水虫はかゆみがないことが多い
「水虫=かゆい」というイメージが強いかもしれませんが、実はかゆみの症状が出る水虫は10人に1人程度とされています。
かゆみのない水虫は発見が遅れてしまうケースが多く、知らない間に家族にうつしてしまう危険性もあるため注意が必要です。
かゆみが無くてもこんな症状が出たら水虫かも
かゆみ以外の水虫症状は主に以下のようなものがあります。
・皮がむける
・水疱ができる
・皮膚がカサカサする
・爪が白っぽく変色している
水虫は専門家でも目で見て判断することが難しい病気ですが、上記のような症状が足に出ている場合は、水虫に感染している危険性があります。
水虫は市販薬で治療が可能
水虫の原因は白癬菌(はくせんきん)です。白癬菌は細菌ではなく、真菌というカビの一種であるため、真菌に効果のある抗真菌薬を使用すれば治療が可能です。
現在は市販でも抗真菌薬が販売されており、処方薬と同じ成分を配合した市販薬も販売されています。
初めて水虫になった人は病院で検査を
水虫は市販薬でも治療が可能ですが、それは原因が白癬菌だと断定できている場合のお話です。万が一症状の原因が白癬菌ではなかった場合、抗真菌薬を使用しても意味がなく、かえって症状を悪化させる危険性もあります。
初めて水虫と疑わしい症状が出た場合は、まずは病院で検査を受けましょう。
爪白癬は市販薬では治療できない
基本的に殆どの水虫は市販の水虫薬で治療ができますが、爪に白癬菌が感染する爪白癬は、塗り薬が効かないため、市販薬での治療はできません。爪が白っぽく変色したりなど、爪に変化を感じる方は病院を受診するようにしてください。
かゆみのない水虫の市販薬の選び方
市販の水虫薬はクリームや軟膏、スプレーなど、いろいろな剤形タイプがあり、それぞれ使用するのに適した症状があります。
水虫にかゆみの症状が無い場合は、皮膚の状態が乾燥しているか、水疱があるかなど、患部の状態から使用する薬のタイプを選ぶと良いでしょう。
症状 | 剤形 |
---|---|
皮膚が乾燥している |
液体・クリーム |
ひび割れ・皮がむけている |
軟膏 |
ジュクジュクしている |
軟膏・クリーム・パウダースプレー |
水疱がある |
クリーム |
水疱が破れてしまっている |
軟膏 |
またそれぞれの剤形には以下のような特徴があります。ご自身の症状に合わせて適した剤形の市販薬を選びましょう。
剤形 | 特徴 |
---|---|
軟膏 |
・患部を保護したり、保湿する効果が高い ・クリームや液体に比べて、刺激が少ない ・べとつく |
クリーム |
・伸びが良く、広範囲に塗りやすい ・軟膏よりも塗布後のべとつきが少ない |
液体 |
・薬の浸透性がよい ・患部がただれていたり、皮膚の弱い人には向かない |
パウダースプレー |
・パウダー状の薬剤をピンポイントでスプレーできるタイプ。 ・患部にピンポイントで浸透させることができる ・グジュグジュした部分の保護、乾燥 |
かゆみのない水虫に効くおすすめ市販薬
かゆみはなくとも他の症状や患部の具合、部位などはひとそれぞれです。自分の症状から適切な剤形や成分を選びましょう。
軟膏
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
ラノコナゾール |
・イソプロピルメチルフェノール ・グリチルレチン酸 |
・においや炎症などの症状全般に対応 ・症状が進行している場合におすすめ |
ピロエースZ軟膏は1日1回塗るだけの、軟膏タイプの水虫薬です。雑菌の繁殖をおさえるイソプロピルメチルフェノールや炎症をおさえるグリチルレチン酸を配合しており、水虫症状を全般的にカバーしている商品です。
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
チアントール |
・ジフェンヒドラミン ・ジブカイン ・イソプロピルメチルフェノール ・イオウ ・酸化亜鉛 |
・炎症、ただれに効く ・症状が進行している場合におすすめ ・ジュクジュクした患部を乾燥、保護する ・硬くなった皮膚を柔らかくする |
アスター軟膏は抗真菌成分としてチアントールを配合。殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノールも含んでいるため、かゆみ・においのどちらもお悩みの方におすすめです。
また、イオウによる硬くなった皮膚の軟化効果や、酸化亜鉛による分泌物の吸着効果により、カサカサ・ジュクジュクどちらの症状にも使いやすい商品です。
クリーム
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
テルビナフィン塩酸塩 |
・グリチルレチン酸 ・イソプロピルメチルフェノール ・ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
・においや炎症などの症状全般に対応 ・日本初!※購入後に薬剤師に相談できるシステム |
ハイミズムシールは薬剤師によって開発されたクリームタイプの水虫薬です。
抗真菌成分であるテルビナフィン塩酸塩、炎症をおさえるグリチルレチン酸を配合しています。
雑菌の繁殖を抑制するための殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノールも含まれるため、においや炎症などの水虫症状に全般的に対応しています。
5gと10gの2つの規格があり、試し使いにも便利です。
また、商品に添付してあるQRコードを読み取ることで無料で薬剤師へ相談ができるため、「症状がおさまらなくて心配」「使い方は合ってる?」などのお悩みにも安心してご使用いただけます。
※当社調べ
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
・ピロールニトリン ・クロトリマゾール |
クロタミトン |
2種の抗真菌薬配合 |
ピロエースWクリームは2種の抗真菌成分をひとつに、ダブルの効果がある水虫薬です。
クリームタイプでさまざまな部位や症状に使いやすくなっています。
液体
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
・ピロールニトリン ・クロトリマゾール |
クロタミトン |
2種の抗真菌薬配合 |
2種の抗真菌成分ピロールニトリン、クロトリマゾールを配合し、ひとつでダブルの効果があるピロエースW液。特に乾燥してカサカサしている部位に浸透し、成分が患部の深くまで行き渡ります。
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
テルビナフィン塩酸塩 |
・クロタミトン ・グリチルレチン酸 ・l-メントール |
・炎症、ただれに効く ・清涼感ある使い心地 |
ラミシールプラス液は抗真菌成分であるテルビナフィン塩酸塩に加え炎症をおさえるグリチルレチン酸を配合。l-メントールを含みスーッとした清涼感ある使い心地となっています。
パウダースプレー
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
ブテナフィン塩酸塩 |
・リドカイン ・グリチルレチン酸 ・ベンザルコニウム塩化物 ・l-メントール |
・においや炎症などの症状全般に対応 ・清涼感のある使い心地 |
かゆみ止め成分や抗炎症成分、殺菌成分を含んだ水虫症状全般に対応した市販薬です。
l-メントール含有のため、清涼感あるスーッとした使い心地となっています。
パウダーがジュクジュクした患部をサラサラに乾燥させます。
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
テルビナフィン塩酸塩 |
・リドカイン ・グリチルレチン酸 ・l-メンドール |
・炎症、ただれに効く ・清涼感ある使い心地 |
ダマリンパウダースプレーDXは抗炎症成分を配合し、赤みのある部位の炎症を鎮めます。l-メントールも含まれるため、スーッと爽やかな使い心地となっています。
付着したパウダーが表面の水分を吸収して乾燥させるため、グジュグジュした患部に最適です。
水虫薬の正しい塗り方と注意点
水虫の市販薬を使用する際は、以下の点に注意してください。
足全体に薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも潜んでいるため、薬は広範囲に塗るようにしましょう。
症状が出ている部位が足の指の間のみだったとしても、足全体(足裏、足の側面、指の背面、アキレス腱の周囲全て)に薬を塗るようにしてください。
症状が片足のみでも両足に薬を塗る
また、症状が出ているのが片足のみだったとしても、両足に薬を塗るようしてください。白癬菌が寄生している足で踏んだ床をもう一方の足で踏むので、症状が出ていなくても両足に白癬菌は潜んでいます。
薬を最低でも1ヶ月は塗り続ける
薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1ヶ月は使用を続けるようにしましょう。
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている危険性があるため、自己判断で薬の使用をストップするのは大変危険です。
入浴後に薬を塗る
水虫の薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がふやけて薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば塗り忘れを防ぐことができます。