アレロック(成分名:オロパタジン)は花粉症や蕁麻疹などのアレルギー症状に使われる薬です。アレロックを入手するためには病院を受診し、医師に処方してもらう必要があります。
アレロックにはアレロック錠、アレロックOD錠、アレロック顆粒の3つの剤形が存在します。
この記事ではアレロックが効くまでの時間や、効果が持続する時間について解説します。
アレロックの効果があらわれるのは比較的早い
効き目の出方にはあくまで個人差はありますが、アレロックは服用して1時間ほどで効果が現れはじめます。
アレロックの添付文書には、製薬会社が行った薬の成分の血中濃度のデータが掲載されており、アレロックを服用後に成分の血中濃度が最も高くなるのが約1時間後となっています。
アレロックは血中濃度が高くなるのが他のアレルギー薬に比べると比較的早いため、薬の効果が早めに現れることが予想できます。
アレロックの効き目が持続する時間は?
アレロックの使用方法は朝と寝る前の1日2回が基本であり、1回の使用で効果が半日(12時間)程度持つと予測されます。
アレロックを使用した調査において、1日2回の使用で鼻炎症状改善の高い効果がみられた結果から、1回の使用で半日(8〜12時間程度)は効果が持続すると考えられます。
また、添付文書に記載されている血中濃度のデータでは、薬の血中での濃度が半分になる時間が8時間前後であることが示されており、12時間(半日)後の状態では、最大濃度の半分を少し下回った状態となります。
このことから、アレロックは12時間(半日)程度は効果が持続しているということができるでしょう。
アレロックの効果を効果を最大限に引き出すためのポイント
薬の効果の出方には個人差がありますが、最大限に効果を得るために押さえておきたいポイントを紹介します。
1日2回の使用を忘れずに
アレロック錠、アレロックOD錠の添付文書に記載されている用法用量は以下のとおりです。
成人:通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
また、アレロック顆粒の添付文書に記載されている用法用量は以下のとおりです。
成人:通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mg(顆粒剤として1g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mg(顆粒剤として1g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。通常、2歳以上7歳未満の小児には1回オロパタジン塩酸塩として2.5mg(顆粒剤として0.5g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
基本的には、1日2回の服用が必要です。
1日2回の服用を飲み忘れてしまうと、十分な効果が得られない原因になります。
用法用量通りに必ず1日2回使用するようにしましょう。
まとめて2回分を使用するのはNG
1日2回の服用を飲み忘れると効果に影響することが考えられますが、面倒だからといって、2回分(1日分)をまとめて飲むことはやめましょう。副作用などが出やすくなることが考えられます。
また、飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用しましょう。1度に2回分を一気に使用しないでください。ただし、次の服用時間が近い場合は忘れた分を服用せず、次回飲む分から正しく服用してください。
おわりに
アレロックは比較的早く効果を発揮する薬ですが、会社や学校などに外出する時間から逆算して薬を飲む時間を決めましょう。家を出る1時間前には薬を飲んでおくと、外出時に抗アレルギー効果が期待できます。
薬の効果がではじめるまでは、室内など極力花粉が少ない場所で過ごしましょう。
薬の効き目の程度や時間には個人差があるので、あまりに薬の効き目が感じられない場合は、一度薬を処方した医師に相談してみましょう。
また、アレロック服用後は眠気が出ることがあるため、使用中は自動車の運転や機械の操作は禁止されています。仕事などで自動車を運転する必要がある方は、あらかじめ医師にご相談ください。