プランルカストの花粉症や気管支喘息への効果
プランルカストはアレルギー性鼻炎に効果あり
プランルカストはアレルギー性鼻炎に効果があります。
鼻水や鼻づまり、くしゃみなど鼻粘膜のアレルギー症状だけでなく、花粉によってアレルギー性の症状を引き起こす花粉症の症状にも使用されます。
プランルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬という種類に分類され、アレルギー反応を引き起こすロイコトリエンという体内物質のはたらきをおさえる抗アレルギー薬です。
花粉症による鼻のアレルギー症状には、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンという物質の働きをおさえる抗ヒスタミン薬も使用されます。
プランルカストは咳や喘息にも効果あり
プランルカストはアレルギー性鼻炎以外にも、気管支喘息の症状にも効果があります。
プランルカストが喘息に深くかかわるロイコトリエンという体内物質の働きをおさえ、症状を改善します。気道の収縮や過敏性を抑え、気管支喘息の症状に効果を発揮します。
ただし、すでに起こっている喘息発作に効果のある薬ではありません。
プランルカストの市販薬はある?
2023年6月現在、プランルカストが配合された内服薬は市販されていません。
しかし、花粉による鼻のアレルギー症状に使用できる薬は市販されています。
プランルカストの副作用
プランルカストは、人によっては吐き気、腹痛、胃部の不快感、下痢、発疹、かゆみ、頭痛、眠気、めまいなどの副作用が現れる場合があります。
頻度はまれですが、症状が重い副作用として、ショック、肝機能障害、間質性肺炎、横紋筋融解症などを引き起こす場合があります。薬を使用した後に副作用と考えられる体調の変化が現れた場合は早めに医師か薬剤師に相談してください。
眠気は出る?
プランルカストでは、頻度は0.1~1%未満ではありますが、眠気の副作用も報告されています。
車の運転や機械類の操作については添付文書上では禁止されていませんが、副作用には個人差があります。まったく眠くならないわけではありませんので、運転操作には注意をしてください。
プランルカストの飲み合わせ
プランルカストを使用する際、飲み合わせに注意するべき薬があります。
イトラコナゾールやケトコナゾール、エリスロマイシンなどもプランルカストとの飲み合わせに注意が必要です。
他にも飲み合わせに注意すべき薬がありますので、プランルカスト以外に服用している薬がある場合や、プランルカストを使用中に病院を受診する場合は、必ず医師や薬剤師に伝えましょう。
プランルカストの使用に注意する人
高齢者
プランルカストは高齢者の方も服用できます。しかし、一般的に高齢者では生理機能が低下しているので医師の判断で服用量を調整することがあります。
妊娠中・授乳中
妊娠中、授乳中は薬の使用には注意が必要です。
プランルカストは妊婦又は妊娠している可能性のある女性の使用については、医師が治療上の必要だと判断される場合にのみ処方されます。自己判断で使用せず、用法用量は医師の指示にしたがって使用してください。
授乳中の場合、使用方法によっては授乳の中止を指示されることもあります。
おわりに
アレルギー性の鼻炎や喘息などの症状に効果的なプランルカストは花粉症にも効果を発揮してくれる薬です。
使用する際は必ず医師の指示にしたがい、用法・用量を守って使用してください。