水道水で目を洗うとしみてしまう、痛くなる、そんなときに便利なのがアイボン。
アイボンは目にしみることもなく、使用後にはスッキリとした爽快感があります。
薬局やインターネットなどで気軽に購入することができるアイボンシリーズは、成分や特徴が違うさまざまな製品が販売されており、目的に合わせて選ぶことができます。
手軽に使えて役立つアイボンですが、危険性については正しく知っていますか?
使用方法を正しく守らなければ、目に悪影響を与えてしまうおそれもあります。
アイボンを使用する前に、効果や危険性、正しい使用方法について知っておきましょう!
花粉の除去に!アイボンシリーズ
アイボンは、目の洗浄や眼病予防を目的として使用する目の洗浄薬です。
アイボンシリーズには7つの製品があり、それぞれ特徴や爽快感が異なります。
商品名 | 特徴 | クールレベル(5段階) |
アイボン | 角膜修復成分保を配合 | 2〜3 |
アイボンWビタミン | 2種類のビタミン配合 | 3〜4 |
アイボンクール | シリーズ最高の爽快感 | 5 |
アイボンうるおいケア | ・とろっとした薬液 ・目の乾燥が気になる人向け |
2〜3 |
アイボンマイルド | 清涼剤の配合なし | 0 |
アイボンAL | 花粉に悩む人向け | 4 |
アイボンメディカル | 有効成分を9種類配合 | 4 |
アイボントローリ目薬 | コンタクトのまま使える目薬 | 0 |
※商品名をおすとamazonで購入が可能です。
アイボンの3つの効果
アイボンシリーズは、大きくわけて3つの効果が期待できます。
目の洗浄
アイボンの最大の特徴は、目の洗浄です。
しみたり、痛みを感じることなく目を洗浄できるということが、アイボンシリーズのメリットです。
外出後やコンタクトを外した後に、アイボンを使用して目の洗浄をすることで、目の汚れが落ちてスッキリします。
眼病予防
アイボンは、眼病の予防にも役立ちます。
プールや海に入った後などは、塩素や雑菌が目に入ってしまっていることがあります。また、日常生活でもホコリや汗は知らないうちに目の中に入ってしまうものです。
目に入った塩素や雑菌、ホコリ、汗などを放っておくと眼病につながるおそれがあるため、定期的にケアすることが大切です。
角膜保護
アイボンには、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムという成分が配合されています。
目の角膜を保護している涙の層に含まれる成分で、角膜に与えることで保湿作用や潤滑作用によって角膜を保護してくれます。
この成分が不足してしまうと、角膜がむき出しになり傷つきやすくなってしまいます。
花粉症の目のかゆみにも効果あり!
花粉症の時期には目のかゆみや充血に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
目のかゆみや充血は、花粉症の内服薬だけでは止めることが難しい場合もあります。
アイボンは直接目を洗浄をすることで、目に付着した花粉を取り除き、かゆみや充血に即効性の効果を示すことが期待できます。
アイボンシリーズの中には、花粉症やハウスダストの目のかゆみに特化したアイボンALという製品があります。
アイボンALには抗ヒスタミン剤と抗炎症剤が同時配合されており、かゆみの原因物質を洗い流したあとに、かゆみを抑える効果が期待できます。
アイボンALd
2018年の花粉症情報について、詳しくは関連記事をごらんください。
アイボンの使いすぎは危険!
目の洗浄や眼病予防に効果的なアイボンですが、使用方法を誤ると目にダメージを与えてしまう場合があります。
アイボンの使いすぎによって目を痛めてしまったというケースも多く、必ず薬の説明書に従い、使用限度を超えないことが大切です。
ドライアイになりやすい?
アイボンを使いすぎることで、涙の成分である油層・涙液層・ムチン層を洗い流してしまう場合があります。このことが原因となり、ドライアイになるおそれがあります。
また、スマートフォンやPCを見続けることでまばたきの回数が減ることも、ドライアイにつながります。
仕事や趣味でスマートフォンなどの画面を見続ける人がアイボンを使いすぎてしまうと、さらにドライアイを引き起こすリスクが高まるので気をつけましょう。
眼病を引き起こす?
アイボンはカップを目に当てて使用します。アイボンを正しく使用できていないと、まつげについたホコリや、瞼の皮膚についている異物、他の部位の雑菌や細菌が目に入り込んで感染症を引き起こしてしまうおそれがあります。
また、涙には、殺菌効果を持つ天然成分がもともと含まれています。アイボンを使いすぎることで、天然成分も洗い流されてしまい、菌への抵抗力が減ってしまうこともあります。
特に、ものもらいなど細菌が原因となる病気にかかかっている場合には、症状を悪化させてしまうおそれがあります。
アイボンを使用する前には、必ず目の周りの汚れや化粧はきれいに拭き取っておきましょう。
アイボンの正しい使用方法をチェック
アイボンの使用を開始する前に、正しい使用方法について知っておきましょう。
使用方法
1日3〜6回、1回5mLを付属の洗眼カップ使用して目を洗浄してください。
使用の際は次のことに注意してください。
・混濁した液は使用しない
・洗眼用のみに使用する
・小児に使用させる場合は場合は、必ず保護者の指導監督のもとに使用させる
・コンタクトレンズを装着している場合は、使用前に必ず外す
・コンタクトレンズを再装着する場合は、洗眼してから10〜15分程あける
・使用前に目の周りの化粧や汚れはきれいに拭き取る
・洗眼カップは使用前後に十分に洗浄する
・保存状態によっては容器の口周辺に白い結晶が付着することがあるので、その場合は清潔なガーゼなどで軽く拭き取る
使用前に医師や薬剤師に相談が必要な人
次に当てはまる方は、アイボンの使用を開始する前に医師や薬剤師に相談しましょう。
・医師の治療を受けている方
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある方
・激しい目の痛みがある方
・眼球乾燥症候群(ドライアイ)の診断を受けた方(医師から病名として診断を受けた方)
副作用
アイボンシリーズの使用後に、次のような症状があらわれた場合は副作用のおそれがあります。
副作用と考えられる症状が現れた場合は使用を中止し、製品のパッケージを持って医師や薬剤師に相談しましょう。
関係部位 | 症状 |
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
目 | 充血、かゆみ、腫れ |
おわりに
アイボンは、正しく使用することで目の洗浄や眼病予防に効果が期待できる目の洗浄薬です。
手軽に支えて便利な薬ですが、誤った使い方をすることで、目にダメージを与えてしまうおそれもあるので注意してください。
アイボンの使用を開始する前に、効果や危険性、使用方法をしっかり確認しましょう。