ヒアレイン点眼液は病院で処方される目薬です。目の表面を保護し涙液を安定化させて乾きを防ぐ効果があります。
この記事では、ヒアレイン点眼液の説明と、ヒアレインに替わって目の症状によるおすすめの市販の目薬を紹介します。
薬局でヒアレイン点眼液は購入できる?同じ成分の目薬はあるの?
残念ながら、ヒアレインおよびヒアレインと同じ成分の目薬は市販されていません。(2018年3月現在)
しかし、現代はコンタクトレンズの使用、パソコンやゲームなどモニターを見る機会が多く、目の乾き・ドライアイ・角膜保護・異物感などの症状を持つ方が増えてきています。
そのため、ヒアレインが市販薬としての発売が求められており、厚生労働省「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」において、スイッチOTC医薬品の候補として検討されています。(2017年11月現在)
しかし、市販されるまでにはまだ少し時間がかかる見込みです。
ヒアレイン点眼液はどんな目薬?
ヒアレイン点眼液は目の表面を保護し、涙液を安定化させることで 目の乾きを防ぐ効果のある「ヒアルロン酸ナトリウム製剤」が配合された目薬です。
有効成分の濃度違いや使い方によって4つの種類があります。
・ヒアレイン点眼液0.1% (精製ヒアルロン酸ナトリウムが1mg/1ml)
・ヒアレイン点眼液0.3%(精製ヒアルロン酸ナトリウムが3mg/1ml)
・ヒアレインミニ点眼液0.1%(精製ヒアルロン酸ナトリウムが1mg/1ml)
・ヒアレインミニ点眼液0.3%(精製ヒアルロン酸ナトリウムが3mg/1ml)
目の乾きを防ぐ目的であれば、通常ヒアレイン点眼液0.1%のものが処方されますが、重症な場合は、0.3%が処方されます。
ヒアレイン点眼液は正しくは、参天製薬株式会社が販売する「ヒアルロン酸ナトリウム製剤」点眼液です。
同じ成分で他の会社から販売されている目薬には、アイケア、ティアバランス、ヒアール、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアロンサンなどの製品があります。
使い方
1回1滴、1日5~6回点眼し、症状によって増減します。 目薬をさす時に、容器の先が目に触れないように気をつけましょう。
主な適応症状
角結膜上皮障害 ・ シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、 眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患 ・ 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患の方に処方されます。
コンタクトの人にはヒアレインミニがおすすめ
ヒアレインミニは、防腐剤フリーで1回使い切りの目薬です。防腐剤が入っていないためコンタクトをつけたままヒアレインを使いたい人にはおすすめです。
ソフトコンタクト、ハードコンタクトいずれの場合でも使用できます。
ヒアレイン点眼液が使いたい時に!おすすめの市販薬を症状別に紹介
ヒアレインは市販薬としては販売されていません。
そのため、代用としては涙成分である塩化ナトリウム・塩化カリウムを含む目薬か、アスパラギン酸カリウム・コンドロイチン硫酸ナトリウムを含む目薬のいずれかがおすすめです。
市販薬にはヒアルロン酸ナトリウム製剤が配合されている目薬もありますが、これは有効成分ではなく添加剤として役割であり、ヒアレインのような効果は期待できません。
涙が少なく目の乾き・異物感を感じる方に
角結膜上皮障害をともなう「ドライアイ」ではなく、単純に目の乾きが気になる方には涙液補助を目的 とした「人工涙液タイプ」の目薬がおすすめです。
2商品とも防腐剤フリーなので、すべてのコンタクトレンズ(ソフト・ハード・O2・使い捨て)を着けたままで使用できます。
目の乾きが強く継続した潤いが欲しい方に
コンドロイチンは目の透明感や弾力性を保つ役割をしています。
そのため、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、目の表面を守り、潤いを持続させる働きがあるといわれています。
目の乾きと老眼による目の疲れをともなう方に
おわりに
ヒアレインは現時点では市販薬は発売されていません。
しかし、現代の生活習慣から目の乾き、異物感に悩まされている方が増えており、厚生労働省でも検討がはじまっています。
それまでは、他の市販薬で代用するか、困ったときは病院を受診してください。