ルパフィン錠の特徴!他の抗ヒスタミン薬との違い

ルパフィン錠は、2017年11月27日に田辺三菱製薬株式会社から発売された新しい処方薬です。第2世代の抗ヒスタミン薬で、花粉症への効果が期待されています。

ルパフィン錠の有効成分「ルパタジン」は、他の抗ヒスタミン薬にはない「抗PAF作用」があります。

PAFとは「plated actibating factor」の略で、血小板活性化因子という意味があります。

鼻炎やかゆみなどのアレルギー症状は主に「ヒスタミン」という物質によって起こり、抗ヒスタミン薬はヒスタミンをおさえることで症状を緩和させます。

しかしアレルギー症状はヒスタミンだけが原因になるのではなく、PAFの血管拡張作用・知覚神経の刺激・白血球の活性化などによっても引き起こされます。

ルパフィン錠では、ヒスタミンとPAFの両方に働きかけることによって、強力な効果が期待できるのです。

1日1回の服用で続けやすい

ルパフィン錠は、1日1錠の服用で、効き目が穏やかに持続します。

そのため、1日の中で自宅にいる時間で飲む時間を決めておけば、薬を持ち歩く煩わしさや日中の飲み忘れを心配する必要はありません。

ルパフィン錠の効果

アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・皮膚疾患によるかゆみなどは、アレルギー反応により放出される「ヒスタミン」という化学物質によって引き起こされます。

ルパフィンは抗ヒスタミン薬に分類される薬で、主に花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみなどに使用されます。

効能又は効果
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

ルパフィン錠10mg 添付文書

ルパフィン錠の副作用は?眠気はある?

ルパフィン錠の副作用として、次のような症状が報告されています。

・眠気
・口の渇き
・倦怠感
・ALT、AST(肝臓の数値)

国内の臨床試験では、全体の約13%に副作用が現れたという報告があります。

副作用として眠気が現れることがあるため、服用中は車の運転や危険な機械の操作などは避けてください。

その他の重大な副作用としては、ショック・アナフィラキシー・てんかん・痙攣(けいれん)・肝機能障害が報告されていますが、発生頻度は不明です。

眠気や口の渇きについて

抗ヒスタミン薬には「第1世代抗ヒスタミン薬」と「第2世代抗ヒスタミン薬」の2種類があります。

第1世代抗ヒスタミン薬はすばやい効き目が特徴ですが、副作用の眠気や口の渇きなどがでやすいデメリットがあります。

第2世代抗ヒスタミン薬では、第1世代抗ヒスタミン薬の効果はそのままに、眠気や口の渇きなどの副作用をおさえるように改善され、効き目が穏やかに持続します。

ルパフィン錠は第2世代抗ヒスタミン薬に分類されているため、比較的副作用が出にくいといえます。

ルパフィン錠の使用上の注意

ルパフィン錠を服用する際、効果がみられない場合は、漠然と使用せず医師に相談してください。

また、ルパフィン錠は肝臓で代謝されるため、肝臓に何かしらの障害がある場合は注意して服用する必要があります。

また、腎臓に障害がある場合や高齢者も、十分に薬が代謝されないおそれがあります。

肝臓や腎臓になんらかの障害がある場合は、診察時に必ず医師に申告してください。

ルパフィン錠との飲み合わせ

ルパフィン錠は、エリスロマイシンやケトコナゾールなどの抗菌薬との併用で血中濃度が上昇したという報告があります。

エリスロマイシンは、抗生物質としてさまざまな病気に飲み薬として処方され、ケトコナゾールは皮膚真菌症などに塗り薬として処方されることが多い薬です。

現在服用中の薬がある場合は、受診の際に医師や薬剤師に必ず申告しましょう。

グレープフルーツ・アルコールに注意

また、ルパフィン錠とグレープフルーツジュース・アルコールの併用は、有効成分であるルパタジンの効き目に影響することが報告があるため控える必要があります。

特にアルコールとの併用は血中濃度の上昇や神経系に影響するおそれがあるため、ルパフィン錠だけでなくどの薬も控えた方が良いとされています。

妊婦・授乳婦は使用できる?

ルパフィン錠は、妊婦・授乳婦は使用することができません。

妊婦の使用に対する安全性は確立されていません。また、授乳婦では有効成分が母乳に移行することが報告されています。

授乳婦がやむを得ずルパフィン錠を服用する場合は、授乳を中止しましょう。

妊娠中の花粉症対策については関連記事をごらんください。

ルパフィン錠の薬価

ルパフィン錠は、1錠(10mg)で69.40円です。

30日分1日1錠の服用だと約2,080円、保険適用の3割負担になると624円で購入が可能です。

症状によっては1日2錠服用になることもあり、その場合は約1,200円の負担になります。

ただし、病院でルパフィン錠を処方してもらうためには診察費用や調剤料などがかかるため、薬代とは別に金額が上乗せされます。

他の抗ヒスタミン薬に比べると、比較的安価で手に入れることができます。

※2018年3月現在の薬価

おわりに

数多くある抗ヒスタミン薬の中でも、抗PAF作用のあるものはルパフィン錠のみになります。

2017年末に発売された花粉症の新薬として、花粉シーズンの新しい味方として効果が期待できますね。