アレロック(オロパタジン塩酸塩)とは?

アレロック(成分名:オロパタジン塩酸塩)は、花粉症などのアレルギー症状によく処方される第2世代抗ヒスタミン薬です。オロパタジン塩酸塩​を主成分とし、花粉症などのアレルギー性鼻炎のほかにもじんましんや皮膚のかゆみに使用されます。

アレロックの剤形には一般的な錠剤の他にも、OD錠(口腔内崩壊錠)があります。

OD錠とは、口の中に入れると唾液ですぐに溶ける錠剤です。水がない場合や、噛んだり飲み込んだりすることが困難な人や、寝る前にあまり水分を取りたくない人でも使用しやすくなっています。

また顆粒タイプもあり、子供や錠剤を飲み込むのが苦手な人に適しています。

アレロックの種類

薬剤名 オロパタジン塩酸塩の含有量
アレロック錠2.5 2.5mg
アレロック錠5 5mg
アレロックOD錠2.5 2.5mg
アレロックOD錠5 5mg
アレロック顆粒0.5% 顆粒1gに5mg

アレロックの効果と副作用の特徴

アレロックは、強い効果と比較的現れやすい眠気が特徴です。

アレロックなどの抗ヒスタミン薬は、販売された年代などによって第1世代と第2世代に分けられます。

第1世代抗ヒスタミン薬は、効果が強い分、眠気や口の渇きなどの副作用が強く現れることが特徴でした。第2世代抗ヒスタミン薬では、第1世代の効果をできるだけ維持したまま、副作用が比較的出づらいように作られています。

アレロックは第2世代抗ヒスタミン薬に分類されるため、副作用は比較的出づらくなっていますが、第2世代抗ヒスタミン薬の中で比較すると、副作用が強く出る傾向があります。

現れやすい副作用の主な症状には、眠気・倦怠感・口の渇きなどがあります。その他には頭痛・めまいなども報告されています。

特に眠気に関しては、製薬会社からの情報では、成人で約7%、小児においては約4%が眠気を感じるという報告があり、この数字は花粉症の処方薬の中では副作用が出やすい部類に入ります。

以下は、ミナカラ薬剤師監修のもと、花粉症に処方される第2世代抗ヒスタミン薬の効果と副作用の関係を比較した表です。

※体質や薬との相性によって効き目や副作用の出方が異なるため、あくまで目安になります。

また製薬会社からは、アレロック使用中は車の運転などを避けるようにとの注意喚起もされています。車の運転だけでなく、機械の操作や高所での作業なども避けましょう。

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。

アレロック錠2.5/アレロック錠5/アレロックOD錠2.5/アレロックOD錠5/アレロック顆粒0.5%添付文書

日中に眠気が現れて生活に支障が出る場合は、医師に相談して薬の変更を検討しましょう。

アレロックの副作用で体重が増加することも?

アレロックの添付文書には、副作用として「体重増加」の記載があります。

体重増加に関わるのはヒスタミンの働きです。

ヒスタミンには食欲をおさえ、エネルギー消費をうながす作用があります。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンを抑制することでアレルギーなどの症状を緩和するため、結果として体重増加につながるおそれがあります。

ただし発生頻度は0.1%未満であるため、過度に心配する必要はないでしょう。

アレロックとの飲み合わせ:他の薬やアルコールなど

アレロックと他の薬との飲み合わせ

アレロックとの飲み合わせに注意が必要な薬は特にありません。基本的にはどのような薬とも併用できます。

過度に心配する必要はありませんが、常用している薬がある場合は受診時に医師に相談しましょう。

アレロックとお酒(アルコール)との飲み合わせ

アレロックとアルコールの併用について製薬会社の公式な注意喚起はありません。

ただし、アルコールの作用で副作用の眠気が強く現れたり、薬の効果に影響を与える場合もあるので、アレロックを含む医薬品薬とアルコール類の併用は推奨されていません。毎日の飲酒が習慣になっている場合は、受診した際に薬の服用時間や飲酒量など医師に相談しましょう。

アレロックにジェネリックや市販薬はある?

アレロックにはジェネリック医薬品がある

ジェネリック医薬品とは、先発薬の特許が切れたあとに販売される薬のことで、先発医薬品と同じ効能があると国に認められている薬です。

開発にかかる費用が必要ないため、先発薬よりも安価で販売することが可能です。(ただし薬によっては先発薬よりもジェネリック医薬品の方が値段が高い場合もあります。)

そのため、ジェネリック医薬品を選択することで同じ効果の薬を低価格で使用できます。

アレロックのジェネリック医薬品は、主に「オロパタジン塩酸塩錠」という名称でさまざまな製薬会社から販売されています。製薬会社によって異なりますが、価格は先発品の半分~半分以下であることがほとんどです。

ジェネリック医薬品を希望する場合は、診察時に医師にジェネリック医薬品を希望する旨を伝えましょう。

アレロックの市販薬は販売されていない

アレロックの主成分であるオロパタジン塩酸塩が含まれた市販薬は、販売されていません。(2018年7月現在)

近年は医療用医薬品と同様の成分を含む市販薬であるスイッチOTC医薬品が増えていますが、アレロックに関してはまだ取り扱われていません。

アレロックを使用したい場合は、医師の診察を受け、アレロックを使用したい旨を医師に伝えましょう。  

アレロックは妊娠中・授乳中にも使用できる?

妊娠中、または妊娠している可能性がある人は、妊婦への安全性は確立していないため、できるだけアレロックの使用は控えることが望ましいとされています。

しかし、人への催奇形性、胎児への毒性を示すデータがないため、医師によっては母体への有益性を考えて処方される場合もあるようです。

授乳中はアレロックの使用は避けることが基本です。アレロックを使用する場合は、授乳を中止させることなっています。しかし、動物での母乳への移行が報告されているが、授乳による乳児への有害の報告がないこと、 2歳以上の小児にも使用されるため、医師によっては処方する場合があるようです。

妊娠中や授乳中の人は、医師にその旨を必ず申告して、指示を仰ぎましょう。

おわりに

アレロックはアレルギー症状をおさえる効果が比較的強い薬です。眠気などの副作用が出やすいという欠点はありますが、上手に使用することで花粉症などのアレルギー性鼻炎やじんましんなどの症状をやわらげることができるでしょう。

またアレロックと同じ成分を含む市販薬は販売されていないため、使用したい場合には医師の診察を受けてください。