カロナールの成分「アセトアミノフェン」とは?

カロナールは、発熱や痛み止めに広く処方される解熱鎮痛剤です。

カロナールと同じ商品名の市販薬は存在しませんが、同じ成分の「アセトアミノフェン」を配合された市販薬は販売されています。

穏やかに効くアセトアミノフェン

一般的に「痛み止め」として処方・販売されている薬の多くは「NSAIDs(エヌセイズ/エヌセッズ)」という非ステロイド性の抗炎症薬に分類されます。痛みや炎症の原因物質であるプロスタグランジンができるのをおさえ、解熱や鎮痛、抗炎症作用を発揮します。

ロキソプロフェン(ロキソニン)・イブプロフェン(イブなど)・エテンザミド(ノーシン・新セデス)などは全てNSAIDsに分類される薬です。

対して、カロナールの成分であるアセトアミノフェンは、解熱・鎮痛作用がありますが抗炎症作用はほとんどなく、NSAIDsには分類されていません。

そのため、NSAIDs服用の際に稀にみられる胃腸障害や腎障害、NSAIDsに対する過敏症(喘息や蕁麻疹など)の副作用がなく*、アセトアミノフェンは、比較的作用の穏やかな解熱鎮痛薬として知られています。

※ただし、NSAIDsに対する過敏症とは別に、アセトアミノフェンの副作用は存在します。

カロナールとほぼ同成分の市販薬は?

アセトアミノフェンは、量を調整すれば乳幼児や子どもにも使用できる成分であるため、妊娠中や授乳中でも比較的安全に使用できるといえます。

ただし、念のため妊娠中・授乳中の方は使用前に医師または薬剤師に相談してください。

アセトアミノフェン含有の薬自体は多数あります。

カロナールは有効成分がアセトアミノフェン単一のみとなっているため、カロナールと最も近い効果を期待する場合は、アセトアミノフェン単一成分の市販薬を選択しましょう。

ミナカラ薬局のピックアップ

市販薬では、アセトアミノフェン単一成分の薬は多くありません。その中でも「タイレノールA」は、アセトアミノフェン単一成分の薬であり、1錠あたりの成分量もカロナール300と同じです。また、比較的どこのドラッグストアでも手に入りやすい薬です。

タイレノールA

15歳以上は1回1錠を服用します。1日の服用回数は3回までで、服用間隔は4時間以上空けてください。

眠くなる成分が入っていないため、運転をする方も使用できます。

アセトアミノフェン製剤は大人用と小児用がある

カロナールの市販薬版であるアセトアミノフェン製剤は、成人用だけでなく小児用に特化したものも販売されています。

なお、医療でいう「成人」とは20歳以上ではなく、15歳以上の人を指します。

15歳未満の方は、15歳未満も服用可能の旨が記載されている薬を使用してください。

大人と子どもで薬を使いわける理由

薬の用法用量が子どもと大人でわけられている理由は、体の大きさではなく内臓機能の違いにあります。

服用した薬を分解して体外へと排出するには、肝臓や腎臓の働きが重要となります。しかし、子供の場合はこれらの臓器が未発達で、薬の影響を受けやすい状態にあります。

これらの機能が大人並みになってくる年齢の目安が15歳となっているため、薬の服用においての「成人」は15歳以上とされているのです。

そのため、一般的に「小児用」として販売されている薬の対象年齢は3〜15歳、または5〜15歳とされているものが多いのです。

なお、2歳未満の乳幼児の場合は、独断で市販薬を使用せず医師の診察を受けましょう。

15歳未満の子どもに使用できるアセトアミノフェンの市販薬

15歳未満でも使えるアセトアミノフェンで代表的なものには「バファリンルナジュニア」「小児用バファリン」「小児用バファリンチュアブル」などがあります。

これらはドラッグストアだけでなくインターネット上でも購入可能です。

バファリンルナJ

7歳から服用でき、1錠中にアセトアミノフェンが100mg含まれています。

7歳以上11歳未満は1回1錠、11歳以上15歳未満は1回2錠、15歳以上は1回3錠を服用します。1日の服用回数は3回までで、服用間隔は4時間以上空けてください。また、空腹時はなるべく避けて服用してください。

水なしで飲めるチュアブル錠で、フルーツ味のため飲みやすい薬です。

ミナカラ薬局のポイント
アセトアミノフェンが配合されている点は、以下で紹介する市販薬と同じですが、1錠あたりのアセトアミノフェンの配合量が多く、小学生・中学生であれば、1回に飲む錠剤の量を少なくできる点がメリットです。

水なしで飲めるため、小・中学生の頭痛や生理痛などに適しています。

小児用バファリンCII

3歳から服用でき、1錠中にアセトアミノフェンが33mg含まれています。

3歳以上7歳未満は1回3錠、7歳以上11歳未満は1回4錠、11歳以上15歳未満は1回6錠を服用します。1日の服用回数は3回までで、服用間隔は4時間以上空けてください。また、空腹時はなるべく避けて服用してください。

ミナカラ薬局のポイント
有効成分がアセトアミノフェンのみで、眠くならない薬です。苦味のないフルーツ味の小粒で、子どもでも服用しやすくなっています。

小児用バファリンチュアブル

3歳から服用でき、1錠中にアセトアミノフェンが50mg含まれています。

3歳以上7歳未満は1回2錠、7歳以上11歳未満は1回3錠、11歳以上15歳未満は1回4錠を服用します。1日の服用回数は3回までで、服用間隔は4時間以上空けてください。また、空腹時はなるべく避けて服用してください。

ミナカラ薬局のポイント
有効成分がアセトアミノフェンのみで、眠くならない薬です。オレンジ味の小粒で、子どもも服用しやすくなっています。

水なしで服用できるため、外出時などの携帯用としてもおすすめです。

幼児には座薬を使用することも

小児用の飲み薬の場合、対象年齢が3歳以上となっているものがほとんどです。

3歳未満の幼児がアセトアミノフェンを使用する場合は、通常飲み薬ではなく座薬を使用します。

ただし、2歳未満の幼児の場合は市販薬よりも、できるだけ医療機関への受診を優先するようにしてください。

1歳未満の乳児に発熱がある場合は、夜間休日でもやっている病院を探すなどして医師の診断を受けましょう。

こどもパブロン坐薬

座薬1個の中に100gのアセトアミノフェンが含まれており、1歳から12歳まで使用できます。

3歳未満の使用は、まず医師の診断を受けてから、やむを得ない場合にのみ使用してください。

1〜2歳は1回1/2〜1個、3〜5歳は1回1個、6〜12歳は1回1〜2個を1日1回使用します。

おわりに

アセトアミノフェンは、痛み止めの中でも効き目が穏やかで、子どもにも使用しやすい薬です。

アセトアミノフェンのみが有効成分となっているカロナールは処方薬のみですが、市販のアセトアミノフェン製剤を使用する場合は、用法・用量をしっかり守って使用してください。

また、妊娠中や授乳中の方、幼児に使用する際には必ず事前に医師に相談しましょう。