肝斑とそばかすの見分け方

肝斑とは、シミの一種で、皮膚にできる斑状かつ、黒色または茶色の色素沈着です。かゆみや痛みはありません。

多くは顔に現れ、主に頰・額・こめかみ・鼻・唇にみられます。顔に左右対称に症状が現れるのが特徴です。

肝斑の原因は、日光によるダメージ・メラニン色素の過剰生産・加齢・ホルモンバランスなどであると考えられていますが、詳しいことはわかっていません。

年齢性別に関わらず生じる症状ですが、主に妊娠中の女性・経口避妊薬を服用している女性に多くみられます。

そばかすとの違いは?

肝斑と見分けにくい皮膚疾患にそばかすがあります。

肝斑・そばかすはいずれも皮膚の色素沈着によって起こりますが、それぞれ特徴があります。

  特徴
肝斑

・頰を中心に左右対称に現れることが多い
・妊娠中、経口避妊薬の服用中に現れやすい
・不規則な形

そばかす

・小さな斑点が鼻を中心に現れている
・幼少期からあるなど、遺伝性が多い
・紫外線の影響を受けやすく、夏に悪化しやすい

肝斑に効く市販薬を選ぶポイント

肝斑はシミの一種ですが、通常のシミに使用する薬を使用しても治すことができません。肝斑には肝斑専用の薬を使用する必要があります。

肝斑を治したいときは、肝斑の改善効果が認められた成分である「トラネキサム酸」が配合された薬を選びましょう。

シミの場合は、メラニンの生成を抑制する「L-システイン」「アスコルビン酸(ビタミンC)」が配合されている薬が効きますが、肝斑の場合は「トラネキサム酸」も配合されていなければ改善が見込めません。

肝斑が疑われる場合は、「トラネキサム酸」を含むかどうかをポイントにして薬を選ぶことをおすすめします。

薬を選ぶときの注意点

風邪薬や口内炎の薬にも「トラネキサム酸」を含むものが存在します。

しかし、風邪薬や口内炎の薬は長期間使用されるような想定がされていないため、肝斑の治療には不向きです。

肝斑に効く薬を選ぶときは、効能効果に「肝斑」と記載のある薬を選びましょう。

肝斑に効くおすすめの市販薬

トランシーノIIは、肝斑以外のシミ・そばかすなどには効果がなく、肝斑の治療にのみ特化した薬です。

トランシーノII

肝斑に効くトラネキサム酸を配合した薬です。

メラニンの生成を抑制する「L-システイン」「アスコルビン酸(ビタミンC)」も配合しています。

肝斑に効く市販薬を使用する際の注意点

肝斑に効く市販薬であるトランシーノIIは、肝斑だけに効果を現し、シミやそばかすには効きません。

トランシーノIIを2か月程度使用しても症状が改善しない場合は、肝斑ではない別の病気であるおそれがあるので、薬の使用を中止してください。

もし、肝斑かどうか識別ができない、あるいはシミの色が黒ずんでいて表面が盛り上がっている場合は、一度皮膚科を受診することをおすすめします。

 

また、次に当てはまる人は、薬を使用する前に医師または薬剤師に相談してください。

 

・医師または歯科医師の治療を受けている人
・妊婦または妊娠している人
・授乳中の人
・55歳以上の人
・薬などによりアレルギー症状を引き起こしたことがある人
・血栓症の人、血栓症を起こすおそれのある人
・腎臓病の診断を受けた人

おわりに

肝斑は、皮膚を日光に当たらないように守っていれば、出産後や経口避妊薬の服用中止後に色が薄くなることが多い傾向があります。

肝斑が現れている部分は、なるべく日光に当てないようにしましょう。肝斑かどうかを自分で判断ができない場合は、皮膚科を受診してください。