ワセリンを手荒れに使うときは注意!

ワセリンは保湿剤の一種で、油脂でできた軟膏タイプの塗り薬です。油分が膜を作ることで、皮膚の水分が蒸発するのを防いだり皮膚を保護したりする機能があります。

 

ワセリンは傷口を保護しますが、皮膚に水分を与える効果はありません。

すでに皮膚の乾燥が進んでいる場合、ひびわれなどの症状がある場合は、保湿成分や皮膚を修復する成分が配合されている保湿剤を使用しましょう。

手荒れ予防として使える

ワセリンは、荒れた手の傷口保護以外にも、手荒れの予防として使用することもできます。

ワセリンの性質上、皮膚に塗ることで皮膚表面に油分の膜を作り、皮膚の水分が蒸発するのを防ぐことができるからです。

すでに進行している手荒れよりも、手荒れになる手前の乾燥肌に使用するとよいでしょう。

特に、水仕事後や入浴後に塗ると、皮膚の水分を保つことにつながります。

ワセリンの効果的な塗り方・使い方

ワセリンを使うときは、力を込めずにやさしく丁寧に繰り返し塗ってください。

塗るときは手と患部を洗って清潔にしましょう。手や患部が汚れていると、菌が入り症状が悪化することがあります。

乾燥したと感じたときにこまめに塗りましょう。

 

手を洗った後や入浴後など水に触れた後は、水分を拭き取った後に塗ることを習慣にするとよいでしょう。

皮膚を濡れたまま放置すると、水分が皮膚から蒸発しやすくなってしまうため、水に触れた後はすばやく水分を拭き取り早めにワセリンを塗ることをおすすめします。

こんな手荒れはワセリン以外の薬が使えることも

ワセリンには皮膚に水分を与える効果がないため、手荒れの症状がひどいときは別の塗り薬が適している場合があります。

特に次のような症状がある場合は、ワセリンだけでは治らないケースがあるため注意してください。

皮膚の乾燥がひどい

皮膚がガサガサしていたり、ぼろぼろと粉がこぼれ落ちたりするようなひどく乾燥している状態でワセリンを使っても症状が改善しないようであれば、ワセリンではなく別の保湿成分を配合した保湿剤を使うことをおすすめします。

乾燥がひどい場合は皮膚に水分を補う必要があるので、皮膚に水分を与える効果のあるヘパリン類似物質などの成分が含まれた保湿剤を使うことが大切です。

ひびわれ・あかぎれがある

皮膚にひびわれやあかぎれの症状がある場合は、ワセリンを傷口の保護剤として使用することができますが、なるべく別の保湿成分を配合した薬を使用することをおすすめします。

皮膚に水分を与えつつ、傷ついている患部を修復する成分を配合した薬を使いましょう。

皮膚に赤みやかゆみがある

皮膚に赤みやかゆみがある場合は、皮膚が炎症を起こしているおそれがあります。

ワセリンには炎症をおさえる効果がないため、保湿成分だけでなく抗炎症成分やかゆみ止め成分を一緒に配合した薬を使いましょう。

また、プツプツとした湿疹や水ぶくれがある場合はステロイド成分を配合した薬を使用することもあります。

手荒れの症状別|おすすめの市販薬

軽い乾燥・手荒れによる刺激を防ぐ

手荒れによる刺激を防ぎたい場合や、皮膚が少しかさかさとしている程度の比較的軽い手荒れの場合は、ワセリンを使用してみてもよいでしょう。

また、乾燥を予防する目的としてワセリンを使用するのもおすすめです。

白色ワセリンソフト

白色ワセリンのみを配合した添加物無配合のワセリンです。

チューブタイプで携帯にも便利です。初めて使うのであれば、容量が少ないチューブタイプを試してみることをおすすめします。

ひどい乾燥

皮膚から粉が吹いている場合や乾燥がひどい場合は、保湿成分のヘパリン類似物質を配合した薬がおすすめです。

また、ワセリンを使っても手の乾燥が治らない場合に使用するのもよいでしょう。

ミナハダ ヘパリン類似物質 乳状液 50g

乾燥肌の保湿や肌トラブルの改善に使われる市販薬です。ヘパリン類似物質が皮膚科で処方される薬と同量配合されています。

乳状液タイプの塗り薬なのでクリームタイプよりべとつきにくく、日中も使いやすいです。

また、しっとりとした使用感なので、広い範囲の乾燥部位をカバーすることができます。

ヒフメイド油性クリーム

ヘパリン類似物質を配合した市販薬では初めてのW/O(ダブリューオー)型といわれるクリームタイプの塗り薬です。

W/O型クリームは、油分に水分を混ぜて作られており、水に溶けにくいという性質があります。

有効成分のヘパリン類似物質が皮膚科で処方される薬と同量配合されています。

皮膚がガサガサで固い

皮膚がガサガサと固く分厚くなっているような手荒れには、尿素を配合した薬がおすすめです。

なお、出血やジクジクして膿んでいるなどの症状がある場合は、尿素が傷口にしみるおそれがあるので使用しないでください。

ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム

処方薬のケラチナミンコーワクリームと同じ興和株式会社から販売されており、処方薬と同じく尿素が20%配合された市販薬です。

尿素には角質を柔らかくする作用があるので、角質が硬くなった部位の保湿に適しています。

ひびわれ・あかぎれ

ひびわれやあかぎれがあって痛みが生じるような場合は、傷口をケアしながら保湿できるような薬を使用しましょう。

保湿成分のほかに傷を修復する成分を配合した薬がおすすめです。

ヒビケア軟膏a

保湿成分のグリセリンのほか、皮膚組織の修復を助ける「アラントイン」と「パンテノール」が配合されています。軟膏タイプの塗り薬なのでしみにくいのが特徴です。

湿疹や皮膚の赤み

皮膚に赤みや湿疹、またはかゆみなどの症状がある場合は、皮膚が炎症を起こしているおそれがあるため、炎症をおさえるステロイド成分を配合した薬がおすすめです。

メンソレータムメディクイック軟膏R

アンテドラッグタイプのステロイド成分である「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」が配合されているため、赤みや腫れをおさえます。

また、局所麻酔成分である「リドカイン」がかゆみをおさえ、皮膚を修復する成分の「アラントイン」が荒れた皮膚を修復します。