ドライアイとは?

ドライアイは涙の分泌量や、涙の質が低下することによって目の表面に潤いが保たれていない状態を指します。

さまざまな要因による涙液(るいえき)および角結膜上皮(かくけつまくじょうひ)の慢性的な病気とも言われています。

涙は油層、水層、目の表面を保護するムチン層という成分で構成されています。それぞれの成分がバランスよく保たれることで、目の表面の潤いを保ち、殺菌や乾燥から目を守ります。

涙は目に必要な栄養を補給したり、鮮明に像を写すため黒目の表面を滑らかに保つなどの役割もあります。

ドライアイの症状

ドライアイの主な症状は以下の通りです。さまざまな症状が目に不快感を与えます。

・目が疲れる
・目が乾燥する
・目に痛みやかゆみがある
・めやにが出る
・ものがかすんで見える
・目が赤くなる

ドライアイの治療をせずに放っておくと目に傷がついてしまったり、視力が低下してしまうおそれがあります。目に少しでも不快感や異常を感じたら眼科医の診療を受けることをおすすめします。

ジクアス点眼液の効果

ジクアス点眼液はドライアイを治療する薬です。

ジクアス点眼液に含まれるジクアホソルナトリウムという有効成分は、ムチンなどの成分の分泌を促進する作用があり、涙の質と量を改善します。

ジクアス点眼液はムチンの分泌を促進できる唯一の薬としても知られています。

ジクアス点眼液はBUT短縮型ドライアイに効果を発揮!

ドライアイにもさまざまな種類があり、その中でも涙の量は問題なくても「涙の質」が異常な場合に起こるドライアイのことを「BUT短縮型ドライアイ」といいます。

BUT短縮型ドライアイは涙に含まれるムチンの状態に異常がある際に起こるといわれ、涙を角膜の表面にとどめる成分のムチンがうまく機能せず角膜が荒れ、涙がうまく広がらないという特徴があります。

BUT短縮型ドライアイのBUT(Break Up Time)とは涙液層破壊時間のことです。

目は、まばたきをしないでいると時間が経つにつれて、表面にある涙の膜が壊れはじめ、角膜が露出してきます。この状態が起こるまでの時間の事をBUT、涙液層破壊時間といいます。

BUT(涙液層破壊時間)が短くなるほど涙の安定性に異常があるとされます。

正常なBUTは約10秒間とされ、10秒間目を開いた状態が保てない場合はドライアイの可能性が高いとされます。

ジクアス点眼液はBUT短縮型ドライアイに深く関係のあるムチンの分泌を促進し状態を安定させます。それによりBUTを長くし正常な時間へと改善します。

ジクアス点眼液の副作用

ジクアス点眼液を使用すると以下のような副作用と思われる症状が現れることがあります。

・目の刺激感
・目やにの分泌
・結膜の充血
・目のかゆみ、痛み
・目の異物感、不快感

どの症状も、ジクアス点眼液の使用を中止する事で改善されたと報告されている比較的に軽い副作用です。

ジクアス点眼液を使用して、目に異常などを感じた時は、医師の診療を受けてください。

コンタクトレンズ使用時にジクアス点眼液は使えるのか?

コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズにはソフトタイプのものとハードタイプのものがあります。

・ハードタイプのコンタクトレンズ

黒目よりも小さくちょっとかたい素材でできています。光の屈折を正確に調整することができることと、目にゴミが入った時などに異物感を感じやすいタイプなので異常に気づきやすいなどが特徴です。

・ソフトタイプのコンタクトレンズ

ハードタイプのコンタクトレンズとは違い黒目よりも大きくやわらかい素材でできています。レンズの素材自体が涙などの水分を取り入れる含水(がんすい)タイプで、レンズに含まれた涙などの水分から酸素を目に供給するつくりになっています。

大きくやわらかい素材のコンタクトレンズなので、ずれにくく外れにくい特徴がありスポーツなどをやる人に向いています。

ジクアスはコンタクトレンズの上から使える!

以前のジクアスは含水タイプのソフトコンタクトレンズを装着している上からは使用できませんでした。

ジクアス点眼液に含まれる防腐剤の役割を持ったベンザルコニウム塩化物という添加物がソフトコンタクトレンズに吸着すると角膜上皮に悪い影響を与えるため、使用を避けるように指示されていました。

2010年にジクアス点眼液の製造販売を始めた「参天製薬株式会社」は、2015年にジクアスの添加物変更と使用上の注意を改訂しました。ソフトコンタクトレンズに使用できない原因となっていたベンザルコニウム塩化物を、クロルヘキシジングルコン酸塩液に変更したことで、ソフトコンタクレンズの上からでもジクアス点眼液が使用できるようになりました。

ジクアスの用法・用量

ジクアス点眼液に対して過去に過敏症などを起こした人は使用できません。

通常の15歳以上の成人は1滴を1回とし、1日に6回使用してください。

また、ジグアス点眼液を使用する際は薬液が汚染されるのを防ぐために、容器の先端が直接目に触れないように注意してください。

他の点眼剤とジグアス点眼液を一緒に使用する際は、少なくとも5分間以上の間隔をあけて使用してください。

おわりに

日本では多くて2200万人ものドライアイ患者が存在し、パソコンやスマートフォンの普及、高齢者、コンタクトレンズの使用者の増加とともにドライアイ患者も増えています。

ドライアイの治療薬も日々進化していますが、その中でもジクアス点眼液は涙の質を保つことに必要な成分の分泌を促す効果があるので、より自然な形でドライアイを治療することができます。

目が疲れたら休ませることもドライアイの予防に必要です。また、ドライアイに限らず目に少しでも違和感や異常を感じたら、迷わずに医師の診療を早めに受けることも大事です。