体調によって、痰の色や量・粘り気・においには違いが出ます。

この記事では、痰の性状とその原因について解説します。

透明・白い痰の原因

通常の痰は、においはほとんどなく、無色透明から白色で少しの粘り気がある塊です。

透明から白の痰が出る場合は、ほこりやたばこなど外部からの刺激が原因と考えられます。

また、感染症によって空気の通り道である気道に炎症が起こることも原因のひとつです。

この場合の感染症は風邪やインフルエンザであることが多く、細菌ではなくウイルスが病原体と考えられます。

まれに、気管支喘息や気管支炎・肺炎などの呼吸器感染症の初期でも、色のつかない痰が出ることがあります。

黄色・緑色の痰の原因

黄色から緑色の膿んだ痰が出るときは、細菌感染により気管支や肺などの呼吸器で強い炎症が起こっているおそれがあります。

気管支炎・肺炎などの呼吸器感染症では、高熱や全身倦怠感や食欲不振などの全身症状をともないます。

なお、慢性的な炎症を起こしている慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎などでは、発熱などがなくても黄色や緑色の痰が出ます。

また、肺結核・肺非結核性抗酸菌症・肺がんでも、膿んだ痰が出るため注意が必要です。

赤色・茶色の痰の原因

赤い痰が出るのは血が混じっているためで、鼻の中・口の中・のど・気管支・肺など、体のどこかで出血が起こっているおそれがあります。

膿と血液が混じると茶色い痰となります。さらに肺炎球菌性肺炎の場合でも、鉄さびのような茶色の痰が出ることがあります

風邪などによって咳のしすぎでのどが切れている程度なら問題ありませんが、重大な病気であるおそれもあります。

特にピンクの泡状の痰が出る場合は、心不全の疑いもあるため早めに医療機関を受診してください。

血の混じった痰が出る場合について、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

痰の量・色・粘り気などの性状は、体調の異変を知らせてくれます。

痰が2週間以上も出続ける場合、黄色や緑色、赤い痰が出る場合は病院を受診しましょう。