ボルタレンサポの特徴

ボルタレンサポは、解熱鎮痛作用のあるジクロフェナクナトリウムを主成分とした坐薬です。

非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)に分類される薬で、炎症や痛み、発熱の原因とされるPG(プロスタグランジン)の合成を阻害し、痛みや発熱などを鎮めます。

主に、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、手術後の鎮痛・消炎、急性上気道炎の緊急解熱などに使用されます。

ボルタレンサポ(坐薬)のメリット

坐薬は肛門から挿入するため、以下のようなメリットがあります。

・飲み薬の使用が困難な場合に有効
・熱や痛みに速く効く
・胃腸障害が少ない
・食事の時間を気にしなくてよい
・乳幼児(1才以上)にも使える

坐薬の挿入後は、全身に吸収されて効果を発揮します。一般に飲み薬と同等以上の効果が期待できるとされています。

ボルタレンサポの市販薬はない

ボルタレンの有効成分であるジクロフェナクナトリウムを含んだ製品は、飲み薬(錠、カプセル)、坐薬、貼り薬(テープ)、塗り薬(ゲル、ローション)の計6製剤がそろっていますが、この中で市販薬があるのは、貼り薬と塗り薬です。

飲み薬と座薬に市販薬はないため、病院で処方してもらう必要があります。

ボルタレンは解熱鎮痛剤の中でも作用が強力な薬です。市販薬であっても、妊婦さんには使えません。ボルタレンサポは1才以上から使用可能ですが、必ず用法用量を守ることが重要です。

ボルタレンサポの正しい使い方

挿入の仕方

①坐薬を1個切り離して包装から取り出す
②中腰の姿勢で、先のとがった方から肛門内に挿入
③挿入した後しばらく押さえて立ち上がる

中腰の姿勢で挿入し、立ち上がると肛門の筋肉に収縮によって比較的簡単に奥に入っていきます。

坐薬をティッシュペーパーやガーゼでつまんで使っても大丈夫です。挿入が困難な場合は、坐薬の先を指であたためると入りやすくなります。

■乳幼児・小児の挿入方法
子どもの両足を持ち上げて、肛門内に深く入れて4~5秒押さえましょう。

挿入前後の注意

・坐薬は口に入れたり、飲みこまないでください。(特に子どもは注意しましょう)
・挿入時の刺激により排便することがあるため、なるべく排便を済ませてから使用するようにしましょう。
・挿入後に便意をもよおすことがありますが、間もなく落ち着くため、しばらくがまんしてください。
・挿入後は一度入れた薬が外に出ないように、しばらくは運動を避けるようにします。 

用法用量は症状に合わせて医師が判断

ボルタレンサポは、一度に大量に使うと過度な低体温などの副作用を起こすことがあるため、必ず用法用量を守ることが大切です。

通常、使用する量および回数は以下のとおりです。

【成人の場合】
成人は、1回25~50mgを1日1~2回使用します。

薬品名 ボルタレンサポ25mg   ボルタレンサポ50mg
1回量  1~2個  1/2~1個
回数  1日1~2回 1日1~2回

【小児の場合】
小児は1回に体重1kgあたり0.5~1.0mgを1日1~2回使用します。

薬品名 ボルタレンサポ12.5mg ボルタレンサポ25mg
1回量 1才以上3才未満 1/2個(6.25mg)
  3才以上6才未満 1/2~1個 (6.25~12.5mg)
  6才以上9才未満 1個(12.5mg)  1/2個
  9才以上12才未満 1~2個 (12.5~25mg) 1/2~1個
使用回数 1日1~2回 1日1~2回

1/2個を使用する場合は切って使用する

1/2個を使用する場合は、消毒したカッターナイフなどで切って使用してください。

なお、幼小児や高齢の人や消耗性疾患の人が使用すると、過度な低体温に続き、血圧低下でショック症状(めまい、立ちくらみ、冷汗、顔面蒼白など)が現れることがあるため、年齢、症状に応じ低用量投与が望ましいとされています。

用法用量を必ず守り、多く使用しないように気をつけましょう。

ボルタレンサポの副作用とは?

ボルタレンサポの主な副作用は、下痢、便秘、腹部不快感、悪心等の消化器症状、低体温、浮腫、発疹等が報告されています。

重大な副作用はめったに起こりませんが、薬の使用により下記のような初期症状が出た場合は、すぐに担当の医師に相談して指示を仰いでください。

重大な副作用 主な自覚症状
ショック
アナフィラキシー
冷汗、息苦しい、顔面蒼白、血圧低下、判断力の低下
じんましん、しびれ、めまい、意識が薄れるなど
消化管潰瘍 吐き気、嘔吐、胃痛、腹痛、血が混ざった便、黒色便など
再生不良性貧血 めまい、鼻血、歯ぐきの出血、動悸や息切れ、あおあざ
血が止まりにくいなど
 
中毒性表皮壊死融解症
皮膚粘膜眼症候群
発熱、目の充血、皮膚の発疹、水泡、口内炎、関節痛、
唇や陰部のただれ、排泄時の痛みなど
 
急性腎不全 尿量減少、体がだるい、疲れやすい、むくみ、発疹、など
重症喘息発作
(アスピリン喘息)
息苦しい、息切れ、息をするときヒューヒューと音がするなど
うっ血性心不全
心筋梗塞
動悸、急激に胸を強く押さえつけられた感じ、冷や汗、吐き気
むくみ、だるい、息苦しいなど

その他、間質性肺炎 急性脳症、髄膜炎、肝障害などを含めたこれらの重い副作用が起こることがあります。

上記以外でも気になる症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。

あると便利!ピルケースのご紹介

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さいごに:坐薬はあくまで対症療法です

ボルタレンサポは、炎症や痛み、熱を下げる効果は高いのですが、痛みや熱の原因そのものを治すものではありません。

発熱などは体の防御反応の1つのため、高熱が出たからといって無理やり熱を下げると、かえって病状を悪化させる場合もあります。解熱鎮痛剤はあくまで対症療法の1つのため、継続して使用しましょう。

特にボルタレンサポは作用が強い薬のため、副作用のリスクを少なくするためにも、必ず医師の指示に従って使用してください。

ミナカラおくすり辞典:ボルタレンサポ25mg ボルタレンサポ50mg ボルタレンサポ12.5mg