ロキソニンSの効能・効果・副作用は?効くまでの時間と持続時間も解説

市販薬のロキソニンSの効能・効果・副作用について詳しく解説。ロキソニンSを服用してから効くまでの時間と、効果が継続する時間など解説します。また、ロキソニンSを使用する上での注意点も紹介します。

ロキソニンSは2011年に発売された市販薬で、痛みや発熱などの炎症をやわらげる解熱鎮痛消炎剤の中でも代表的な薬です。

頭痛や生理痛、発熱など日常的な症状に広く活用されています。

この記事では、ロキソニンSの効能・効果・効くメカニズム・副作用などについて詳しく解説します。

ロキソニンSの効能・効果

ロキソニンSの成分は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」です。

ロキソニンSの効能・効果は、頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽頭痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛・悪寒・発熱時の解熱です。

処方薬の「ロキソニン錠」と有効成分は同じですが、効能・効果が若干異なります。

ロキソニンSが効くまでの時間と効果時間

ロキソニンSが効き始める時間は、環境や個人差によっても変動はありますがおおよそ「15〜60分」といわれており、半数の方が服用後30分以内に効果を認めているという報告があります。

具体的には、服用して15分後に19.8%、30分後に53.4%、60分後に72.4%程度で効果が現れ始めるという報告があります。

また、薬の効果が持続する時間は平均で7時間程度と報告されています。

ロキソニンSを服用してから効き始めるまでの時間と効果の持続時間について、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。

ロキソニンSの副作用

ロキソニンSの副作用には次のようなものがあります。

場所 症状
皮膚 発疹・かゆみ・発赤
消化器 吐き気・嘔吐・食欲不振・胃痛・胃部不快感・胸焼け・腹痛・腹部膨満・消化不良・口内炎

循環器

血圧上昇・動悸
精神神経系 眠気・しびれ・めまい・頭痛
そのほか 胸痛・倦怠感・顔面のほてり・発熱・貧血・血尿

胃痛に注意

ロキソニンSはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド系鎮痛消炎剤の一種です。

NSAIDsの副作用として多く現れるのが胃の痛みです。鎮痛成分が血中に入り、胃に到達したときに胃を荒らすためにおこる副作用です。

ロキソニンSは、成分が体内で吸収されてから効果を発揮するプロドラッグ製剤と呼ばれるタイプの薬であるため、胃への負担が最小限におさえられています。

しかし、もともと胃が弱い方や、すでに胃が荒れているときには、副作用がでやすい傾向にあるので注意してください。

まれに起こる重篤な副作用

重篤な副作用が現れることはほとんどありませんが、副作用と思われる症状が現れた場合は、使用を中止して直ちに医師の診察を受けてください。

重篤な副作用 症状
アナフィラキシーショック 服用後すぐに皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁などの症状が現れる
血液障害 のどの痛み、発熱、全身のだるさ、顔や瞼の裏が白っぽくなる、出血しやすくなる(歯ぐきの出血、鼻血など)青あざができる(押しても消えない)などの症状が現れる
スティーブンス・ジョンソン症候群 高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、喉の痛み、皮膚の広範囲の発疹、発赤等が持続したり急激に悪化する
うっ血性心不全 全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神などの症状が現れる
間質性肺炎 ・階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする
・息苦しくなる、からせき、発熱などがみられる
肝機能障害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振などの症状が現れる
横紋筋融解症 手足・肩・腰等の筋肉が傷む、手足がしびれる、力が入らない、こわばる、全身がだるい、赤褐色尿などの症状が現れる
腎障害 発熱、発疹、尿量の減少、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛、下痢などの症状が現れる
無菌性髄膜炎 首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐等の症状が現れる
喘息 息をする時にゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しいなどの症状が現れる
消化管出血 血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便・血便が出る
消化管穿孔 消化管に穴があき、吐き気・嘔吐、激しい腹痛などの症状が現れる
小腸・大腸の狭窄・閉塞 吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満感などの症状が現れる

ロキソニンSの使用上の注意

■次の方は使用しないでください
・出産予定日12週以内の妊婦の方
・15歳未満の方
・本剤または本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方
・本剤またはほかの解熱鎮痛薬、かぜ薬で喘息を起こしたことがある方
・医療機関で次の治療を受けている方:胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、心臓病
・医師から赤血球数、血小板数、白血球数が少ないなどの血液異常を指摘されている方

■次の方はロキソニンSを使用する前に医師、または薬剤師に相談してください

・慢性的な疾患がある、病歴がある方
・高齢者の方
・授乳中の方
・妊娠中または妊娠してると思われる方
・次の診断を受けた方:気管支喘息、潰瘍性大腸炎、クローン病、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病
・次の病気にかかったことがある人:胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、血液の病気

■使用する際は次のことに注意してください

・使用中は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬を使用しない
・服用前後の飲酒はしない

ロキソニンSと処方薬のロキソニンの違いは?

処方薬の「ロキソニン60mg」と市販薬の「ロキソニンS」は、成分と成分の配合量が全く同じ薬です。

ただし、ロキソニンSは短期使用を目的としており、処方薬のロキソニンとは用法・用量や効能・効果が異なります。

処方用のロキソニンは添付文書の効果・効能に、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群の記載がありますが、ロキソニンSの効果・効能には記載がありません。

また、ロキソニンには錠剤の真ん中に割線がはいっていますが、ロキソニンSにはありません。家庭にロキソニンがある場合は、シートに記載されている薬の名前と薬の割線をしっかり確認しましょう。

ロキソニンSと処方薬のロキソニンはどちらが安い?

市販薬のロキソニンSの希望小売価格は12錠648円(税抜)です。

処方薬のロキソニンは、病院を受診して医師の処方箋をもらう必要があります。

診察料や調剤料などは病院や薬局によって異なりますが、初診でロキソニンを12錠だけもらうのであれば、市販薬のロキソニンSの方がお得です。

病院での診察代と処方箋料は初診の場合、1000円程度(自己負担3割の場合)かかります。

ロキソニンを調剤薬局でもらう場合、20~40錠で700円前後になります。合算すると1700円程度になるので、20〜40錠であれば支払う金額はあまり変わりません。

診療2回目以降なら再診料となり初診に比べて安くなります。そのため、40錠ほどの処方であれば処方薬のロキソニンの方が安価になります。

ロキソニンSシリーズの違い

ロキソニンSはシリーズ化されていて、「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」「ロキソニンSプレミアム」の3種類があります。

3種類のロキソニンSの違いの一つは含まれている成分です。

主成分であるロキソプロフェンナトリウム水和物はいずれも同じですが、「ロキソニンSプラス」は胃に優しい成分が、「ロキソニンSプレミアム」は痛みに効く成分と胃への負担を軽減する成分が追加されています。

ロキソニンSシリーズの違いについて、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。

おわりに

市販薬のロキソニンSは、処方薬のロキソニンと成分・配合量ともに同じ薬です。仕事の関係で病院に行く時間がなかなかとれないときや休日や夜間の応急処置などに、市販薬も有効活用しましょう。

また、ドラッグストアや薬局だけでなくインターネットで購入することも可能です。

ロキソニンSを3〜5日間使っても症状が治らない、症状が長引く場合は別の病気が原因となっているおそれがあるので、使用を継続せずに病院を受診しましょう。

ロキソニンのお役立ち情報

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