処方薬のクラリチン|同じ成分の市販薬

クラリチンってどんな薬?

クラリチンは、「ロラタジン」という成分が配合された抗ヒスタミン薬で、花粉症などの鼻アレルギー症状や蕁麻疹の方に処方されます。

抗ヒスタミン薬には、アレルギー反応を起こすきっかけとなるヒスタミンの分泌をおさえる働きがあります。

クラリチンの市販薬 : 「クラリチンEX」

クラリチンは病院で処方される薬で、病院で医師の診察を受け処方箋をもらう必要があります。ただし、市販薬の中にも処方薬であるクラリチンと同じ成分を配合している薬が販売されています。

2017年9月、医療用のクラリチンと同じ「ロラタジン」を同量配合した市販薬、「クラリチンEX」と「クラリチンEXOD錠」の2種類が発売されました。それぞれ7日分、14日分が発売されています。

 

 

 

クラリチンEXの特徴

クラリチンの市販薬「クラリチンEX」は2017年1月、クラリチンEX OD錠は2017年9月に発売された比較的新しい薬です。

ネットでの販売においても薬剤師が情報提供をし、年齢や他医薬品の使用状況などについて薬剤師の確認がないと購入できない商品となっています。

「クラリチンEX」の後に発売された「クラリチンEX OD錠」は口の中で溶けて水なしでも使用できるタイプのお薬です。

どちらも処方薬クラリチンと同じ成分の「ロラタジン」を同量配合しています。

クラリチンEXの成分「ロラタジン」とは?

抗ヒスタミン薬は発売された年代などから第1世代と第2世代に分けられます。ロラタジンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べて脳に移行しづらく、特有の副作用、「眠気」「頭がボーッとする」「口が渇く」といった症状が起きにくいといった特徴があります。

車の運転がOK

抗ヒスタミン薬には車の運転・機械の操作に制限があるものが多いですが、クラリチンはこの制限がありません。クラリチンの成分ロラタジンは空軍や民間航空会社のパイロットが使用しても航空機操作能力に影響がなかったという実験結果があります。

花粉症の薬を飲んでいても車の運転は必要という方はクラリチンEXを選ぶとよいでしょう。

1日1回で効果が持続

クラリチンは1日1回1錠飲むだけで効き目が持続するため、仕事などで忙しい方でも服用しやすくなっています。毎日同じ時間帯に服用しましょう。

就寝時に鼻づまりで寝つきが悪い方や、朝起きた時に症状が出てしまう方は、夕食後に服用するのがおすすめです。

クラリチンEXを使用する上での注意点

処方薬との違い

・効能効果

処方薬のクラリチンは鼻アレルギー症状に加え蕁麻疹や皮膚疾患にともなうかゆみも効能効果に記載がありますが、クラリチンEXにはありません。

蕁麻疹や皮膚のかゆみがある方はこの薬で対処せずに病院を受診しましょう。

  効能・効果
クラリチン(処方薬)

アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,

皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症)にともなうそう痒

クラリチンEX

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる

次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ

 

・使用年齢

処方薬のクラリチンは3歳以上7歳未満の小児がドライシロップであれば服用できるとされています。一方、市販薬のクラリチンEXの場合は15歳未満は服用できないので注意が必要です。

 

・妊娠・授乳中には

処方薬である「クラリチン」は妊娠されている方や授乳中の方に処方されることがあります。

添付文書上では「避けることが望ましい」との記載がありますが、複数の研究からクラリチンEXの成分であるロラタジンは妊娠・授乳中でも比較的安全に使用できることが報告されています。

 

市販のクラリチンEXは、抗ヒスタミン薬の中ではどちらの場合も比較的安全に使用できる成分と考えられますが、使用する前は医師や薬剤師に相談した方がいいでしょう。

第一類医薬品の規制

市販薬のクラリチンEXは第一類医薬品に分類される薬です。

第一類医薬品とは効果が高い分、副作用や相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要する薬です。ネットでの販売においても、実店舗と同様に薬剤師が情報提供を行ったり、年齢や他の医薬品の使用状況などについて薬剤師の確認が必要です。

使用するタイミング

クラリチンEXは症状を起こすのをおさえる「抗ヒスタミン作用」だけでなく、ヒスタミン放出そのものをおさえる「抗アレルギー作用」もあわせ持っているため、ヒスタミンが放出される前から使用することで、より効果的に花粉症の症状をおさえます。

症状があらわれてから使用しても効果がありますが、花粉症シーズンの1週間ほど前から使うとさらに効果的です。

長期間服用してもいい?

市販薬は長期に渡って服用することを想定していません。1週間程度服用しても症状の改善がみられない場合や、症状の改善がみられても2週間を超えて服用する場合は医師または薬剤師に相談してください。

漫然と服用を続けることは好ましくありませんので、自己判断で使用を続けるのはやめましょう。

クラリチンEXより効果が強めの薬

クラリチンEXは副作用である眠気が少なく、車の運転をする方にも服用でき、使いやすい薬です。しかし、他の抗ヒスタミン薬と比べると効果は比較的弱めとされています。

クラリチンEXより効果が強い市販薬を紹介します。副作用はあってもいいから効き目が強いものが欲しい!という方はこちらを選ぶとよいでしょう。

 

新コンタック600プラス

抗ヒスタミン薬「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を配合。「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は第一世代の抗ヒスタミン薬で、第二世代より副作用の頻度は高めとなりますが、服用後に効果を感じやすいといえます。1日2回の服用で効き目が持続します。

また、プソイドエフェドリン塩酸塩は、鼻粘膜の血管を収縮させて一時的に鼻づまりを和らげますが、使い続けると症状が悪化することがあるので注意が必要です。長期的に使用するのは止めましょう。

 

ザジテンAL鼻炎カプセル 10CP(第2類医薬品)

処方薬の「ザジテン」と同じ抗ヒスタミン薬「ケトチフェンフマル酸塩」を配合。第二世代の抗ヒスタミン薬で、抗ヒスタミン作用の他に抗アレルギー作用も持ち、さらに炎症をおさえる作用もあります。アレルギーの「発症」から「悪化」までのメカニズムに作用し、軽い症状を感じたときから、アレルギーをコントロールすることができます。飲みやすい小型カプセルで1日2回の服用となっています。

 

処方薬の「ジルテック」と同じ抗ヒスタミン薬「セチリジン塩酸塩」を配合。第二世代の抗ヒスタミン薬で先に紹介した二つよりも眠気が少ないとされている成分です。

1日1回の服用で効果が持続し、朝のつらい症状もしっかりおさえます。有効成分を液状化し、素早く溶ける液体カプセルタイプの「ストナリニZジェル」もあります。

クラリチンEXと同じくらい眠気が少ない薬

 

抗ヒスタミン薬「フェキソフェナジン塩酸塩」を配合。フェキソフェナジン塩酸塩は抗ヒスタミン薬の中でも眠気などの副作用が少なく、車の運転・機械の操作に制限がない成分です。

1日2回の服用でアレルギー症状を緩和します。

 

スカイブブロンHIと同じく抗ヒスタミン薬「フェキソフェナジン塩酸塩」を配合しています。

おわりに

クラリチンと同成分を同量配合した薬クラリチンEXが販売されたことで、仕事などで忙しく病院へ行く時間がないという方も市販薬を手軽に購入することができるようになりました。クラリチンEXは1日1回の服用で効果が一日中持続し、眠くなりにくく、車の運転にも制限がないという特徴を持つ薬です。

花粉症などのアレルギー症状に効果がある市販薬は多くの種類があります。症状や仕事などの状況に合わせて、自分に最適なものを見つけましょう。