手荒れの市販薬の選び方
手荒れは、「手湿疹」や「主婦湿疹」といわれることもあり、特に水仕事をする方には身近な肌トラブルです。
さまざまな原因で皮脂が失われることで、皮膚の乾燥、指先がめくれる、皮膚がぱっくり割れる、粉をふくなどの症状が現れます。程度によっては、かゆみや痛みをともなう場合もあります。
手荒れの薬は、保湿剤だけではなくさまざまな種類の薬が販売されています。症状に合わせて、配合されている成分から薬を選択しましょう。
症状 | 成分 |
乾燥でガサガサ・粉ふき | ヘパリン類似物質などの保湿成分 |
かゆみがある | ジフェンヒドラミンなどのかゆみ止めの成分 |
皮膚が割れて痛みがある | ひび割れを保護する成分 |
手荒れの原因
手荒れの主な原因は、以下のようなものがあげられます。
・消毒液やパーマ液などによるアレルギー
・石けんや手洗いによる皮脂の取りすぎ
・熱や摩擦によるもの
・気温や湿度の変化
皮脂の取りすぎによる手荒れに:ヘパリン類似物質乳状液「JM」
乾燥治療などで皮膚科で処方されるヒルドイドやビーソフテンと同様の有効成分「ヘパリン類似物質」を配合。皮膚の角質層に水分を与えることで保湿効果を発揮します。また、血行促進作用もあるため、しもやけなどにも効果が期待できます。
伸びの良い使用感を求める方は乳液タイプをおすすめします。
クリームタイプのヘパリン類似物質:ヒフメイド油性クリーム
ヘパリン類似物質乳状液「JM」と同様にヘパリン類似物質を配合。
乳液タイプよりも肌にとどまりやすいクリームタイプは、夜にしっかりと保湿したい時におすすめです。
手指のひび割れの保護に:コロスキン
傷口を保護する液体絆創膏タイプの薬です。
耐水性の保護膜を作る成分のピロキシリンや、鎮痛・かゆみ止め作用を示す成分のd-カンフルを配合。透明で目立たず、水仕事のときにも剥がれにくいのが特徴です。
かゆみ止め成分の入った保湿剤:ヘパソフトプラス
保湿成分のヘパリン類似物質に加えて、かゆみ止め成分のクロタミトン・ジフェンヒドラミンを配合。かゆみをともなう手荒れに効果を発揮します。
かゆみ・赤みをおさえる塗り薬:ラシュリアPEクリーム
赤みをおさえるステロイド剤とかゆみを鎮める局所麻酔成分のリドカイン配合。
赤みとかゆみがより強い場合には、保湿だけでなく一時的にステロイド剤を使用して、しっかりと治療をする必要があります。
手荒れの症状は軽症のものであれば、市販薬で対応することができます。決められた用法・用量を守り、正しい使い方で使用しましょう。
5~6日間続けても改善がみられない場合は、早めに皮膚科に相談してください。