アレグラは花粉症などのアレルギー症状に非常によく使われる薬の一つです。そんなアレグラですが、妊娠中や授乳中は使用できるのでしょうか。また、間違えて使用してしまった時にはどの程度影響が出るのでしょうか。

今回の記事では処方薬のアレグラと市販薬アレグラFXについて、妊娠中、授乳中の使用について確認していきたいと思います。


アレグラの妊娠中(妊婦)の使用について

妊娠中にも当然花粉の季節が来た場合、妊婦さんも使えるものなら薬を使いたいものです。まずは妊娠中のアレグラの使用について問題があるのかを確認していきましょう。

 

処方薬アレグラは妊娠中の使用は推奨されていない

まずは処方薬のアレグラについて確認していきましょう。メーカーからの公式情報では、妊娠中のアレグラについては以下の注意喚起がされています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

つまり、妊婦さんに関しては使用した実績があまりないため、安全性を保証できないということですね。

 

実際は妊娠中に飲んでもほとんど問題なしという報告も

アレグラは抗ヒスタミン薬と言われるグループに属する薬です。

この抗ヒスタミン薬を飲んだ約17000人の妊婦に対して、調査がされており、その結果は普通に出産した時と、出産の危険率は変わらなかったという報告があります。

この結果からは、アレグラなどの抗ヒスタミン薬を妊娠中に飲んでも実際には大きな危険はないということが考えられます。

ただし、この報告はアレグラだけの結果ではなく、あくまで様々な種類の抗ヒスタミン薬の結果であることはご注意ください。

 

妊娠を知った上で医師がアレグラを処方している場合は問題なし

アレグラは前述の通り、メーカーから安全性は保証されていないものの、実際には危険性はさほど高くありません。

もし、処方医の先生から妊娠中であることを知っている上でアレグラを処方された場合は、あまり心配せず使用して問題ないと言えるでしょう。

しかし、先生が妊娠していることを知らないで処方している場合や、妊娠前に処方されたアレグラが手元に残っているという場合は、自己判断で使用するようなことはせず、必ず医師に相談するようしましょう。

 

市販のアレグラFXは妊娠中は要相談

市販のアレグラFXも処方薬のアレグラと同じフェキソフェナジンという成分が含まれます。

メーカーからの公式情報では妊娠中のアレグラFXの使用は医者や薬剤師に相談することとなっています。

自己判断では使用しないように注意しましょう。また、安全面から極力市販のアレグラFXではなく、医師に相談の上、処方薬でアレグラもしくは別のアレルギー薬を処方してもらうのが最も安全と言えるでしょう。

 

妊娠に気づかずに使用してしまったり、間違えて飲んでしまった場合も落ち着いて

もし、妊娠に気づいてないときに処方薬のアレグラや市販のアレグラFXを飲んでしまったケースや、他の薬や食品と間違えてアレグラ、アレグラFXを飲んでしまった場合ですが、前述の通りそこまでの危険性はないため、まずは落ち着いていただければと思います。

すぐに使用を中止し、かかりつけの産科などの先生に相談しましょう。

 

アレグラの授乳中の使用について

続いてはアレグラの授乳中の使用についてです。

 

処方薬アレグラは授乳中は避けることとされている

こちらもメーカーからの公式情報をまずは確認しましょう。

授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]

この注意喚起の意味としては、

・ネズミの実験でアレグラの成分が乳汁にも移ることが確認されている
・授乳婦さんがアレグラを飲んだ場合もその成分が母乳に移行する可能性が考えられる
・その母乳を飲むと赤ちゃんが間接的にアレグラの成分を摂取してしまう可能性がある
・赤ちゃんがアレグラの飲むのは安全とは言えない
・なので授乳は避けましょう

というふうに解釈できるかと思います。

 

大手の小児科病院の見解は、授乳中も「安全な薬」

メーカーからは授乳中の使用は避けたほうがいいとされているアレグラですが、大手の小児科を持つ国立生育医療研究センターの見解では、アレグラは授乳中でも「安全に使用できると思われる薬」に分類されています。

メーカーからの安全のお墨付きはないものの、実際の臨床現場では科学的な情報を元に評価を行い、比較的安全という判断を下しているようです。

ですので、妊娠中と同様、医師が授乳中であることを知った上で処方している場合は、あまり心配せず使用するようにしましょう。

ただし、こちらも妊娠中と同様、自己判断で授乳中にアレグラを使用するようなことはせず、必ず医師に相談するようにしましょう。

 

市販のアレグラFXは授乳中は使用できない

市販のアレグラFXに関しては、授乳中の人はアレグラFXを使用しないか、使用する場合は授乳を避けることとされています。

授乳中に関しても妊娠中と同様に市販のアレグFXを自己判断で使用することはせず、医師に相談の上、より適した処方薬を処方してもらうようにするのが安全と言えるでしょう。

 

授乳中に間違えて飲んでしまった場合もあまり大きな心配は必要なし

授乳中に間違ってアレグラやアレグラFXを飲んでしまったという場合、こちらも過度の心配はせず、まずは落ち着いて対処するようにしましょう。

もし、アレグラを飲んでからまだ授乳をする前であれば、安全面を重視する場合は当面の授乳を避けミルクなどをあげるようにしましょう。ただし、医師に相談の上、医師が授乳しても問題無いという判断でしたらそのまま授乳して問題ないでしょう。

アレグラを飲んですでに授乳をしてしまった後だった場合は、お子さんとともにかかりつけの先生に相談し、様子を見てもらって指示を仰ぎましょう。

もちろん状況にもよりますが、いずれの場合も大きな問題になる可能性は低いと言えるでしょう。

なお、アレグラを飲んだ後に授乳を再開するタイミングですが、アレグラの成分が体の中で半分になる時間は10時間程度とされています。10時間〜20時間程度経った後でしたら体の中からアレグラの成分がかなりなくなっていると考えられますので、半日〜1日程度を目安にし再開すれば、かなり安全と言えるでしょう。また、最初の方の母乳は搾乳すればより安全ですね。