠薬の中でも比較的安全な薬です。添付文書によれば、副作用の起こる確率は2.61%で、その主なものはめまいやふらつき、倦怠感などです。

重大な副作用

ごくまれですが、以下のような重大な副作用が起こる場合があります。

副作用 具体的な症状 発症確率
薬物依存・離脱症状 痙攣発作、不眠、不安、幻覚、妄想など 頻度不明
精神症状 刺激興奮、錯乱、攻撃性、幻覚、妄想など 頻度不明
呼吸抑制 呼吸回数の減少、頭痛、めまいなど 頻度不明
一過性前向性健忘症 途中で起きたときの出来事を覚えていない、など 0.12%
もうろう状態 意識の混濁、異常行動など 0.05%
肝炎・肝機能障害・黄疸 倦怠感、発熱、吐き気など 頻度不明
ショック
アナフィラキシー様症状
発疹、血管性浮腫、呼吸困難など 頻度不明

その他の副作用

重大な副作用ではないものの、注意が必要な副作用の一部をまとめました。このような症状があらわれた場合は医師の判断により投与が中止されます。

重大な副作用の兆候の場合もあるため、このような症状があらわれた場合はすぐに医師に相談してください。

症状 発症確率
眠気、ふらつき、めまい、頭痛・頭重 0.1~0.5%未満
不安、不眠、いらいら感、不快感、言語障害、視覚以上、など 0.1%未満
知覚減退、転倒、多幸感、鎮静 頻度不明
肝機能検査値の上昇 0.1%
口渇 0.1~0.5%未満
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、便秘など 0.1%未満
血圧上昇、動悸、胸部圧迫感 0.1%未満
血圧降下 頻度不明
発疹、かゆみ 0.1%未満
倦怠感 0.1~0.5%未満

お酒と一緒に飲むと危険!

ハルシオンは正しく服用すれば副作用の少ない薬ですが、お酒と併用してしまうと副作用が出る確率が高くなってしまいます。めまいやふらつきだけでなく、錯乱などの精神症状や呼吸抑制、さらに肝炎や肝機能障害などの重大な副作用も起こりやすくなります。

また、夜中に起きたときにふらつきで転倒し、ケガや事故など二次的な副作用が起こる場合もあります。お酒と併用したことによる死亡事故も報告されているため、ハルシオンとお酒の飲み合わせには十分に注意してください。

ハルシオンの通販やジェネリックについて

不眠の悩みはなかなか人に相談しにくく、病院に行かずに市販薬でなんとかしたい、という人も多いかもしれません。また、睡眠薬は長期間の服用が多いため、薬価をできるだけ抑えたい、ということも多いでしょう。

ハルシオンと同じ効果を持つ市販薬の有無やジェネリック医薬品について、解説していきます。

市販薬の販売について

現在、ハルシオンと同じ成分を含む市販薬は販売されていません。ハルシオンを入手するためには、必ず医師の処方箋が必要になります。

薬局で販売されているのは、睡眠薬ではなく睡眠改善薬であり、ハルシオンなどの睡眠薬とは成分や作用、また効果の点で以下のような違いがあります。

・睡眠薬・・・不眠症状に有効
・睡眠改善薬・・・一時的な不眠症を緩和する

市販されている睡眠改善薬は、あくまで一時的な不眠症状の改善に使用する目的のため、慢性的な不眠症状にはあまり効果は見込めません。

時差ボケや不規則な生活リズムなどにより、一時的な不眠に悩んでいるという方は、睡眠薬を服用する前に、まずは睡眠改善薬を試してみるのも一つの方法です。

市販の睡眠改善薬について、詳しくはこちらをご覧ください。

通販などでの個人輸入は法律違反です

薬の中には通販などを利用して個人輸入が可能なものもありますが、ハルシオンは罰則の対象となる向精神薬(脳に作用することで精神に影響を与える薬)に含まれるため、あらかじめ届け出て許可を受けた人以外の個人輸入が禁止されています。

「麻薬及び向精神薬取締法」の規定により、医療用の麻薬又は向精神薬を、医師から処方された本人が携帯して入国する場合を除いて、一般の個人が輸入することは禁止されており、違反した場合には処罰されます。

厚生労働省ホームページ

ハルシオンを個人購入・個人輸入すると、5年以下の懲役、営利目的での輸入に対しては7年以下の懲役および200万円以下の罰金が科されます。

万が一、インターネットでハルシオンを個人輸入できるサイトを見つけても、絶対に購入しないようにしましょう。

ジェネリックについて

ハルシオンと同じ有効成分を含むジェネリックが販売されています。名称は一般的に”トリアゾラム錠○○mg+「製薬会社名」”となっています。

トリアゾラムとはハルシオンの有効成分の名称で、ジェネリック医薬品のトリアゾラム錠にも同量に含まれています。

しかし、睡眠障害は精神的な部分が起因していることも多いため、「ジェネリックだから眠れないんじゃないか・・」と心配することで症状が改善しないような場合は、先発薬にした方がよいかもしれません。

ただし、ハルシオンとトリアゾラムの効能はほぼ同一のものと言えるため、ジェネリックだから効果が劣るということはないことを知っておきましょう。

以下に処方薬とジェネリック医薬品の一部の薬価をまとめました。ご参照ください。

■トリアゾラム含有量0.125mg

製品名 薬価 製薬会社名
ハルシオン0.125錠 9.50円 ファイザー
トリアゾラム錠0.125mg「CH」 5.60円 長生堂製薬

■トリアゾラム含有量0.25mg

製品名 薬価 製薬会社名
ハルシオン0.25mg 13.80円 ファイザー
トリアゾラム錠0.25mg「CH」 5.80円 長生堂製薬
トリアゾラム錠0.25mg「テバ」 5.80円 テバ製薬

※2018年8月現在の薬価

ハルシオンが効かない!なぜ?!

睡眠薬の効果は個人差よるところが多く、また、その日の精神状態などによっても効き目が変わってきます。そのため、ハルシオンの効果が感じられない原因について断言することができませんが、可能性として以下のようなことが考えられます。

ハルシオンが効かない原因

■不眠のタイプが違う
ハルシオンは、即効性はありますが、長時間の効き目はありません。よってハルシオンが効かない場合、入眠障害ではなく中途覚醒の場合や、複数の睡眠障害のタイプを持っているなど超短時間型の薬では効果がないタイプの不眠かもしれません。

それぞれの不眠症状に合う睡眠薬については以下の記事で解説しています。睡眠薬を変更したい場合は一度医師に相談しましょう。

■薬が体質に合っていない
薬は体質によって合う合わないがあり、効果や副作用の出方は人によってさまざまです。入眠障害に悩んでいるのであれば、同じ超短期時間型の薬に変更してみることも1つの方法です。自分の不眠の状態を主治医によく相談し、どの薬が合うか判断してもらいましょう。

■耐性ができてしまっている
睡眠薬は飲み続ければ効果が上がるものではありません。長期間飲み続けていると、体が薬に慣れて、今までの量では効かなくなる「耐性」ができてしまいます。

初めて処方してもらったころは効いていたのに、最近は効果がない…という場合は耐性ができてしまっているのかもしれません。そのような場合は独断で用量を増やしたりせず、医師に相談しましょう。

効かないときの対処法

ハルシオンなど睡眠薬の効果が感じられない場合、解決策は医師に相談することです。

担当医ともう一度自分の不眠障害の種類や重さについてよく話し合い、体質などにあった薬を服用することが完治へとつながります。

絶対にやってはいけないのは、独断で服用量を増やすことです。独断で用量を増やすと副作用の危険性が増え、場合によっては重大な副作用を起こす場合もあります。また、眠くなるようにとアルコールと併用することも危険です。

ハルシオンが効かないな、と感じたら早めに医師に相談するようにしてください。

ハルシオンとマイスリーの違い

睡眠障害に悩む人は多く、そのため睡眠薬の種類もたくさん存在します。

睡眠薬の種類は、効果が効き始める時間や効果が続く長さなどによって分けられますが、ハルシオンと同じく超短時間型の睡眠薬に、「マイスリー」というものがあります。

今回は、ハルシオンとマイスリーの違いについて詳しく見ていきたいと思います。

マイスリーについて、詳しくはこちらをご参考ください。
ミナカラお薬辞典:マイスリー錠5mg(処方薬)マイスリー錠10mg(処方薬)

ハルシオンとマイスリーは同じ超短時間型の薬ですが、薬の系統や効果などに違いがあります。

また、副作用の確率については一般的にハルシオンのほうが高いといわれていますが、個人差や服用期間にもよるため一概には言えません。依存性の高さについては、ハルシオンのほうが高い、という考えが一般的なようです。

どちらも即効性があり、服用後2~3時間たつと効果は薄れるため、日中に眠気が残るような副作用は中・長期型の薬品より少ないとされています。

薬剤の系統・作用が異なる

ハルシオンはベンゾジアゼピン系の薬であり、睡眠作用の他に不安や緊張を和らげる抗不安作用、筋肉のこわばりを緩める筋弛緩作用、抗けいれん作用などがあります。そのため、ハルシオンは不安や緊張による不眠に有効で、うつ病などの治療などにも使われています。

対してマイスリーは、非ベンゾジアゼピン系の薬であり、睡眠作用に特化し、抗不安作用や筋弛緩作用にはなるべく反応しないように改良された睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系より比較的副作用は少なく、安全性が高いとされ近年はよく処方されています。

作用時間が異なる

睡眠薬は、薬によって服用後に最も効果が高くなる「最高濃度到達時間」と、効果が引いていく「半減期」が異なります。ハルシオンとマイスリーでは、最高濃度到達時間と半減期の時間に若干の違いがあります。

薬名 最高濃度到達時間 半減期
ハルシオン 約70分 約2時間50分
マイスリー 約50分 約2時間20分

両者の作用時間には大きな差はありませんが、若干、マイスリーの方が早く効いて、早く抜けていきやすいといえるでしょう。薬の作用時間には個人差がありますが、選択する際のひとつの目安にしてください。

薬価や用量が異なる

ハルシオンとマイスリーでは、薬価や用量が異なります。睡眠薬は値段ではなく自分に合っているかどうか、ですがひとつの参考にしてみてください。

薬名 薬価 基本の用量
ハルシオン0.125mg錠 9.50円 1日2錠または4錠
ハルシオン0.25mg錠 13.8円 1日1錠または2錠
マイスリー錠5mg 40.60円 1日1錠または2錠
マイスリー錠10mg 65.0円 1日1錠

※2017年8月現在の薬価

どちらの薬を選んだらいいの?

睡眠障害の症状には個人差があり、自分の症状に適した薬を服用することが治療につながります。そのため、ハルシオンとマイスリーのうちどちらの睡眠薬のほうがいい、と断言することはできません。

ひとつの基準としては、不眠の原因が精神的な不安や緊張が原因かどうか、ということでしょう。布団に入っても不安感や緊張感が続き眠れない…という場合にはハルシオンが効果的といえます。

不眠の症状をしっかりと見極め、医師とよく相談して服用する薬を選ぶことが大切です。

使用上の注意:お酒との併用は危険!

ハルシオンは比較的副作用が少なく、安全な睡眠薬であるといわれています。

しかし、使い方を間違えれば副作用などの危険もあります。服用の際は以下のことに充分注意してください。

お酒との飲み合わせに注意!

ハルシオンとお酒を一緒に飲んだときの影響については、ハルシオンの添付文書の中に、以下の記載があります。

精神神経系等の副作用があらわれるおそれがある。
なお、できるだけ飲酒は避けさせること。

機序・危険因子:中枢神経抑制作用が増強される。

ハルシオン0.125mg錠/ハルシオン0.25mg錠添付文書

飲酒は絶対に禁止されているとはいえないものの強めの警告です。

特にハルシオンは即効性があり、よく効くことから犯罪などにも利用されている実態があります。お酒にハルシオンを混入した犯罪、乱用による事故や健康上の弊害などが多発し、多くの危険因子が認められたため、海外の一部では販売中止としているほどです。

ハルシオン服用中、どうしても仕事付き合いなどに参加しなくてはいけない場合は、ノンアルコールビールなどアルコールの入っていないもので代用しましょう。また、どうしても寝酒がやめられない、寝酒の量がどんどん増える、といった場合は医師に相談する必要があります。

ハルシオンとお酒を併用した場合、以下のような問題が指摘されています。

■効き目が強く出てしまう
ハルシオンとお酒には、どちらも脳の活動を抑える鎮静作用と睡眠作用があるため、両者を併用すると必要以上に脳の機能が低下します。

また、睡眠薬もアルコールも肝臓で分解されますが、薬はアルコールよりも後に分解されるため、薬が体内に長時間とどまることになり、朝になっても睡眠作用が残ってしまいます。

その結果、起きても眠く、意識がもうろうとしたり、集中力や判断力が低下するなど、日常生活にさまざまな支障を起こしてしまいます。

■相互の耐性と依存性が増す
ハルシオンには抗不安作用があるため、精神的な依存を起こしやすいとされています。
お酒と併用すると両方の耐性と依存性が相互に作用してしまうため、適切な薬の量が分からなくなり、治療にも支障が生じる可能性があります。

その他の注意

■独断で用量を増やすのは危険
効果が感じられなくなったからといって独断で薬の量を増やすことは危険です。

睡眠薬は決められた服用量を超えて飲むと、副作用もあらわれやすくなります。
特にハルシオンは、抗不安作用があるため依存性が高くなりやすい傾向があるといわれています。

副作用にも苦しむことになるため、自己判断で服用量を変更することは、絶対にやめましょう。

■離脱症状に注意!
ハルシオンを長期にわたり多量に服用していた場合、急に服用を中止すると離脱症状を起こすことがあります。離脱症状とは、体に薬があることが当たり前の状態から急になくなることで、不安が強くなり以前より不眠がひどくなったりすることです。

薬をやめたい、または減量したい場合は独断でせず、必ず医師と相談したうえで服用をやめるようにしましょう。

おわりに:根本治療も考えよう

ハルシオンは入眠障害の治療に効果的で便利な薬ですが、特徴やメリットと副作用を理解して正しく使用することが必要です。

また不眠治療でもう一点大切なことは、睡眠薬以外の根本的な治療です。

自分の不眠の原因が何かを見極めるためにも、ストレスの原因になっているもの、寝酒や夜型生活、運動などの生活習慣、環境、他に飲んでいる薬や病気など、一度きちんと確認してみることも大切です。

また、睡眠薬を服用することに抵抗がある方は、不眠に効果的な漢方薬をまずは服用してみても良いでしょう。

ハルシオンのお役立ち情報

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