ガスター10が効かない?!

ガスター10は、胃の痛みや胸やけに困ったときに、水なしで使用できる大変便利な薬です。

販売実績も多く、飲み会が続くサラリーマンにも人気のガスター10ですが、一部では「効果がない」という声もあがっています。

薬の効果を最大限に得るためには、薬の説明書を確認し用法・用量を正しく守って使用する必要があります。

しかし、用法用量を守っているにも関わらず、効果が感じられずらい場合もあります。

ガスター10<散>

ガスター10の成分や効果について詳しく知りたい方は関連記事をごらんください。

ガスター10が効かない原因①即効性

ガスター10が効かない原因のひとつに、効果が出始めるまでの時間があります。

ガスター10は使用して約30分後から胃酸がおさえられ、徐々にpH※が上昇することで効果が出てきます。効果が出始めるまでにしばらく時間がかかるため、効果をすぐに実感できずに「効かない」という判断になってしまいがちです。

ガスター10を使用して約8時間後までpHを上昇させる効果が持続するため、8時間以上経過するまでは様子をみてください。

8時間以上経過しても症状が改善されていない場合は十分に効果が発揮されていない可能性があるので、追加でもう1錠飲んで様子をみましょう。

※pHとは酸性・中性・アルカリ性を示す1〜14の数値であり、ここでは胃の中の数値が酸性を示す「1」に近いほど胃が刺激されており、痛みや不快感を感じることにつながります。

ガスター10が効かない原因②胃酸が原因ではない胃痛

ガスター10の主な作用は胃酸の分泌をコントロールすることです。胃酸の過剰分泌が原因である胃痛や胃もたれ以外には効果が発揮されません。

また、胃酸が原因の場合でも、すでに胃に穴が空いてしまっている状態など症状が進行している場合はガスター10では十分な効果を期待できません。

胃酸の過剰分泌が原因の場合は、シクシクまたはキリキリとした痛みをともなうことが多くみられます。

みぞおちのキリキリとした痛み・嘔吐

食べ過ぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス、食中毒、アレルギーなどさまざまな原因によって胃の粘膜がただれて突然起こる急性胃炎の可能性があります。

突然の胃痛や吐き気

食べ過ぎや飲み過ぎ、ピロリ菌などが原因で起こる慢性胃炎の可能性があります。放っておくと胃潰瘍に進行することがあるので注意してください。

みぞおち周りのズキズキとした重い痛み

ピロリ菌や鎮痛剤などが胃粘膜に傷をつけた上に、胃酸が胃粘膜を消化してしまうことによって起こる胃潰瘍の可能性があります。

主に食事中や食後に痛むことが多く、胸やけや胃もたれをともなうこともあります。

胃痛・のどのつかえ・胸やけ

精神的なストレスなどによって自律神経のバランスが崩れることによって起きる神経性胃炎の可能性があります。

みぞおちの激しい痛み・嘔吐

主に生鮮魚介類を食べた後のみぞおちの激しい痛み・嘔吐では、アニサキス幼虫が胃壁を攻撃している可能性があります。

ガスター10が効かないときは病院へ

ガスター10を使用してから8時間以上経っても効果を感じられず、追加でもう1錠飲んでも改善の余地が見られない場合は、病院を受診しましょう。

市販薬でも改善しない痛みでは、胃潰瘍などの重篤な病気であるか自律神経が原因の胃痛である可能性があります。また、独自の判断で他の成分を使用した市販薬に手を出すのも非常に危険です。

胃痛を含む腹痛はさまざまな原因があるため、医師の診断のもとで処方された薬を使用することをおすすめします。

薬以外でできる身近な胃痛対策

薬を飲む以外の方法でも、胃の痛みを和らげる方法は数多くあります。胃の痛みを感じやすい方は日常生活に取り入れてみましょう。

胃にやさしい食事をする

胃に負担をかける食事は極力避けましょう。脂っぽい肉や揚げ物などの消化に時間がかかるものやカフェインを含んだ飲み物は胃酸を分泌させ症状が悪化してしまうおそれがあります。

また、酸っぱいものやからいものなどの刺激物もとりすぎないようにしてください。

胃にやさしい食べ物は、やわらかく消化が早いものです。おかゆ・雑炊・豆腐・脂の少ない部位の鶏肉・白身魚・などがおすすめです。

睡眠をたくさんとる

胃には自律神経が深く関わっています。睡眠不足になると、ストレスを感じると活動する交感神経とリラックスしているときに活動する副交感神経のバランスが崩れ、胃のはたらきが乱れてしまいます。日頃から十分な睡眠を心がけましょう。

たばこを吸わない

たばこを吸うと胃粘膜の血管が収縮してしまい血液循環が悪くなるため、胃酸から胃を守る胃粘膜の抵抗力を下げてしまいます。さらに、喫煙は胃液の分泌を促進するため、胃酸が胃粘膜を攻撃してしまい胃痛が引き起こされます。

普段からたばこを吸わないことが望ましいですが、胃が痛いときは特にたばこを控えましょう。

おわりに

胃痛にはさまざまな原因があり、現役の医師でも症状だけでは病名を判断することが難しいとされています。

市販薬を活用するのも悪くはないですが、異変を感じたらすぐに病院を受診することをおすすめします。