フェロベリンってどんな薬?効果や副作用、使い方や剤形についても徹底解説!

フェロベリンの下痢止め効果や副作用、使い方や注意点、ジェネリック・市販薬のことまで徹底的に解説します。

フェロベリンとは?

フェロベリンは下痢止めとしてよく使われる薬です。
フェロベリンは秀でて効果の強い薬ではありませんが、副作用の発生確率が非常に低く、安全性に優れています。
下痢症状を止めるだけでなく、腸内環境を正常化する多くの作用を持っています。

今回はそんなフェロベリンについて添付文書を中心に解説していきます。

ミナカラお薬辞典:フェロベリン配合錠

市販薬

フェロベリンは医師からの処方箋が必要な薬で、フェロベリンと全く同じ成分で販売されている市販薬はありません。
有効成分であるゲンノショウコエキスを含んだ市販薬はありますのでご参考にして下さい。
 


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ジェネリック医薬品と薬価

フェロベリンと同じ成分を含むジェネリック医薬品にリーダイ配合錠があります。
フェロベリンとの薬価の比較もあわせてご覧ください。

先発・後発 名称 薬価
先発 フェロベリン配合錠 7.00円/1錠
後発 リーダイ配合錠 5.60/1錠

フェロベリンの効果・作用

作用機序:なぜ効くの?

フェロベリンに含まれる有効成分は植物由来成分べルべリン塩化水和物、ゲンノショウコです。
この2つの成分が腸管のぜん動抑制作用をはじめ、腸管平滑筋収縮抑制、抗菌、腸内の腐敗や発酵の抑制、胆汁分泌促進、収れんなど多くの薬理作用を持っています。
これらの作用が下痢の多様な原因にアタックし、腸内を正常に保つことで下痢を止めることができます。

特徴

フェロベリンは植物由来の成分で出来ており、効果はゆるやかなものの、副作用がほとんどなく、高い安全性を持っていることが特徴です。

効果・効能

フェロベリンは下痢症の改善に効果的な薬です。
添付文書における適応症の記載は下痢症のみとなっています。
 

効能又は効果

下痢症

フェロベリン配合錠添付文書

​下痢の予防としての適応症はありません。

フェロベリンの用法・用量

用法・用量

通常、成人は1回2錠を1日3回毎食後に飲む場合が多いです。
薬の摂取量や摂取回数は、年齢や症状によって適宜増減します。医師に指示された服用方法を守って服用してください。

用法及び用量

通常成人1回2錠を1日3回経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

フェロベリン配合錠添付文書

フェロベリンの使用上の注意

フェロベリンは安全性の高い薬ですが使用上の注意についてはよく理解しておく必要があります。
添付文書から使用上の注意を確認しておきましょう。

ノロウイルスやO157には使用しない

O157をはじめとする腸管出血性大腸菌や赤痢菌など、細菌性の下痢症状をもつ人はフェロベリンを使用できません。
感染性の下痢は身体の中にある細菌を体外に出さないと根本的な解決ができず、下痢止め薬を使うことでかえって治療期間を長引かせてしまう可能性があるからです。

添付文書でも禁忌として細菌性の重い下痢症状を持つ人に対して、医師はフェロベリンを投与してはいけないと記載されています。

禁忌(次の患者には投与しないこと)

出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌 (O157等) や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]

フェロベリン配合錠添付文書

 細菌性下痢の症状がたとえ重いものではなくても、原則としてフェロベリンは使用できません。
やむを得ず服用するときも医師と相談の上で、慎重な服用が必要となります。

原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)

細菌性下痢患者[治療期間の延長をきたすおそれがある。]

フェロベリン配合錠添付文書

フェロベリンを使用する前に、自らの症状が細菌性下痢の可能性がないか今一度確認をしてから服用してください。

フェロベリンを服用するときは症状の見極めを

全ての下痢の症状に対して、下痢止め薬を使用していいわけではありません。では、フェロベリンはどのような下痢の症状に適しているのでしょうか。
フェロベリンに適しているのは、冷えやストレスからくる下痢など、非感染性かつ重度ではない下痢症状の一時的な改善、または腸内環境を整えることでおさまるような軽い下痢症状です。

フェロベリンを服用するとき注意が必要な人

フェロベリンは副作用の少ない薬ではありますが、使用するにあたっての注意については知っておく必要があります。以下をご覧ください。

妊娠中・授乳中に使用できる?

妊娠中・授乳中の使用に関しては特にメーカーより注意は出ておりません。
子どもへの影響は気にすることなく服用できるかと思いますが、妊娠中の下痢症状に安易にフェロベリンをはじめとする止瀉薬を使用することはやめ、必ず医師と相談の上服用してください。

※妊娠初期(3ヶ月程度まで)に関しては薬を服用すると胎児に影響が出やすいので、医師・薬剤師にしっかりと相談しましょう。

子どもは使用できる?

子どもの使用に関しては特にメーカーより注意は出ておりません。
子どもは大人に比べ薬の代謝、排泄機能が未熟であるため、服用量や服用の必要性には大人よりも慎重な見極めが必要となります。
医師や薬剤師にしっかりと相談のした上で服用してください。

高齢者は使用できる?

高齢者のフェロベリンの使用は可能です。
高齢者は生理機能の低下していることが多いため、副作用が出やすくなることがあります。
少量から服用を開始するなど、医師と相談の上で適切な服用をしていきましょう。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

フェロベリン配合錠添付文書

フェロベリンの副作用

フェロベリンの副作用は便秘・発疹です

フェロベリンは副作用が非常に少ない薬です。

臨床検査ではフェロベリン服用後の副作用発生率は全体の0.2%という結果で、副作用はほとんど出ない薬だということがわかります。
起きうる副作用としては便秘と発疹があげられており、添付文書では以下のように記載されています。

副作用

市販後の一般臨床試験等による調査症例624例中、副作用として便秘2例 (0.3%) がみられた。

消化器(0.1~5%未満) ・・便秘
皮膚 (頻度不明) ・・発疹

フェロベリン配合錠添付文書

しかし、用法用量を守らなかったり、漫然と長期にわたって大量に服用したりすると副作用の発現率は上がる可能性があります。添付文書では服用における重要な注意として以下のように記載しています。

重要な基本的注意

長期・大量投与を避けること。

フェロベリン配合錠添付文書

思わぬ副作用の発現を防ぐためにも、フェロベリンを服用するときは用法用量を守り、正しく服用してください。

おわりに

フェロベリンはつらい下痢の症状を止めてくれる薬です。つらい症状を早く治すためにも、正しい服用を心がけましょう。
少しでも効果に疑問をもったときには漫然と使用を続けず、処方した医師または薬剤師に相談してみましょう。

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