消毒用エタノールにも酒税がかかる?!

アルコールといえば、ビール・焼酎・ワインに、日本酒。
今ではさまざまな種類のアルコールが私たちの食卓に馴染み深いものになっています。
しかし、アルコールとはお酒のことだけではありません。
私たちがお酒と呼んでいるアルコールは、エチルアルコールというアルコールの一種が含まれた飲み物のことを指します。

アルコールは、メタノール(メチルアルコール)、エタノール、イソプロパノールなどアルコール類の総称です。
飲料とは無縁に感じられる消毒用エタノールも、アルコールの一種。
また、お酒と同等の課税がされているものもあり、エタノールの中でも無水エタノールと呼ばれる種類には、酒税に相当する特定アルコールに対する加算額が課税されています。

それでは、消毒用エタノールは飲んでもいいの?
この記事では、消毒用エタノールについての正しい知識を解説します!

消毒用エタノールは飲用ではありません

消毒にも用いられるエタノールは別名エチルアルコール。
エチルアルコールは、原料から「合成アルコール」と「発酵アルコール」の二種類にわけられます。

合成アルコールは石油や石灰などの化学工業原料から製造されていて、化粧水、シャンプー、医薬品、塗料などの原料として幅広く利用されています。
発酵アルコールは糖質やでんぷん質を発酵させて製造されています。主に酒類、食品防腐剤、化粧品の原料などに利用されています。

消毒用エタノールは、基本的には発酵アルコールで口にいれても問題ないとされ、手指や医療器具の消毒、台所用品の除菌にも用いられています。

しかし、消毒用エタノールとして販売されているものは、本来飲用目的で販売している製品ではありません。
また、消毒用エタノールといっても、添加されている成分や量は製品会社によって異なります。イソプロパノールが添加されていたり、胃腸の粘膜を壊してしまう可能性もあります。含まれている成分によっては、人間に危険な害を及ぼすものも。

特にメタノール(メチルアルコール)は「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されている成分です。工業用アルコールは、エタノールにメタノールが添加されている場合があります。

消毒用エタノールを飲むのは大変危険です。間違った知識と安易な興味で利用するのはおやめください。
消毒用エタノールを使用する際は必ず製品の添付文書を確認しましょう。飲用を目的とするのであれば、お酒として販売されているアルコール飲料をご利用ください。

消毒用エタノールの正しい使い方

消毒用エタノールは、手指や皮膚から医療機器の消毒まで、さまざまな用途に用いられています。台所の掃除に役立つ使い方について、詳しくは関連記事も読んでみてください
関連記事:消毒用エタノールは掃除のミカタ!キッチン掃除の悩みを全て解決!

掃除や消毒に役立つ消毒用エタノール

消毒用エタノールIP「ケンエー」は薬局やインターネットで購入することが可能です。エタノールにイソプロパノールを添加して飲用不可にすることにより、免税され安価になっています。また少量から大容量まで、形状もさまざまで使い勝手もいいため、一般家庭でもよく使われています。
独特の青いパッケージを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

消毒用エタノールIP「ケンエー」

 

消毒用エタノールIP「ケンエー」の成分や便利な使い方については関連記事をごらんください。
関連記事:消毒用エタノールIP「ケンエー」で手軽に消毒!消毒用エタノールを徹底解剖

アルコールと正しい付き合いを

消毒用エタノールは適した用途で使用するととっても便利。正しい使い方を知って日々の生活に役立てたいですね。

ちなみに、お酒は消毒に使用できるのでしょうか。

ポーランドのウォッカ、「スピリタス」はアルコール度数なんと96%、最もアルコール度数の高いお酒で知られています。消毒用エタノールと比べても、アルコール濃度は群を抜けて高くなっています。
ただし、アルコール濃度と消毒効果は比例しません。消毒には適したアルコール度数があり、70%から80%が適当とされています。
スピリタスはあくまでお酒として、カクテルのベースなどで楽しみましょう。

いずれにしろスピリタスは、お酒はお酒でもアルコール度数が高いぶん、飲み方には十分に注意が必要なようですね。
お酒との付き合いも正しい知識でほどほどに!

image by photo ac