気温の高くなる夏に多く悩まされる症状が虫刺されです。
この記事では、虫刺されの症状に使える市販薬の「ウナコーワエース」について解説します。
ウナコーワエースの成分と効能・効果
ウナコーワエースの成分と効能・効果は次のようになっています。
成分
ウナコーワエースには、副作用が出にくいタイプのステロイドであるアンテドラッグステロイドの「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」が配合されています。
抗炎症成分であるPVAに加えて、局所麻酔成分の「リドカイン塩酸塩」と抗ヒスタミン成分の「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の2つのかゆみ止め成分が配合されています。
また、清涼感を感じる「l-メントール」と「dl-カンフル」も配合されています。
効能・効果
ウナコーワエースは、虫刺され・かゆみ・湿疹・かぶれ・皮膚炎・あせも・じんましんに効果を発揮します。
ウナコーワエースの特徴
ウナコーワエースは、ウナコーワシリーズの一つで抗炎症成分PVA、局所麻酔成分リドカイン塩酸塩、かゆみ止め成分ジフェンヒドラミン塩酸塩の3成分を配合したトリプル処方の市販薬です。
抗炎症成分とかゆみ止めの成分の両方が配合されているため、虫刺されやかゆみの症状に効果を発揮します。
特に、ステロイドにより赤み・腫れをしっかり鎮め、局所麻酔成分の「リドカイン」の作用で、素早くかゆみをおさえることができます。
ウナコーワエースには2種類ある
ウナコーワエースには、柔らかく伸びが良いゲルタイプと、手を汚さず塗れる液体タイプの2種類があります。
いずれも配合されている有効成分は同じなので、使用感の好みで選ぶことができます。
ウナコーワエースG 15ml【指定第二類医薬品】
炎症による皮膚の腫れ・赤みをおさえるミディアムクラスのステロイド成分「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」を配合しています。
PVAは、皮膚表面の患部では消炎効果を発揮しますが、体内に吸収されると活性が低下して、副作用を起こしにくいアンテドラッグという種類のステロイドです。
そのほか、かゆみをすばやく感じにくくする局所麻酔成分「リドカイン」とかゆみ止め成分の「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も配合されていて、かゆみや虫刺されの症状をおさえます。
ゲルタイプなので液だれしにくいのが特徴です。
ウナコーワエースL 30ml【指定第二類医薬品】
成分や特徴はウナコーワエースGと同じです。
ウナコーワエースLは、液体タイプなので手を汚しにくい上に、サラッとした使用感があるのが特徴です。
虫刺されに効く市販薬の選び方
虫さされに効く市販薬に関しては次の記事で詳しく解説しています。
ウナコーワエースの使用上の注意点や副作用
ウナコーワエースを使用する際は、添付文書に記載のある用法・用量の指示にしたがって使用することが原則です。
注意事項は守らないと現在の症状が悪化したり、副作用がおこりやすくなるので必ず確認してください。
薬を塗った後は通気性を良く保つ必要があるため、ラップフィルムなどで覆わないでください。また、ウナコーワエースを膝の裏や肘の内側に使用する場合は、すぐに正座をするなどして皮膚を密着させないでください。
使用してはいけない部位
水ぼうそう・水虫・たむし・化膿している患部・傷口などには、症状が悪化したり副作用が起こりやすくなったりするため、使用しないでください。
また、目や目の周囲、口内や唇などの粘膜には使用しないでください。
顔に使用する際は広範囲にならないように注意し、長期連用しないでください。
使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談する人
医師の治療を受けている人、薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人、患部が広範囲におよぶ人、そして患部がジュクジュクしていたりただれがひどかったりする人は、使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
また、妊娠している人、または妊娠していると思われる人も使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
使用後に副作用が出ないか観察すること
ウナコーワエースの使用後に、発疹・発赤・腫れ・かゆみ・持続的な刺激感・化膿症状・にきび・水虫・たむしなどの症状が現れた場合は、副作用の疑いがあるので、薬の使用を中止し、添付文書を持って医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
使用期間を守る
ステロイド成分が配合された薬は、長期での使用ができません。
ウナコーワエースを5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は、薬の使用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
子供に使う場合は?
子供に使用する場合は、保護者の指導監督のもとで使用してください。
なお、子供は強い冷感刺激が苦手な場合があるため、はじめは少し塗ってから嫌がらないか様子を観察した後に使用することをおすすめします。
また、子供自身が使い心地や自分の症状をうまく伝えられる年齢になってからの使用が望ましいでしょう。
おわりに
ウナコーワエースは、用法・用量を守って正しく使用しましょう。
また、虫に刺されたあとに発熱や吐き気、呼吸困難などの全身症状がみられる場合は、ウナコーワエースでは対処できないため、早急に病院を受診しましょう。