オキシドールとは
オキシドールとは2.5~3.5%の濃度の過酸化水素のことを指し、外用の殺菌消毒剤として使用されます。
主に、創傷・潰瘍の消毒、耳や口腔粘膜の消毒、歯の清浄などに用いられます。
オキシドールの消毒の使い方
傷の消毒には、そのままの液または2~3倍にうすめたオキシドールを脱脂綿やガーゼに浸して塗ります。目に入らないように使用し、万が一目に入ってしまった場合は、水でよく洗い流しましょう。
なお、オキシドールは塗布して使用します。口から飲むなどの行為は禁止です。
オキシドールとマキロンの違い
オキシドールは2.5~3.5%の過酸化水素ですが、マキロンはベンゼトニウム塩化物を主成分とした消毒薬であり、すり傷、切り傷、さし傷などの創傷面の洗浄・消毒に使用されます。成分は異なりますが、どちらも創傷部の消毒に使用することができます。
オキシドールの使用上の注意点
オキシドールを使用後に、皮膚に発疹・発赤、かゆみ、はれが出た場合は、薬剤師または登録販売者に相談してください。
目の中に入ってしまった場合にはすぐに水で洗い流すようにしましょう。
保存中に瓶内の圧力が高くなっていることがあります。瓶口を顔に向けないようにしてキャップを開けてください。
オキシドールの保存方法
オキシドールは直射日光の当たらない30℃以下の場所で密栓して保管してください。また、子供の手の届かない場所で保管しましょう。
開封後のオキシドールを他の容器に入れ替えると、中身が何か分からなくなり、誤飲のおそれもあるため、入れ替えることはやめてください。使用期限を確認し、使用期限の過ぎたものは使わないようにしましょう。
終わりに
オキシドールは、広く使用できる殺菌消毒剤ですが、使用方法によっては、健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。
使用上の注意をよく読み、細心の注意を払って使用しましょう。