気温の高くなる夏に多く悩まされる症状が虫刺されです。
この記事では、虫刺されの症状に使用しやすい市販薬の「ウナコーワエース」について解説します。
ウナコーワエースの成分と効能・効果
ウナコーワエースの成分と効能・効果は次のようになっています。
成分
ウナコーワエースには、副作用が出にくいタイプのステロイドであるアンテドラッグステロイドの「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」が配合されています。
強力な抗炎症成分であるPVAに加えて、局所麻酔成分の「リドカイン」と抗ヒスタミン成分の「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の2つのかゆみ止め成分が配合されています。
また、清涼感を感じる「l-メントール」と「dl-カンフル」も配合されています。
効能・効果
ウナコーワエースは、主に「虫刺され・かゆみ・湿疹・かぶれ・皮膚炎・あせも」などの症状に効果を発揮します。
ウナコーワエースの特徴
ウナコーワエースは、ウナコーワシリーズの中で最も強い処方の市販薬です。
抗炎症成分とかゆみ止めの成分の両方が配合されているため、虫刺されやかゆみの症状に優れた効果を発揮します。
特に、ステロイドにより赤み・腫れをしっかり鎮め、局所麻酔成分の「リドカイン」の作用で、素早くかゆみをおさえることができます。
ウナコーワエースには2種類ある
ウナコーワエースには、しっかり塗り込めるゲルタイプと、手を汚さず塗れる液体タイプの2種類があります。
いずれも配合されている成分は同じなので、使用感の好みで選ぶことができます。
ウナコーワエースG
ウナコーワシリーズで最も強い効果を発揮する薬です。
炎症による皮膚の腫れ・赤みをおさえるミディアムクラスのステロイド成分「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」を配合しています。
PVAは、皮膚表面の患部では高い消炎効果を発揮しますが、体内に吸収されると活性が低下して、副作用を起こしにくいアンテドラッグという種類のステロイドです。
そのほか、かゆみをすばやく感じにくくする局所麻酔成分「リドカイン」とかゆみ止め成分の「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も配合されていて、かゆみや虫刺されの症状をしっかりおさえるのに特化した薬といえます。
ゲルタイプなので液だれしにくいのが特徴です。
ウナコーワエースの使用上の注意点や副作用
ウナコーワエースを使用する際は、添付文書に記載のある用法・容量の指示にしたがって使用することが原則です。
注意事項は守らないと現在の症状が悪化したり、副作用がおこりやすくなるので必ず確認してください。
また、薬を塗った後は通気性を良く保つ必要があるため、ウナコーワエースを膝の裏や肘の内側に使用する場合は、すぐに正座をするなどして皮膚を密着させないでください。
使用してはいけない部位
水ぼうそう・水虫・化膿している患部・傷口は、症状が悪化したり副作用が起こりやすくなったりするため、使用しないでください。
また、目や目の周囲、口内や唇などの粘膜には使用しないでください。
使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談する人
医師の治療を受けている人、薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人、患部が広範囲におよぶ人、そして患部がジュクジュクしていたりただれがひどかったりする人は、使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
また、妊娠している人、または妊娠していると思われる人も使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
使用後に副作用が出ないか観察すること
ウナコーワエースの使用後に、発疹・皮膚の赤み・腫れ・かゆみ・痛みなどの症状が現れた場合は、副作用の疑いがあるので、薬の使用を中止し、添付文書を持って医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
使用期間を守る
ステロイド成分が配合された薬は、長期での使用ができません。
ウナコーワエースを5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は、薬の使用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
子供に使う場合は?
子供に使用する場合は、保護者の指導監督のもとで使用してください。
なお、子供は強い冷感刺激が苦手な場合があるため、はじめは少し塗ってから嫌がらないか様子を観察した後に使用することをおすすめします。
また、子供自身が使い心地や自分の症状をうまく伝えられる年齢になってからの使用が望ましいでしょう。
おわりに
ウナコーワエースは、用法・用量を守って正しく使用しましょう。
症状が改善しなかったり、発熱や吐き気などの全身症状がみられる場合は、ウナコーワエースでは対処しきれないため、早めに病院を受診しましょう。