リスミーは脳の中枢に作用して鎮静・催眠作用を示すことから、不眠症治療に多く用いられています。そんなリスミーと同じタイプの薬にレンドルミンがあります。

リスミーとレンドルミンは同じタイプの睡眠薬

リスミーもレンドルミンも、ベンゾジアゼピン系に属した睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系は効果を実感でき安全性も高いので、現在睡眠薬の主流となっています。

リスミーとレンドルミンは「短時間型」!

睡眠薬は、超短時間型短時間型中時間型長時間型の4つに分類され、リスミーとレンドルミンは短時間型に属します。

薬のタイプ 半減期(≒作用時間) 代表的な薬
超短時間型 2〜4時間 マイスリー錠5mg
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg
短時間型 6〜10時間 リスミー錠2mg/リスミー1mg
レンドルミン錠0.25mg
デパス錠0.5mg
エバミール錠1.0
中時間型 12〜24時間 サイレース錠1mg
長時間型 24時間以上 ダルメートカプセル15

半減期とは、薬を服用して、その血中濃度が半分になるまでの時間のことで、薬の作用する時間の目安です。

不眠症には4つの種類がある

不眠症と呼ばれる睡眠障害の症状は、大きく4つに分けられます。

入眠障害 夜なかなか寝付けない
中途覚醒 夜中に何度も目が覚める
早朝覚醒 朝早く目が覚めて、その後に寝付けない
熟睡障害 睡眠時間は十分だが、熟睡した満足感がない

睡眠障害の治療で睡眠薬を服用する場合、症状に合ったものを選ぶことが大切です。そのためにも薬の作用時間を確認しておきましょう。

超短時間型の睡眠薬は、服用後30分以内に効果が現れるので、寝付きが悪い入眠障害の治療に向いています。しかし、グラフにあるように3~4時間後には効果がほとんどなくなってしまうので、中途覚醒などには使われません。

一方、長時間型のものは体内で分解される速度が遅いため、睡眠作用が朝までしっかり残ります。そのため早朝覚醒に効果があります。しかし長く作用する分、薬の影響が日中まで残り、眠気を感じることもあります。

効き目の強さはレンドルミン>リスミー

また、以下は睡眠薬の効果持続時間と効き目の強さを示した表です。

※効果持続時間や効き目の強さは弊社薬剤師の個人的見解です。あくまで目安にしてください。
※効果の感じ方には個人差があります。

リスミーとレンドルミンが同じ短時間型であり、レンドルミンの方が若干効き目が強いことがわかります。

リスミーとレンドルミンには作用時間に違いがあり!

リスミーもレンドルミンも同じ短時間型ですが、作用時間が異なります。そのため、適応する睡眠障害が若干変わってきます。

リスミーは中途覚醒や早朝覚醒に効果的!

リスミーはゆっくりと、服用後3時間ほどで血中濃度がピークに達します。
半減期は約10時間(8〜13時間)で、眠っている間も薬が作用するので、入眠障害にも効果はあり、特に中途覚醒や早朝覚醒の改善に向いています。

レンドルミンは入眠障害に効果的!

レンドルミンは即効性があり、服用後1~1.5時間後に血中濃度がピークに達します。つまり、薬を飲んでから約1時間で眠気が強くなるので、入眠障害に効果的です。
半減期は約7時間で、睡眠中も薬の効果が持続するので中途覚醒に対しても効き、早朝覚醒にもある程度有効です。

リスミーとレンドルミンのその他の違い

▪️副作用について
ほぼ同じ副作用です。
リスミー:眠気・残眠感、ふらつき、倦怠感等
レンドルミン:残眠感・眠気、ふらつき、頭重感、だるさ、めまい、頭痛、倦怠感等

▪️価格の違い
1mgならリスミー、2mgになるとレンドルミンの方が安価です。

薬品名 価格(1錠あたり)
リスミー錠1mg 17.4円
リスミー錠2mg 27.4円
レンドルミン錠0.25mg 24.3円

※2016年5月現在の価格
※リスミー、レンドルミンともに就寝前に1回1錠服用

リスミーが効かないと感じた場合は

薬の効き方には個人差があるので、リスミーが効果を示さない場合もあります。そこで、レンドルミンとの併用を考える人もいるかもしれません。しかし、睡眠薬の併用は効き目を強くしすぎたり、副作用が出る可能性を高めてしまいます。自己判断で飲んだりせず、必ず医師に相談してください。

実は、睡眠薬の「強さ」はどの薬もそれほど大きな差はありません。「量」を調整して、薬の効果を強めたり弱めたりするものです。
リスミーを服用中で、もし効果が感じられない場合、1mgから2mgに量を増やしたいと医師に申し出てみましょう。

すでに2mg服用している人は、薬を変えてみるのもひとつの方法です。候補として、レンドルミン以外の同じ短時間型の薬を簡単に紹介します。

▪️デパス
この薬の作用時間は短く、即効性があるので、入眠障害や中途覚醒の人に向いています。特徴としては、抗不安作用と筋弛緩作用が強いことです。つまり、強い不安感がある人や緊張で体がこわばってしまう人に向いています。
ただし、ふらつきや日中の眠気といった副作用があります。

関連記事:デパスってどんな薬?効果や副作用・依存性についても解説!

▪️エバミール
即効性があり、入眠障害に特に効果があります。中途覚醒にも有効です。この薬の一番の特徴は、肝臓への影響が少ないことです。肝機能が落ちてきている人におすすめします。
ただしこの薬も、ふらつきや翌朝の眠気の持ち越しといった副作用があります。

デパスとエバミールについて、詳しくはミナカラおくすり辞典をごらんください。
デパス錠0.5mg/ エバミール錠1.0

おわりに

睡眠薬は睡眠障害の改善の助けとなります。ただし効果のある分、副作用もあります。
薬を服用する場合、変更・増減量する場合は、必ず医師に相談しましょう。