無水カフェインの効果や副作用を薬剤師が解説!カフェインとは何が違う?

無水カフェインの効果や副作用について現役薬剤師が解説。カフェインとの違い、生活上の注意などを詳しく紹介します。飲み物に含まれるカフェインの目安量も掲載!

無水カフェインとは?カフェインとどう違う?

無水カフェイン(英語名: Anhydrous Caffeine)は名称の通り、水を含まないカフェインです。

カフェインは水分と結びつき、コーヒーや緑茶などの飲料に含まれていることでも有名です。無水カフェインは医薬品などに使うためにカフェインから水を取り除いたものであり、カフェインと作用はほとんど変わりません。

無水カフェインは、中枢神経を刺激することによって眠気や疲労感をとり、頭の重い感じを和らげるため、さまざまな薬に含まれています。

例えば、風邪のときに飲む総合感冒薬、体力が弱っている時の飲む栄養ドリンク剤、また、解熱鎮痛薬、乗物酔い薬、眠気防止薬などにも配合されています。

無水カフェインの効果

無水カフェインは中枢神経に作用して、興奮作用、心筋収縮力増強作用、抹消血管拡張作用、平滑筋弛緩作用、利尿作用を示します。その他にも末梢作用として、ホスホジエステラーゼ阻害作用、アデノシンA1受容体遮断作用をします。

眠気防止・疲労改善

アデノシンを遮断することによって、交感神経興奮作用を示します。それにより、脳が覚醒を起こして眠気を防止したり、疲労の改善に効果があります。

頭痛改善

無水カフェインは、頭が重い感じの頭重、片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛にも効果があります。

片頭痛は、脳血管が拡張することによって、血管が神経に触れて炎症が起こり痛みが出ます。無水カフェインの脳の血管収縮作用により片頭痛の痛みを軽減してくれます。

無水カフェインの副作用

少量においては副作用の心配はありません。

大量に摂取することで、手のふるえ、めまい、動悸、頻脈、不整脈、不眠、不安、瞳孔散大、吐き気などが現れることがあります。

無水カフェインの生活上の注意点

妊娠中・授乳中の注意点

胎盤を通過して薬の成分が移行するとされているため、妊娠中の方、または妊娠中の可能性のある方は無水カフェインを含む薬の長期連用は避けることが望ましいです。

また授乳中の方は、母乳に移行するので、同じく長期連用は避けましょう。

しかし、1日300mg以下の摂取、もしくは嗜好品としてのコーヒーや緑茶程度なら問題はないと報告されています。妊娠中、授乳中だからといってコーヒーやお茶などを全くとらないようにしなくてはならないわけではありません。ただし、過剰に飲まないように注意しましょう。

寝る前の注意点

無水カフェインは眠気を防止する作用と利尿作用があります。寝る前に飲むと睡眠を妨げたり、夜間にトイレで行きたくなって起きてしまったりするので注意しましょう。

無水カフェインの過剰摂取に注意すべき方

以下の疾患を持っている方は、無水カフェインの過剰摂取に注意が必要です。

ただし、無水カフェイン1日300mg以下であれば特に問題はありません。日常的に嗜好品としてのコーヒーや緑茶を飲むぶんには問題ありません。

胃潰瘍のある方

胃潰瘍のある方は、カフェインによって胃液分泌を促進するため、悪影響を及ぼすおそれがあります。

心疾患がある方

心疾患がある方は、カフェインが中枢神経を刺激するため徐脈または頻脈を起こすことがあります

緑内障の方

緑内障の方は眼圧が上がるおそれがあるとされています。

併用に注意する薬

ティオフェリンなど気管支拡張薬と併用すると過度の中枢神経刺激作用が現れることがあります。

無水カフェインの購入

無水カフェインは市販薬としては販売されていません。無水カフェインを多く含む市販薬には眠気防止薬があります。錠剤、液剤が販売されています。

医療用医薬品として「純生」無水カフェインは結晶または粉末状のものがありますが、薬剤師の判断によって規制上は処方箋なしでも販売は可能です。購入を希望される際は、調剤薬局で相談してください。

飲み物に含まれるカフェイン量

カフェインはコーヒー、紅茶、日本茶からコーラーなどの清涼飲料水にも含まれています。

無水カフェインとカフェインは同じ作用をするため、取りすぎにならないように飲料のカフェイン量の目安を知っておきましょう。

飲料名 カフェイン濃度
コーヒー(浸出液) 60mg/100mlあたり
インスタントコーヒー(粉末) 40mg
紅茶(浸出液) 30mg/100mlあたり
せん茶(浸出液) 20 mg/100mlあたり

参考:日本食品標準成分表2010

缶コーヒーやペットボトルには1本あたりに含まれるカフェイン量が記載されているので、ラベルを確認してください。

おわりに

無水カフェインとカフェインは同じような作用をします。無水カフェインが入ったお薬や栄養ドリンクを飲まれる際には、コーヒーやお茶からの取りすぎに注意しましょう。

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