ムコスタ(レバミピド)に市販薬はない

ムコスタ(有効成分:レバミピド)は胃炎や胃潰瘍の治療に、病院で処方されることの多い胃薬です。

ロキソニンなど解熱鎮痛薬の副作用の吐き気などを抑える目的で、一緒に処方されることもあります。

2018年3月現在、ムコスタと同じ成分を含む市販薬は販売されていません。

個人輸入代行業者によって通販サイトなどで販売されていることがありますが、医薬品としての安全が保障されておらず、万が一トラブルが起こった際も医薬品副作用被害救済制度を受けることができないので注意してください。

ムコスタの代わりに使える市販薬3選

ムコスタの市販薬はありませんが、同じような作用がある薬として、胃粘膜を保護する作用を持つ「テプレノン」という成分の薬があります。

テプレノンを有効成分として含む市販薬を3種類紹介します。

新セルベール整胃〈錠〉

胃粘液を増やすテプレノンのほか、健胃生薬のソウジュツ乾燥エキスとコウボク乾燥エキス、脂肪消化酵素のリパーゼAP6が配合されています。1回1錠で効果がある飲みやすい錠剤タイプの薬です。食後の胃もたれや食欲不振に効果的です。

また、新セルベールには錠剤タイプのほかにも粉薬タイプが販売されています。

パンシロンソフトベール

テプレノンと銅クロロフィリンナトリウムの2つの成分が胃粘膜を修復し、健胃生薬のソウジュツ乾燥エキスとコウボク乾燥エキスが配合されています。弱った胃の働きを改善し、食欲を増進します。胃もたれや吐き気に1回1カプセルで効果があります。

マナスルTP健胃薬

胃粘膜を保護するテプレノン、健胃生薬のソウジュツ乾燥エキスとコウボク乾燥エキス、胃の痛みを緩和するカンゾウエキスが配合されています。胃のもたれや胸やけ、飲みすぎに効果的です。サッと溶けて飲みやすい粉薬タイプです。

ムコスタってどんな薬?

胃炎や胃潰瘍は胃粘液などの「防御因子」と胃酸などの「攻撃因子」のバランスが乱れることで発生します。

ムコスタはこの「防御因子」を増強する薬で、胃粘膜を保護する作用や損傷した胃粘膜を修復する作用をもち、臨床ではロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の副作用防止の目的で一緒に処方されることも多くあります。

また、タケプロンなどの胃酸分泌抑制薬と比較すると効果は穏やかですが、副作用は比較的少なく、安全な薬となっています。

ムコスタの種類には「ムコスタ錠100mg」「ムコスタ顆粒20%」、ジェネリック医薬品には口の中で溶け、水なしで服用できるOD錠もあります。

その他には「ムコスタ点眼液UD2%」という処方薬もあり、こちらは眼科領域でドライアイに効果があります。

ムコスタの効能・効果

・胃潰瘍
・急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期 の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善

ムコスタの用法・用量

ムコスタの用法用量は以下の通りです。

・胃潰瘍

通常、成人には1回レバミピドとして100mg(ムコスタ錠100mg:1錠、ムコスタ顆粒20%:0.5g)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する。

・下記疾患の胃粘膜病変(びらん、 出血、 発赤、 浮腫)の改善 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

通常、成人には1回レバミピドとして100mg(ムコスタ錠100mg:1錠、ムコスタ顆粒20%:0.5g)を1日3回経口投与する。 

ムコスタのジェネリック医薬品

ムコスタにはジェネリック医薬品が数多く存在します。各製薬会社から販売されており、名称は「レバミピド+製薬会社名」となります。

先発品ムコスタにはOD錠はありませんが、ジェネリック医薬品ではOD錠が3社から販売されています。

ムコスタの主な作用

プロスタグランジンの生成促進

プロスタグランジンとは、胃粘膜保護に関与する物質で、プロスタグランジンが減少すると胃粘膜保護の働きが弱くなってしまいます。

ムコスタはプロスタグランジンの生成を促進し、胃粘膜を保護します。

胃粘液や胃粘膜の血流増加

ムコスタは胃粘液の増加や胃粘膜の血流を促し、崩れてしまった胃の中の防御因子と攻撃因子のバランスを正常に戻します。

胃粘膜の修復

NSAIDsの連用やピロリ菌などの影響により胃粘膜の修復ができなくなると胃潰瘍が起こります。ムコスタは傷ついた胃粘膜を修復させる作用も確認されています。

活性酸素(フリーラジカル)の除去

活性酸素は攻撃因子の一つです。ムコスタにはこの活性酸素を除去する作用があり、胃粘膜保護効果を高めます。

おわりに

ムコスタはよく処方される胃薬の一つですが、薬局やドラッグストアでは購入することができません。

胃もたれなどの症状が起こったときは市販薬で対応することはできますが、2週間程度服用しても症状に改善がみられない場合は病院を受診しましょう。

長く続く胃もたれや胸やけは慢性胃炎のおそれもあります。

胃炎はストレスや食べすぎ・飲みすぎなども原因となるので、なるべくストレスを溜めないような生活、正しい食生活を心がけましょう。