赤ちゃんのあせも対策|対処法・薬・予防マニュアル

赤ちゃんにあせもができたときの対策を網羅。赤ちゃんのあせもに使える市販薬をピックアップ。自宅でできる対処法、予防方法を紹介します。

この記事では、生後1歳未満の赤ちゃんを対象にしています。新生児、幼児については以下の記事をごらんください。

あせもの疑いがあるときはまず病院へ

生後1歳未満の赤ちゃんのあせもは、細菌に感染してとびひになりやすいため、早めに小児科などへの受診が必要です。

特に初めてあせもなどの皮膚の異常が現れた場合は、小児科を受診して治療をするとともに、今後同じような症状が出た時にどうしたらよいかを医師に聞いておくのがよいでしょう。

また、赤ちゃんは、あせも以外にも皮膚の炎症を起こすことがあります。あせもだと思った炎症が他の皮膚疾患だったというケースもあり、治療が遅れると治りも遅くなるおそれもあります。

以下のような場合も、あせもではないおそれがあるため、小児科を受診してください。

・発熱がある
・ぐずることが多く、機嫌が悪い
・周りに感染症の方がいる
・水疱(みずぶくれ)がある
・化膿している(患部が黄色や白色になっている)
・症状が広範囲にある

もし、症状があせもか判断に迷うが、夜間などで医師・薬剤師に相談できない場合は、夜間などでも電話で相談できる厚生労働省の「子ども医療電話相談事業」などを利用するのもひとつの手です。

【子ども医療電話相談事業】

赤ちゃんのあせもは市販薬で治せる?

基本的に、赤ちゃんの場合は市販薬を使うよりも、医療機関への受診を優先してください。

休日で病院が開いていないなど病院に行けない場合は、一時的に市販薬を使用することもできます。その後病院が開いたら病院を受診しましょう。

また、化膿した場合は家庭では治療できず、悪化してしまうおそれもあるため、医療機関を受診することが大切です。

また、市販薬を使うことより大切なことは、沐浴などで清潔にする、汗をかいたら小まめに優しく拭き取ることなど、家でできるケアをしっかりすることです。

市販薬や病院で出された薬に限らず、薬を使っても汗のケアをしなければよくはならないため、薬にプラスして家でのケアは必ず行いましょう。

赤ちゃんのあせもの処置に使える市販薬

ここで紹介する市販薬は、あせものかゆみをおさえることで、赤ちゃんが体を掻きむしってしまうことを防ぎ悪化しないようにするものです。

どちらも顔に使用できますが、目や口に入らないように注意してください。また、肌に合わない・悪化したなどがあった場合は使用を中止して医師・薬剤師に相談するようにしてください。

ポリベビー

お薬を選んでいる理由

かゆみをおさえる成分の他に、殺菌成分が配合されているため、雑菌の繁殖をおさえる作用があります。

昔から赤ちゃんに使われてきた経験がある薬です。

高山 友克高山 友克薬剤師

レスタミンコーワパウダークリーム

お薬を選んでいる理由

かゆみをおさえる成分が多めに入っているため、特に掻いてしまう心配がある赤ちゃんに向いています。

また、弱いですが炎症をおさえる生薬成分も配合されています。

高山 友克高山 友克薬剤師

ベビーパウダーは使用できる?

ベビーパウダーは汗を吸収して皮膚を乾燥させるため、あせもの予防には効果が期待できる場合があります。

すでにあせもがある場合は、汗管を塞ぐことであせもの症状を悪化させるおそれがあるため、使用は控えた方がよいでしょう。

予防に使用する場合は、パフを使わず手で薄くつけましょう。

大量につけたりすると汗管を塞いてしまい、あせもの原因になることがあるため注意が必要です。

赤ちゃんのあせもの特徴

あせもは、赤ちゃんによくみられる皮膚トラブルの1つです。

おでこ・首まわり・わきの下・股・お尻、またおむつのウエスト部分は特にあせもが起こりやすい部位です。

汗をかきやすい夏場に起きやすく、1〜3ミリ程度の湿疹ができ、赤くかゆみをともないます。

炎症がひどくなったり、あせもが発生した部位によってはじゅくじゅくした湿疹になります。

患部を掻いて悪化させてしまうと細菌に感染し、とびひに悪化する危険性があります。

赤ちゃんは自分であせもを伝えられない!

赤ちゃんは、不快な状態になっても言葉で表現することができないため、知らない間にあせもができていた、というケースが多くあります。

赤ちゃんが不機嫌になっている、泣き止まないときなど、体に異常や変化がないか周囲の保護者が気を配ることが大切です。

赤ちゃんはあせもになりやすい?

あせもは、汗の通り道(汗菅:かんかん)が塞がれ、皮膚の中に汗が漏れてしまうことで炎症が生じて起こります。

赤ちゃんにあせもができやすいのは、次のような要因があります。

体の表面に対して汗腺の密度が高い

赤ちゃんや子どもは汗が出る汗菅の数が大人と一緒であるのに対し、体表面積が小さいため汗菅の密度が高くなります。

汗腺の密度が高いことで、汗をかく量が必然的に多くなりあせもを発症しやすくなります。

体温調節ができない

赤ちゃんは、大人に比べて自律神経が発達していないため、自分で体温調節ができません。

そのため、発汗で体温を調節するために汗を多くかき、あせもが発症しやすい状態になります。

自宅でできる赤ちゃんのあせも対策

初めてあせもができたときは、病院を受診することが大切です。

早期治療につなげるために、病院での治療に加えて自宅でできるあせも対策を実行しましょう。

あせもが長期間治らなかったり、グジュグジュしだしたなどの炎症の変化があった場合は、再度病院を受診してください。

爪を短くカットする

赤ちゃんは、かゆみがあると寝ている間でも無意識に掻きむしってしまうことがあります。掻きむしりであせもを悪化させることがあるので、赤ちゃんの爪は短くしておいてください。

また、赤ちゃんに触れることのある保護者も、こまめに爪を短くしておきましょう。

皮膚を清潔に保つ

皮膚を清潔に保つために、シャワーで汗を洗い流したり着替えをこまめに行いましょう。

赤ちゃんを洗うときは、手や足のくびれの部分の洗い忘れに注意してください。手や足のくびれは汗が溜まりやすく、見落としがちになります。

手や足のくびれに指を入れ、優しく洗ってあげましょう。シャワーのあとは、柔らかいタオルなどで肌を傷つけないように拭き取ります。

また、汗をかいていたら小まめに拭いてあげましょう。

タオルでこするとあせもが悪化するおそれがあるため、汗をかいているところにそっとあてるようにふきとります。

特にベビーカーやチャイルドシートなどは蒸れやすく、知らない間に背中などに汗をかいていることがあるため赤ちゃんの状態を注意して観察してください。

汗がかわきやすい通気性が良い綿100%などの衣服を使用することもおすすめします。

授乳中にガーゼやタオルをはさむ

授乳中は母親の肌と密着する時間が多く、汗をかき蒸れやすくなります。

密着が多くなる場所にガーゼやタオルを挟むことで汗を吸収させ、汗による蒸れを防ぐことができます。

赤ちゃんのあせもは予防が大切!

赤ちゃんのあせもは、身近でできる予防対策がたくさんあります。

できてしまう前に

部屋の温度・湿度管理に注意する

赤ちゃんが1日の大半を過ごす部屋の中は、できるだけ風通しをよくし、熱や湿気がこもらないように調整しましょう。

汗のかきやすい部位に注意

特に汗をかきやすい、おでこ・頭・首周り・脇の下・手足のくびれ部分・背中などは、汗が溜まらないように注意してください。

首周りのしわや脇など、表面から見えにくい部分もしっかりケアしましょう。

また、赤ちゃんを寝かせている状態の頭と枕が密着している部分にも注意を払い、汗をかいたらぬぐいましょう。

過度な厚着をさせない

赤ちゃんは汗をかきやすいため、大人より洋服は1枚少ない程度で良いと考えられています。冬でもエアコンが効いた室内で厚着をさせてしまい、赤ちゃんがあせもになるケースがあります。

赤ちゃんの肌の状態をチェックし、汗をかかない程度に調整してください。

タオル生地は保温性が高いため汗をかきやすくなります。タオル生地の衣服を着せている場合は、赤ちゃんの汗が溜まっていないかを、よりまめにチェックする必要があります。

おむつ替えはこまめに

おむつの中は密封状態で汗がたまりやすいため、あせもができやすい場所になります。

吸水性が高いおむつの場合でも、赤ちゃんがおしっこやうんちをした後は、すぐに取り替えましょう。

おわりに

赤ちゃんは言葉を話せないため、あせもができてもどのような症状がつらいのか分かりません。

日頃から赤ちゃんの様子をよく観察して、早めに対処することが大切です。

あせもは、通常は数日程度で症状がおさまります。ただし、症状が悪化した、ジュクジュクしだしたなどあせもの症状と異なる状態になった場合は、病院を受診し医師に相談しましょう。

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