メチコバール(メコバラミン)の効果・副作用|末梢神経障害とは?

メチコバール(メコバラミン)の効果・副作用・使用上の注意について解説。メチコバールは末梢神経障害に効果がある薬で、末梢神経障害の症状である肩こりやめまいなどにも効果を示します。メチコバールの効果に合わせて末梢神経障害の症状についてもわかりやすく解説します。

メチコバール(メコバラミン)とは?

メチコバールは、メコバラミン(ビタミンB12)を主成分としている処方薬です。メコバラミンは傷ついた神経の回復などに関わり、神経の傷が原因で起こる肩・足腰の痛みや、手足のしびれなどに効果があります。

メチコバールは現在、錠剤と注射剤の2種類が処方薬として販売されています。

メチコバールはジェネリック医薬品

医薬品には通常、「先発薬」と「ジェネリック医薬品(後発薬)」が存在しますが、メチコバールには先発薬が存在せず、ジェネリック医薬品しかありません。

メチコバールは、メコバラミンを主成分とした医薬品の中で最初に発売されたもので、本来は先発薬として扱われるものでしたが、ジェネリック医薬品として扱われています。

メチコバールが医薬品として承認されるまでに1年以上を要したため新薬として登録できず、先発薬ではなくジェネリック医薬品として販売されることになったためです。

メチコバール以降に販売されたメコバラミンのジェネリック医薬品は、開発コストなどが削減されているため、種類によっては薬価が安くなっているものがあります。

メチコバールの効果:末梢神経障害とは?

メチコバールは、「末梢神経障害」に効果を示します。

末梢神経障害とは、筋肉の運動機能に関係する「運動神経」、熱い・冷たい・痛いなどの触覚を伝える「感覚神経」、内臓や血管などの制御に関わる「自律神経」のいずれかに傷害が起こった状態のことを指します。

傷害が起こった神経の種類によって、末梢神経障害の症状は異なります。

【運動神経の傷害】
筋力の低下・筋肉の萎縮など

【感覚神経の傷害】
感覚の鈍り(熱さや冷たさなど)・しびれ・痛み

【自律神経の傷害】
立ちくらみ・排尿障害・発汗異常・勃起不全・下痢・便秘など

以下では、末梢神経が関係するさまざまな症状別に、メチコバールの効果を解説します。

肩こり・腰痛への効果

メチコバールには、傷ついた末梢神経組織を修復する働きがあるため、末梢神経の傷が原因で起こる肩こり・腰痛にも効果を発揮します。

また、つらい肩こりには、メチコバールとともにミオナールが処方されることがあります。

ミオナールは筋肉を緊張させている神経を鎮める作用があり、肩など筋肉のこりをほぐす効果があります。

めまい・耳鳴りへの効果

めまいや耳鳴りは、自律神経のバランスが乱れることによって起こる「自律神経失調症」の症状のひとつです。

ビタミンB12が不足すると自律神経の乱れに繋がるため、メチコバールを服用しビタミンB12を充分に摂取することで、自律神経失調症の症状が緩和されることを期待して処方されます。

そのため、メチコバールは自律神経の乱れが原因のめまいや耳鳴りの治療に使用され、メニエール病の治療薬としても処方されています。

めまいや耳鳴りの治療にメチコバールを使用する場合、アデホスコーワやステロイド剤と併用することがあります。

アデホスコーワは内耳障害によるめまいなどの改善に使用される薬です。また、ステロイドの使用によって、突発性難聴や耳鳴り症状が改善されることがあります。

手足のしびれ・痛みへの効果

末梢神経障害のなかでも、手足のしびれは多くみられる症状のひとつです。特に両足がしびれることが多く、痛みを同時に感じることもあります。

メチコバールを服用することで傷ついた末梢神経を早く回復し、しびれや痛みなどの症状を改善する効果があります。

手足の痛みの緩和にメチコバールを使用する場合、リリカと併用することがあります。

リリカには末梢神経・中枢神経の障害による痛みを鎮める作用があり、神経障害性疼痛の治療に使用されます。

その他

メチコバールは味覚・嗅覚障害の治療にも使用されることがあります。また、眼の神経にも作用し、神経の悪化を防ぐため緑内障の患者に使用されたり、眼精疲労の回復にも使用されています。

その他、ビタミンB12は血液の生成にも関わっているため、巨赤芽球性貧血など貧血の種類によっては処方されることもあります。

メチコバールの副作用

メチコバールは、栄養成分であるメコバラミン(ビタミンB12)を主成分としているため、重大な副作用はありません。

主な副作用は食欲不振や下痢・嘔吐など消化器系のものですが、発症確率は0.96%と低いため、過剰に心配する必要はないでしょう。

また、眠くなる成分は含まれていないため、服用中の車などの運転も問題ありません。

メチコバールの使用上の注意

アルコールとの飲み合わせ

メーカー側からは特にアルコールとの飲み合わせに注意は出されていませんが、メチコバールに限らず、薬を服用している間は、できるだけアルコールの摂取は控えましょう。

アルコールは腸や肝臓の機能を低下させるため、腸からの吸収や肝臓でのに影響があるおそれは否定できません。

薬・サプリメントとの飲み合わせ

市販薬でメチコバールとの飲み合わせに注意が必要な薬は特にありません。ロキソニンや風邪薬など市販薬との併用も可能です。

しかし、処方薬を日常的に服用している場合は、かかりつけの医師にメチコバールやメコバラミン含有の薬を飲むことを相談するとより安心です。

また、メチコバールと同じくビタミンB12を含む薬やサプリメントと同時に服用すると、ビタミンB12の過剰摂取になるおそれがあります。

メチコバール服用中はビタミンB12を含むサプリメントなどは飲まないようにしましょう。

妊娠中・授乳中の服用

妊娠中・授乳中にメチコバールを服用した場合の胎児への影響は報告されていません。主成分が栄養成分であるメコバラミン(ビタミンB12)なので、基本的には服用して問題ないといえるでしょう。

しかし、メチコバールの処方を希望する場合は、妊娠中や授乳中であることを産婦人科の医師に事前に相談するようにしましょう。

子どもの服用

処方薬の場合は年齢により増減できるため、子どもに飲ませたいときは病院に行き医師とよく相談するようにしてください。

その他

メチコバールは個人の症状や体質などに合わせて 、医師が用量を調節して処方します。

十分な効果が期待できなかったり、多く飲みすぎることで副作用が強く出てしまったりすることがあるため、以前処方されたメチコバールが余っているなどの理由で、自己判断で服用するのはやめましょう。

おわりに

メチコバールは末梢神経障害のさまざまな症状に効果が期待できますが、メチコバールの服用だけでなく、生活リズムを整える・ストレスを溜めない・お酒を飲みすぎないなど日々の生活で体をいたわることも大切です。

薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善から意識していきましょう。

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