喉が炎症を起こす理由と龍角散の効果
私たちの喉(気道)のなかは直径1000分の1ミリという毛髪よりもはるかに微細な細胞・線毛があり、絶えず波打つように振動しています。線毛の振動回数は、なんと1秒間に15~17回と言われています。
呼吸などで体内に入って来たチリやホコリ、ウイルスや細菌は気道の内部から分泌させる粘液に取り込まれ、線毛の振動によって体外に排出されます。
しかし、汚れた空気を絶えず吸ってしまったり、喉を使いすぎたりすると喉が炎症を起こしてしまい、排出機能が上手くいかず痰がからみ細菌などの浄化能力が低下してしまいます。その結果、咳などの症状に苦しむことになってしまいます。
龍角散の成分は線毛運動を正常にして、咳や痰、声がれといった症状を和らげてくれます。
生薬がのどに粘膜に直接作用
龍角散はキキョウ・セネガ・キョウニン・カンゾウといった生薬のみを有効成分としており、4種類の生薬の作用によってのどの炎症による咳や痰、喉の痛み、喉の不快感、声がれに効果があります。
薬は微粉末状で、水なしで飲むと生薬成分が直接喉の粘膜に作用します。そして、喉の痛みや炎症を抑え、やさしく症状を緩和してくれます。
龍角散の成分について
・キキョウ…痰を取り除く作用があります
・セネガ…痰を取り除く作用があります
・キョウニン…咳止め作用があります
・カンゾウ…炎症を抑える作用があります
龍角散の正しい飲み方と量
龍角散は、1日3〜6回を服用目安とします。
15歳以上は添付のスプーン1杯(0.3g)を服用します。スプーンすりきり1杯ではなく、山盛りにすると約0.3gになります。
その後、舌の上に薬を置きゆっくり舌の上で粉を溶かすようにしながら喉に薬を運んで行きます。
はじめから粉末を喉の近くに入れようとすると、むせてしまう事があるので注意しましょう。
龍角散はのどの粘膜に直接作用することで効果をあらわす薬です。薬を喉にとどめて置くため、必ず水なしで服用してください。
1回の使用量
龍角散は3歳から大人まで使用でき、年齢によって異なります。計量に使うスプーンは必ず添付のものを使用してください。
服用1回量
・15歳以上…1杯
・11歳以上〜15歳未満…2/3杯
・8歳以上〜11歳未満…1/2杯
・5歳以上〜8歳未満…1/3杯
・3歳以上〜5歳未満…1/4杯
・1歳以上〜3歳未満…1/5杯
・3か月以上〜1歳未満…1/10杯
龍角散【第三類医薬品】
龍角散にはスティックタイプやトローチタイプも
持ち運びに便利な龍角散ダイレクトスティック
「龍角散ダイレクトスティック」は、大人1回分が包装されており、持ち運びに便利です。3歳から使用できますが、年齢に合わせて1回量を調節してください。龍角散ダイレクトスティックは、1日6回を服用目安とします。
服用1回量
・15歳以上…1包
・11歳以上〜15歳未満…2/3包
・7歳以上〜11歳未満…1/2杯
・3歳以上〜7歳未満…1/3杯
ミント味とピーチ味があり、どちらも喉がスーッとする爽快感があります。
龍角散ダイレクトスティックミント 16包【第三類医薬品】
龍角散ダイレクトスティックピーチ 16包(第3類医薬品)【第三類医薬品】
粉末が飲みづらい方に龍角散ダイレクトトローチ
トローチタイプはマンゴーの香りとl-メントールを含んだ爽やかな味で、生薬の独特の味が苦手な方におすすめです。
「のどがイガイガ」する時や「声を出しすぎた」時などに口に含んで,かまずにゆっくりと溶かすように服用してください。
生薬成分がのどの粘膜に直接作用し,弱ったのどの働きを回復させます。
龍角散ダイレクトは、のど飴ではなく医薬品のため用法・用量をしっかり守って使いましょう。
龍角散ダイレクトトローチマンゴーR 20錠(第3類医薬品)【第三類医薬品】
まとめ
龍角散シリーズは水なしで使用できる鎮咳去痰薬です。
使用するシチュエーションや、味の好みで選ぶとよいでしょう。
使用の際は、用法・用量を確認してください。