リンデロンはどんな薬?

リンデロンは、ステロイドが含有された皮膚症状全般に使用されることの多い薬です。リンデロンDP・リンデロンV・リンデロンVG・リンデロンAなど複数の種類が販売されており、種類によって配合されている成分が異なり、使用可能な部位も異なります。

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ニキビの種類を解説

ニキビの種類には、角栓や汚れで毛穴が詰まってできる「白ニキビ」、それが酸化して黒くなっている「黒ニキビ」、炎症が起こって赤くなっている「赤ニキビ」、さらに悪化して膿が溜まっている「黄ニキビ」があります。

顔ニキビの原因は、ヒトの体に存在する常在菌であるアクネ菌です。

ニキビは毛穴が詰まることによってできますが、アクネ菌は空気に触れることを嫌がるため、詰まった毛穴の奥は絶好の住み処になります。アクネ菌が毛穴の奥に住み着くと、毛穴が炎症を起こして赤ニキビができます。

赤ニキビが悪化すると黄ニキビになりますが、黄ニキビの原因は黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌も、アクネ菌と同様に常在菌で、肌が健康な状態であれば何も悪さはしません。

しかし、ニキビの炎症が起こると黄色ブドウ球菌が集まってアクネ菌の動きを活発にし、炎症を悪化させます。そのため炎症部分は膿を持って晴れ上がり、赤ニキビを通り越して黄ニキビになってしまいます。

リンデロンVGは基本的にはニキビには使われない!

実は、リンデロンVG軟膏はニキビの症状にはあまり処方されません。ニキビに対してステロイド剤の使用は基本的には推奨されていないことも背景にあります。

リンデロンVG軟膏はステロイドと抗生物質が合成されている薬です。ステロイドは炎症を抑える作用があるため、ニキビの中でも、赤ニキビや黄ニキビの炎症を起こした部分に効果を発揮するケースもあります。

しかし、リンデロンVG軟膏に含まれる抗生物質のゲンタマイシンはニキビの原因となるアクネ菌(嫌気性菌)に効果はありません。また、ステロイドの作用によって免疫低下を引き起こし、ニキビの原因菌であるアクネ菌や黄色ブドウ球菌をかえって増やしてしまう可能性も考えられます。

そのため、ニキビの症状にリンデロンVG軟膏が第一に処方されることはあまり無いのです。

ステロイド剤は症状に合わせて正しく使用される必要があるため、まずは医師の診察を受けることをおすすめします。

リンデロンVGは顔に使える?

リンデロンは顔に使うこともできます。ただし、使用する部位や症状については医師の診察の元で指示を守ってください。

また、眼科用には使用できません。

リンデロンVG軟膏の成分

リンデロンVG軟膏の2つの成分ですが、ひとつは、ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイド、もうひとつはゲンタマイシン硫塩酸という抗生物質です。

ステロイドは副腎皮質ホルモン剤で抗炎症作用や免疫抑制作用があります。抗生物質のゲンタマイシンには殺菌作用があります。

<適応菌種> ゲンタマイシン感性菌
<適応症> ○ 湿潤,びらん,結痂を伴うか,又は二次感染を併発している次の 疾患: 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,脂漏性皮膚炎を含む),乾 癬,掌蹠膿疱症 ○ 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
リンデロンVG添付文書

リンデロンVGの成分や作用について、詳しくはこちらをごらんください。
ミナカラおくすり辞典
リンデロン-V軟膏0.12%(処方薬)
リンデロン|ベタメタゾン吉草酸エステル
ゲンタシン|ゲンタマイシン硫酸塩

リンデロンVGと同じ効果の市販薬「ベトネベートN軟膏AS」

病院や皮膚科に行く時間がない時、リンデロンVGとほとんど同じ効果の薬をドラッグストアやインターネットで買うことができます。

ベトネベートN軟膏AS

リンデロンVGとは抗生物質の種類が異なりますが、ほぼ同じ作用をします。ベトネベートN軟膏ASも、リンデロンVGと同じステロイド外用剤です。漫然と使用しないようにしましょう。

使用の際は添付の文章を確認し、不明なことがあれば薬剤師に相談してください。症状の改善が見られない場合や、異常を感じた場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

ベトネベートN軟膏ASについて、詳しくはこちらをごらんください。
ミナカラおくすり辞典:ベトネベートN軟膏AS(市販薬)

おわりに

ニキビには人それぞれの原因・症状があるので、リンデロンVG軟膏が家にあるからといって自己判断で使用することは絶対にやめましょう。

ニキビでお悩みの場合は、まずは皮膚科に相談して、自分の症状にあった薬を処方してもらいましょう。