ゲップの原因はなに?病気の可能性もある?

そもそもゲップとは、胃の中にたまった空気が口から出るという生理現象です。
体内に入った空気は胃にたまり吸収されますが、吸収できる量を超えて空気がたまっていた場合は口からゲップとして出ていきます。

また胃にたまる空気の量は正常でも、胃の働きが弱っていたりすると空気をうまく吸収できずにゲップが多くなることもあります。

胃に空気が溜まる原因

胃に空気が溜まる原因はさまざまですが、どれもストレスが大きくかかわっています。

■呑気症(どんきしょう)・空気嚥下症
知らないうちに空気をたくさん飲み込んでしまう症状を、呑気症や空気嚥下症と呼びます。
主な原因はストレスで、例えば緊張や不安を感じるときに唾液を飲み込み、このときに空気も同時に飲み込んでいることが多いです。

■口呼吸
風邪やアレルギーで鼻が詰まっていたりすると口呼吸になり、空気を飲み込んでしまいやすくなります。
また、癖で口呼吸している場合もあり、このような場合も胃に空気がたまりやすいです。

■早食い
食事のときに早く食べてしまうと、同時に空気を飲み込む量が増えてしまいます。

■歯の食いしばり
無意識の歯の食いしばりは唾液を増やすため、その唾液を飲み込むときに空気を飲み込みやすくなります。
歯の食いしばりも主な原因はストレスです。

■喋り方
早口でたくさん喋る人は空気を飲み込む量が多いようです。

胃の働きが弱る原因

■食生活
脂肪分やタンパク質は消化にも時間がかかるため、胃に負担がかかります。
刺激物やコーヒー、アルコール、炭酸飲料なども胃への刺激になってしまいます。
また、早食いや大食いも胃に負担をかけます。

■喫煙
喫煙は血行を悪くし、胃の血管の流れにも影響を与えます。
また、喫煙は胃の防御因子であるプロスタグランジンを減らすため、胃を荒らす原因となります。

■ストレス
ストレスにより自律神経に異常が出ると胃にも影響が出てしまいます。
不安や緊張を感じているときは胃の働きが低下するため、消化に時間がかかり胃に負担がかかります。

■睡眠不足
睡眠が不足すると自律神経に異常が発生し、胃が弱る原因になります。
また、睡眠は体の疲れをとるための行為であるため、睡眠が不足すると胃の疲れも取れず弱ってしまいます。

ゲップは病気のサインかも?!

一時的な空気のためすぎ・胃の弱りによるゲップの可能性もありますが、慢性的にゲップが出る場合は以下のような病気にかかっている可能性もあります。

■非びらん性胃食道逆流症
ゲップと同時に胸の痛みや胸のつかえ、胸やけがある場合は非びらん性胃食道逆流症かもしれません。
非びらん性胃食道逆流症とは、胃酸が逆流して起こる病気で、内視鏡検査で炎症は見られないため非びらん性と呼ばれます。

治療には食生活や生活習慣の改善と同時に、薬により胃酸の分泌を抑える療法がとられます。

■胃酸過多症
ゲップと同時に胃痛や吐き気、口臭がある場合は胃酸過多症の可能性があります。
胃酸過多症とはその名の通り胃酸が出すぎてしまう病気で、胃酸の出すぎにより胃が傷つきさまざまな症状を引き起こします。

ストレス過多が大きな原因であることが多いため、治療の際には食生活の改善とともにストレスを取り除くことが重視されます。
また、胃酸の分泌を抑える薬を使用することも多いです。

ゲップを抑える市販薬3選を紹介!

ゲップを抑える効果のある市販薬3選を紹介していきます。

ガスター10

胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー薬です。
有効成分のファモチジンが胃酸の出すぎをコントロールし、胃の働きを改善して胃痛や胸やけを改善します。
胃の働きが弱っていることでげっぷが出る場合は、ガスター10を服用することでゲップを減らす効果が期待できます。

■H2ブロッカーの副作用に注意!
ガスター10などのH2ブロッカー薬は胃酸の出すぎを抑える便利な薬ですが、副作用があることでも知られています。
特に認知症や性心機能障害の副作用が求められており、高齢者の使用には注意が必要です。
他にも下痢や女性化乳房などの症状も報告されているため、H2ブロッカー薬を使用する際には用法・用量を良く守り、安易に飲みすぎないようにしてください。

【第2類医薬品】スクラート胃腸薬(錠剤)

スクラート胃腸薬(錠剤)

有効成分であるスクラルファートが胃の粘膜の荒れた部分に吸着し、胃を保護して回復を助けます。
また、炭酸水素ナトリウムと合成ヒドロタルサイトが胃酸を中和し、ロートエキスが胃の神経を鎮めて胃酸の分泌を抑えます。
製品情報の効能・効果の欄にも「げっぷ(おくび)」の記載があり、胃の働きを向上させることでゲップの症状を減らす効果があります。

【第2類医薬品】ガストール錠

【第2類医薬品】ガストール錠 60錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

胃酸の分泌を抑制し、胃の不快感やゲップなどの症状を改善するM1ブロッカー配合薬です。
胃酸をすばやく中和する制酸剤や、出すぎる胃酸の分泌を抑えるピレンゼピン塩酸塩水和物が配合されているため、胃酸の出すぎによる胃痛や胃弱に効果的です。
製品情報の効能・効果の欄にも「げっぷ」の記載があり、胃酸を抑え胃を元気にすることでゲップの症状を減らす効果があります。

ゲップを抑える方法:食生活や生活習慣を見直そう

ゲップを抑えるには薬の服用だけでなく、生活習慣の治しが必要です。
特に食生活の乱れは胃への負担となるため、ゲップが多く出る場合は食事などの習慣を見直すようにしましょう。

食事を見直しましょう

■脂質やたんぱく質の多い食事に注意!
脂質やたんぱく質の多い食事は、消化に負担がかかるため胃を弱らせてしまう原因になります。
脂っぽい食事の取りすぎには注意し、野菜と肉類をバランス良く食べるようにしましょう。
また、揚げ物などは油分が多いため、量を減らすよう心がけましょう。

■ゆっくり噛んで食べる
早食いは食べるときに空気を飲み込んでしまううえに、きちんと租借しないことで消化に時間がかかり胃への負担にもなります。
食べるときは良く噛むようにし、かき込んで飲み込むような食べ方はやめるようにしましょう。

■アルコールは控える
アルコールも胃に刺激を与え機能を弱らせる原因のひとつです。
毎日飲酒している場合は週末だけなど飲酒量を減らし、できるだけ胃に負担をかけないようにしましょう。

■1日3食を心がける
胃が空っぽの状態が長く続いたあと、いきなり大量の食事をとると胃への負担になります。
1日3食それぞれ適量を食べることを心がけましょう。
また、寝る前の3時間にものを食べることも避けましょう。

生活習慣を改善しましょう

■睡眠時間をしっかりとる
睡眠不足は胃だけでなく体のさまざまな不調を引き起こします。
自律神経の働きを正常にするためにも、睡眠はできるだけ決まった時間にしっかりととるようにしましょう。

■ストレスの解消方法を見つける
胃酸が多く出る原因の中でも、ストレスは大きなものです。
できるだけストレスのない生活が望ましいですが、たまってしまったストレスを解消する方法を探すことも有効です。
スポーツ観戦や適度な運動、リラックスできる時間を作るなど、ストレスを解消する方法を見つけ、ストレスのたまらない生活をしましょう。

■喫煙の習慣の見直し
喫煙が胃を弱らせげっぷを出す原因になっていることもあります。
喫煙の習慣を見直し、禁煙や喫煙量を減らすことも考えましょう。

ゲップの出し方は?

ゲップが出そうなのに出ない、という不快感も胃の調子を整えることで改善します。
しかし、今すぐゲップを出さないと気持ちが悪い、というときのために、ゲップが出やすくなる方法を紹介します。

■背中を軽く叩く
赤ちゃんがミルクを飲み終わったあとに大人が背中を叩くことと同じです。
背中の真ん中あたりを軽くトントンと叩くことで、ゲップが出やすくなります。

■深呼吸
鼻と口からゆっくりと息を吸い込み、胃のあたりを意識しながらお腹をへこませます。
その後ゲップを出すようなイメージでゆっくり息を吐いてみてください。

■軽く体を動かす
体操やストレッチで軽く体を動かすことでゲップが出やすくなる場合があります。
ゆっくりと深呼吸しながらストレッチを行ってみるとよいでしょう。

おわりに

出てしまうと周りに不快感を与えてしまうゲップ。
胃酸過多などの症状である可能性もあるため、早めの対処が必要です。
市販薬をしばらく飲んでもゲップや胃痛・胸やけなどの症状が改善しない場合は、はやめに内科や消化器科などを受診するようにしてください。