ものもらいを治すには「目薬」を使用するのが一般的ですが、目を冷やしたり温めたりすることで、より効果的に対処できます。

このとき、ものもらいの種類や症状によって冷やす・温めるを使いわけることが大切です。間違えると逆効果となるので注意してください。

この記事では「冷やすものもらい」と「温めるものもらい」を詳しく解説します。

ものもらいの種類を確認!

ものもらいは、原因によって大きく2種類にわけられます。

どちらのものもらいも基本的な治療には目薬を使用します。目薬の効果をより高めたり日常的な目のケアとして、冷やす・温めるという方法を加えるといいでしょう。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

黄色ブドウ球菌などの細菌による炎症。まぶたにある汗や脂の分泌腺に細菌が入っておこる急性の化膿性炎症です。初期では痒みやまぶたの縁が赤くなっている程度ですが、悪化すると痛みを伴ってまぶた全体が腫れたり、目やにも出るようになります。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まつげの生え際にある脂の分泌腺・マイボーム腺が詰まったもの。マイボーム腺は上下のまぶたに数十個ある分泌腺で、ここに白いかゆ状の脂肪が溜まってしこりができたり、傷口から細菌が入って炎症を起こすことがあります。

かゆみ・痛み・腫れがある場合は冷やす

かゆみ・痛み・腫れなどの炎症があるものもらいは、患部を冷やすのがおすすめです。

一般的には麦粒腫の場合が「冷やすものもらい」に当てはまりますが、霰粒腫でも炎症が起こって腫れたり痛みがあるときは冷やしてください。

冷やすことで一時的に痛みが緩和し、炎症を抑えることができます。

ものもらいの冷やし方

清潔なタオルを水で濡らし、冷蔵庫で冷やしたものを患部にのせて冷やします。このとき、痒みがあっても目をこすらないでください。

目の周りの皮膚は薄く、比較的浅いところを神経が通っています。冷やし過ぎると痛く感じることがあるので注意してください。氷や冷却剤を使う場合も、冷やし過ぎを防ぐため、清潔なタオルに包んで患部に直接触れないようにしましょう。

市販の冷却用ジェルシートは、メントールなどの冷却成分が目に刺激を与えたり、粘着性がまつ毛やまぶたに負担をかけることがあるので、使用しないでください。

体を温める食べ物に注意

冷やすと効果的なものもらいは、食べ物にも注意が必要です。炎症が起こっているときは、アルコールの飲みすぎや体を温めるからい食べ物は控えましょう。

体を温めるのはからい食べ物だけではありません。シナモンやクローブといったスパイスは辛くなくても血流をよくするので、腫れや痛みがあるときは控えてください。

お風呂で体を温めることは大丈夫?

ものもらいで炎症があっても、通常の入浴やシャワーなら問題ありません。サウナや熱いお風呂に長時間入るのは控えた方がいいでしょう。血行が良くなると、腫れや痛みが強まることがあります。

痛くない場合は温める

まぶたにある分泌腺・マイボーム腺に脂が詰まった霰粒腫の場合は、温めるのが効果的です。温めることによってマイボーム腺の脂を溶かし、詰まりが緩和します。

ただし、マイボーム腺に炎症が起こって痛みがある場合は、温めると逆効果です。痛みや炎症がないケースにのみ、温めてください。

ものもらいの温め方

清潔なタオルを水で濡らし、電子レンジなどで軽く温めてまぶたの上にのせましょう。ただし、くれぐれもヤケドに注意してください。

1日5分、朝晩の2回おこなうと効果的です。温めた後にまぶたを指の腹でやさしくマッサージすると、さらに効果が高まります。

お風呂でシャワーを浴びるときに、目を閉じて、まぶたの上からシャワーをあてるのもいいでしょう。市販の目を温めるアイマスクなどを利用するのもおすすめです。マイボーム腺の詰まりは、加齢による分泌能力の低下や、女性のアイメイクが原因で起こることがあります。日頃から目の周りを温めておくと霰粒腫の予防につながります。

おわりに

ものもらいは痛みや腫れがあるとともに、見た目にも影響し、何日も不快な気分が続きます。目の周りは大変デリケートで、場合によっては視力にも影響を与えかねませんので、日頃から清潔を心がけましょう。

ものもらいがなかなか治らなかったり痛みが強くなった場合は、眼科を受診してください。