睡眠薬ルネスタとアモバンの違いは?効果の共通点から薬価の違いまで

睡眠薬ルネスタはアモバンの後継薬といわれていますが、どのような違いがあるのでしょうか。効果の特徴や薬価の違いもみてみましょう。

現在、一般的に使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる分類のものです。
どちらも脳の活動を抑える神経伝達物質GABAの働きを強めて眠りを導く働きがある薬で、中でも非ベンゾジアゼピン系はふらつきなどのリスクも軽減され、依存性などのリスクも一層少ない薬とされています。

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でも効果が似ているのがルネスタとアモバンです。
先に開発されたアモバンの副作用の苦味を改良した後継薬がルネスタになります。
アモバンからルネスタに切り替えて処方されることもあるようですが、どのような違いがあるのでしょうか。
ルネスタとアモバンの効果や価格など、違いを詳しくご紹介します。

ルネスタとアモバンの効果の特徴

日本で認可されている睡眠薬は作用機序の違いで5つのタイプがあり、現在その中で主流になっているのがベンゾジアゼピン系と、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬。
非ベンゾジアゼピン系は、先に開発されたベンゾジアゼピン系を改良して、味覚異常や倦怠感などの副作用を軽減したものです。

ルネスタとアモバンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、依存性などの注意すべきリスクも少ない薬とされています。

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の特徴

・筋弛緩作用が弱いため、ふらついたり転倒したりという危険が少ないため、高齢者にも使える
・入眠を助けるタイプが多く、睡眠が深くなる
・翌朝の眠気、頭痛、睡眠時の異常行動などの副作用リスクも低い
・依存性が少ない
・抗不安作用が少ないため、不安やストレスが原因で眠れない場合は、効果を感じにくいことがある
・副作用がまったく起こらないわけでなく、服用後にもうろうとしたり、記憶があいまいになる、味覚異常が起こる等がある

ルネスタとアモバンの違い

ルネスタとアモバンの大きな違いは、味覚障害の強さ作用時間です。
とくにアモバン服用後に強い苦味(味覚障害)を訴える人が多く、その改善策でルネスタに代えてもらうケースもあるようです。
また、薬の効果がどれだけ続くかは、不眠のタイプで薬を使い分ける上で重要なポイントといえるでしょう。

味覚障害について

先に開発されたアモバンの主要成分・ゾビクロンは、催眠作用が強い反面、苦味という副作用もあるのが特徴でした。
この苦味は薬の服用時に感じるのではなく、数十分経ったあとから翌朝まで口の中が苦いというものです。
薬は腸で吸収されたあと、血液に溶け込んで全身を巡っている中で唾液から少しずつ分泌されます。また、薬は肝臓で代謝されますが、その際に作られる代謝物も血液に溶け込んで体内を巡り、唾液から分泌。これらが合わさって苦味が出ると考えられています。
ルネスタは、この苦味の副作用が改良された成分・エスゾビクロンが主要成分の薬で、アモバンの苦味が強すぎる場合の代替として使われることもあります。
しかし、人によってはルネスタでも苦味を感じることがありますので、耐えられないような場合は医師に相談してみましょう。

作用時間の違い

ルネスタとアモバンは、どちらも超短時間型グループの睡眠薬で入眠障害に用いられることが多い薬ですが、作用時間(効果の長さ)に違いがあります。

ルネスタ:
服薬してから10~15分で効果が現れはじめ、約1時間ほどで血中濃度が最高値になり、効果が薄まる半減期は約5~6時間です。

アモバン:
服用してから10~15分で効果が現れはじめ、約1時間ほどで血中濃度が最高値になり、効果が薄まる半減期は約3~4時間です。

つまり、同じ超短時間型でも効果が長く続くのがルネスタ、というわけです。
このため、眠りに入りにくい入眠障害はもちろんのこと、途中で何度も目が覚める中途覚醒にも向いている薬です。
また、ルネスタは依存性も少ないので、旅行先で時差を解消したい場合や、睡眠リズムの調整、軽い不眠など単発的に使われることもあります。

ルネスタとアモバンの薬価の違いは?

ルネスタとアモバンは、いずれも1錠あたりの成分量の違いで種類がありますが、基本的には1日1回1錠の服用として処方されます。
ルネスタとアモバンの薬価をご紹介します。

製品名 薬価/1錠
ルネスタ錠1mg 51.00円
ルネスタ錠2mg 80.90円
ルネスタ錠3mg 102.70円
アモバン錠7.5 23.10円
アモバン錠10 27.90円
アモバンジェネリック 6.10〜9.60円

※薬価はH28年4月現在のものです。

参考までに、これまでアモバン7.5を使っていた方がルネスタに代える場合、ルネスタ錠1mg、もしくは2mgが処方されることが多いようです。

ルネスタにはジェネリック無し・アモバンにはジェネリックあり

先発薬とジェネリック医薬品は、添加物や薬のコーティング、薬剤の溶け方などが製薬メーカーによって微妙に異なりますが、有効成分や効能はほぼ同一のものと認められています。ジェネリック医薬品は開発費用がかからない分先発薬より安く薬価が設定されています。

薬代を少しでも安くしたい方は、医師や薬剤師に相談し、ジェネリックを試してみると良いでしょう。

ルネスタにはまだジェネリックはありませんが、アモバンにはジェネリックがあります。(平成28年4月8日現在)
価格だけ比較するとルネスタが高く感じるかもしれませんが、ルネスタとアモバンの違いは、効果が続く時間の長さや苦味の軽減などの使いやすさにも関わります。
睡眠薬を選択する際は、薬価ではなく自分に合っているかどうかで選択しましょう。

おわりに :  睡眠薬の服用は医師の指示に従って

睡眠薬は眠れない時の強い味方ですが、間違った使い方や、体に合わない薬を服用すると不眠の症状が悪化したり、日常に危険をもたらす可能性があります。
睡眠薬は、服用前に効果と副作用の両方について正しく理解しましょう。

また、服用に際しては必ず医師の診察をうけ、症状をしっかりと見極めたうえで、自分の不眠のタイプに合った睡眠薬を使用してください。

副作用は、体質などの個人差が大きく関わってきます。
服用後に違和感を感じたり、いつもと様子が変わってきた、苦味が耐えられない等がおこったら、我慢せずに担当医に相談しましょう。

ルネスタとアモバンについて、詳しい情報はこちらの記事も参考になさってください。
ミナカラおくすり辞典:ルネスタ錠1mg​
ミナカラおくすり辞典:アモバン錠7.5

ルネスタのお役立ち情報

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