ロキソニン(ロキソプロフェン)が効くまでの時間、持続する時間、あける時間、効果時間は?ロキソニンの詳細情報を解説

ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)が効くまでにかかる時間は15分〜60分、持続時間は平均7時間、2回以上服用するときは4〜6時間はあけるようにしましょう。ロキソニンの効果時間にまつわる情報を薬剤師が解説。

ロキソプロフェン(代表的な製品:ロキソニン)は、腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる非ステロイド系の解熱鎮痛消炎剤(NSAIDs)というグループの中でも、特に有名でしょう。

風邪や生理痛や頭痛といった日常的な発熱や痛み止めに始まり、歯痛・抜歯後の鎮痛から、重めな病気の痛み止めまで大小さまざまな病気に広く使用されています。

一つは、ロキソプロフェンの解熱鎮痛効果が同様のタイプのお薬のなかでは高いことと、プロドラッグ製法という胃痛などの副作用が出にくいように工夫され比較的に安全性が高いといった特徴があるためでしょう。

また、2011年1月21日には「ロキソニンS」(主成分:ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠)が市販薬としても登場し、その後、複数の製薬メーカーがロキソプロフェンを市販し始めたことも大きいでしょう。

これによりロキソニンSをはじめとしたお薬をドラッグストアや薬局で自分で購入することが可能となり、私たちの生活により身近なものとなりました。

このように身近なお薬となっていることと、痛みや発熱に効くといった特徴から「ロキソニンは効くまでに何時間かかるの?」「効果は何時間つづくの?」「1日2回以上飲むときは何時間あければいいの?」といった質問をよくいただくようになりました。

先に注意ポイントをお伝えすると、お薬が効くまでにかかる時間や持続時間は個々人の症状や体質や代謝能力などにより変わってくるため変動があります。

ただ、ロキソニンは効果時間の研究報告などもあるので、今回はロキソニンの効果発現時間と持続時間を見ていきたいと思います。

この記事のポイント

① ロキソニンの効果・副作用
② ロキソニンが効き始めるまでにかかる時間の解説
③ ロキソニンの効果が何時間持続するかの解説
④ ロキソニンを2回以上飲むときに何時間あけるべきかの解説
⑤ よくある疑問・質問も徹底解説
 

ロキソニンの効果と副作用(ロキソプロフェンの効果と副作用)

ロキソニン・ロキソプロフェンには処方薬と市販薬があります。

市販薬のロキソニンSは、病院で処方される医療用「ロキソニン錠60mg」と成分の内容と量、添加物の内容と量、錠剤の大きさなどがいずれも同じです。

ただ、効能効果の対象となる病気・疾患によっては医師の診断をしないと処方ができないものもあり、市販薬と処方薬では対応できる効能効果には違いがあり、以下のようになっています。

市販薬「ロキソニンS」の効能効果

「頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、咽喉痛(のどの痛み)、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛、悪寒、発熱時の解熱」
となっています。
 

処方薬「ロキソニン錠60mg」の効能効果(ロキソプロフェンナトリウム水和物60mg錠の副作用)

「関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎(いわゆる風邪など)の解熱・鎮痛」
となっています。

また、代表的な副作用としては以下のようなものが報告されています。

市販のロキソニンSの副作用が疑われるものとして、過度の体温低下(体温の下がりすぎ)、虚脱(力が出ない、脱力感)、四肢冷却(手足が冷たくなる)などが注意されています。

また、処方薬のロキソニン錠60mgの主な副作用として、消化器症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢等)、浮腫・むくみ、発疹・蕁麻疹(じんましん)、かゆみ等、眠気等、肝臓機能への影響等が報告されています。

市販のロキソニンSも処方薬のロキソニン錠60mgも実質同じようなお薬ですので、市販薬のロキソニンSを服用されている際もこれらのような症状には気をつけておくと良いでしょう。

また、ロキソニンは胃腸への負担が軽いタイプのお薬ですが、胃腸の症状やむくみへの注意もされているのでなるべく食後に服用するなど注意しましょう。

なお、ロキソニンの効果と副作用についてフォーカスした記事も用意していますので、ご参考ください。
関連記事:
ロキソニンの効果・副作用は?ロキソプロフェン・ロキソニンが効能効果と効くメカニズムを確認しよう
 

ロキソニン(ロキソプロフェン)が効くまでにかかる時間は15分〜60分

ロキソニン(主成分:ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠)の効果発現時間については以下のような報告があります。

整形外科領域の手術後・外傷後疼痛に対するロキソニン(60mg)の鎮痛効果は15分後に19.8%、30分後に53.4%、60分後に72.4%の症例に認められています。
抜歯後疼痛に対するロキソニン(120mg頓用)の鎮痛効果は15分以内に51.6%、30分以内には83.9%の症例に認められています。

長屋郁郎 ほか:臨床医薬 1985; 1(1): 69-89 
内田安信 ほか:歯科薬物療法 1984; 3(1):32-48

つまり、個人差はあるものの、15分前後で効き始める人が一定数いて、半数以上の方は30分程度で効果が出てくるということがわかります。

また、一般的な解熱鎮痛目的でロキソニンを使うときは1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)で服用し、市販のロキソニンSも1回1錠で服用するように決められていますが、歯科での抜歯時など激しい痛みにロキソニンを使うときは、医師や歯科医師の処方のもと1回2錠(ロキソプロフェンナトリウムとして120mg)として服用することがあります。

この場合は、半数以上の方が15分以内に効果を実感するということがわかります。

市販薬のロキソニンSについても、基本的にはロキソニン錠(ロキソプロフェンナトリウム60mg錠)と同じような動きをとると考えられます。
 

ロキソニン(ロキソプロフェン)の効き目の持続時間は平均7時間

ロキソニン(主成分:ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠)の効果持続時間については以下のような報告があります。

【効果持続時間】
抜歯、小手術後の疼痛発症患者の効果持続時間は、平均7.0時間と報告されています。
口腔外科小手術患者の術後疼痛ではロキソニンを服用後、5-6時間後に疼痛が再燃したものが最も多かったと報告されています。

清水正嗣 ほか:歯科ジャーナル 1994;39(6) :893-903 
藤本明秀 ほか:日本口腔外科学会雑誌 1989;35(2): 524 -529

つまり、解熱や鎮痛の症状や原因によっても効果の持続時間は異なってくるものの、通常ロキソニン(ロキソプロフェン)は5〜7時間ほど効果が持続するといえるでしょう。
 

ロキソニン(ロキソプロフェン)を2回以上服用するときは4〜6時間はあけるようにしましょう

ロキソニン錠(主成分:ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠)を服用すると、速やかに吸収されたのち、血液中の濃度は以下のようになります。

これによると、個人差はあるものの、血中の濃度が最高値に達するまでの時間は0.79時間(約47分)で、血液中の成分が代謝されて半減するまでにかかる時間が1.31時間(約79分)となっています。

2時間以内など、極端に短い時間に連続して飲み続けると体内に蓄積する恐れがありますが、屯用(とんよう・とんぷく)の場合も4時間以上あけていただければ基本的には問題ないと考えられるのと、1日3回の食後の服用は問題ないとされています。

先ほどの通り、基本的には5〜7時間は効果が持続するお薬ですので、屯用(とんよう・とんぷく)として症状があるときのみ使うように処方されているときは、前回の服用後5〜7時間以上たって症状が再度でてきてから服用すると良いでしょう。
 

ロキソニン(ロキソプロフェン)使用中のよくある疑問を薬剤師が解説

ここからはロキソニン錠(主成分:ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠)を服用中の方や、これから使おうという方からよくいただくご質問についてもご回答していきたいと思います。

ロキソニン・ロキソプロフェンの特徴について

Q. ロキソニンは胃が荒れるような副作用が出にくいと言われますがなぜですか?

A. ロキソニンはプロドラッグ製剤と呼ばれる工夫がされたお薬です。
ロキソニンと同じタイプのお薬(非ステロイド系抗消炎薬[NSAIDs]というグループの薬)の代表的な副作用に胃腸が荒れるなどの副作用がありますが、プロドラッグ製剤は胃腸から吸収される前には効果や副作用をほとんど発揮せず、逆に体内に吸収されてから活性化して効果を発揮します。

これにより、胃腸から吸収される前に胃腸を荒らすような副作用が起こりにくくなるように工夫されているのです。
 

Q. ロキソニンの痛みや熱への効果は早い方ですか?また効果は強いですか?

A.  今回ご紹介したように15〜60分で効果が出始めるということで、比較的聞き始めが早いタイプといえるでしょう。

また、症状によっては他の治療薬が適する場合も多いので一概に他の製品との比較はできませんが、ロキソニンと同じタイプのグループのお薬(非ステロイド系抗消炎薬[NSAIDs]というグループの薬)の中では効果がすぐれている方だと言われています。
実際、発売元の製薬メーカーでも以下のようにアナウンスされています。

「ロキソプロフェンナトリウム水和物」が、痛みや熱の原因物質をすばやく抑え、すぐれた鎮痛効果・解熱効果を発揮します。

-- 第一三共ヘルスケア「ロキソニンS」製品情報より

 

ロキソニン・ロキソプロフェンの効能・効果について

Q. ロキソニンは生理痛や頭痛や日常的な発熱にも使えますか?

ロキソニンの仲間は「非ステロイド系抗消炎薬[NSAIDs]」と呼ばれ、いろいろな痛みに広く使われています。

なかでも、ロキソニンは胃痛などの副作用が出にくいなど安全性が高く効き目もよいので、解熱鎮痛剤として最もよく使われているお薬の一つです。

日常的な生理痛や頭痛といった痛み止め目的だけでなく、熱やノド(喉)の痛みをともなう風邪にも使われています。
特に市販薬の効能・効果としては「頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛、悪寒・発熱時の解熱」と日常的な痛みや発熱を抑えるものとして扱われています。

また、処方薬の効能効果としては「関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛に伴う痛みや炎症の治療」「手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎」「急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)」なども扱われており、日常的な解熱鎮痛から、より重めな症状の解熱鎮痛まで広く使われています。
 

Q. ロキソニンは対症療法(たいしょうりょうほう)ですか?

基本的には対症療法として使われることが多いです。ロキソニンの成分であるロキソプロフェンナトリウムは、炎症をおさえることで、発熱をおさえて熱を下げたり、腫れや発赤(赤みが出るもの)や痛みなどの症状をおさえます。

ただ、ロキソプロフェン対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものを治すものではないです。
ですので、市販薬として使う時や、頓服として(症状があるときだけ使うように)処方された時は、発熱や痛みがあるときだけ使って、症状が落ち着いたら止めるのも大切になります。

しかし、熱や痛みの原因そのものを治療する他の根本治療をサポートするために、処方薬としてある程度の期間使われることもあります。

このような場合は医師の指示通り用法用量を守って継続することも大切になります。
 

Q. ロキソニンはなんで効くの?どんな仕組み・メカニズムで効くの?

体の中で発熱や痛みがあるときは、体内にもともと存在するプロスタグランジン(PG)という物質が患部で活動し、炎症や発熱を引き起こします。

ロキソニンの成分であるロキソプロフェンはこのプロスタグランジン(PG)が発生しにくくなる(生まれにくくなる)ように働くことで、結果的に発熱や痛みといった炎症が体内で起こりにくくします。
 

ロキソニン・ロキソプロフェンの用法・用量について

Q. ロキソニンは子供は使えるの?何歳から使えるの?

A. ロキソニンの市販薬は15歳から使えます。また、処方薬も成人に使用となっていますがここでいう成人の目安は15歳以上です。ですので、ロキソニンやロキソプロフェンは基本的には15歳以上の方が使えるということになっています。

Q. ロキソニンは1日何回使えるの?

A. 市販薬と処方薬で使える回数や用法容量が異なっています。
市販薬の場合は1回1錠を基本的には1日2回まで。ただ、再度症状があらわれた場合には3回目を服用でき、いずれも服用間隔は4時間以上おくこととなっています。

処方薬は症状によって市販薬と同じように1日2回まで症状があるときだけ飲むように処方されるケース(頓服・屯用)と、1日3回で処方されるケースがあるほか、1回に2錠で処方されることもあります(ただし、1日合計3錠まで)。いずれにしろ処方薬のロキソニンの場合は医師の処方通り用法用量を守ってお使いいただくことが大切です。
 

ロキソニン・ロキソプロフェンの副作用について

Q. ロキソニンの胃痛や腹痛の副作用の対策はありますか?

ロキソニンは胃腸を荒らすような副作用が発生しにくく工夫がされていますが、それでも0.1%〜1%未満の頻度で腹痛などの副作用が発生することが報告されています。

腹痛対策としては、ロキソニンを飲む時に空腹を避けて食後すぐに飲んだり、多めの水(コップ1杯)で飲むなどがオススメです。
どうしても体調がすぐれないなどで食事が取れず、空腹時にロキソニンを飲む場合は、少量でも何か食べるか牛乳で飲むことで胃の負担を軽くすることができるのでオススメです。

また、処方薬であればムコスタセルベックス、市販薬であればセルベールなどの胃腸の粘膜を守るお薬をセットで服用することで副作用の腹痛対策もある程度可能です。

関連記事:ロキソニンの代表的な副作用とその対策・予防法を薬剤師が解説
 

Q. ロキソニンに眠気の副作用はありますか?

ロキソニンSの製薬メーカーである第一三共ヘルスケアでは「眠くなる成分を含みません。」とされています。

ただ、処方薬の副作用調査結果として、0.1%〜1%未満の頻度で眠気が報告されています。
ですので、眠気の副作用を完全に否定できるものではないでしょう。

もしロキソニンを服用してから明らかに眠気が出てしまっている場合は、副作用の可能性も考えられはしますので、眠気の症状がひどくて生活に支障がある場合は、服用を調整したり、運転など注意力のいる作業を避けるなど気をつけながら、ロキソニンを続けるべきか医師にもご相談いただければと思います。
 

おわりに

今回はロキソニン錠(ロキソプロフェンナトリウム60mg)の効果時間について整理をしましたが、ロキソニンが処方された場合は処方医による用法用量を守ることが大切です。その上で、一般的な動きとしてご参考いただければ幸いです。
 

  • 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
  • 「副作用かも?」「いつもと違うな?」といった違和感を感じた時はなるべく早めに医療機関に相談しましょう。症状に合った薬が適正に処方され、正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりませんので、まずは安心して決められたとおりにご使用ください。

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