口角炎は市販薬で治せる?
口角炎では、唇の両端部分である口角に炎症や亀裂ができる症状です。
特に食事や会話などで口を開ける時に痛むことが多く、ときには出血することもあります。子どもから高齢者まで年齢問わず、一年中起こりうる身近な症状です。
軽い口角炎の場合は自然に治ることもあります。
しかし、唇は食事や会話でよく使う部位であり、自然に治るまでに時間がかかったり、痛みで日常生活に支障がでることもあります。
慢性化する前に、早めに市販薬を活用し対処しましょう。
口角炎の原因
口角炎が起こる原因はさまざまあり、原因によって特徴も異なります。
主な原因 | 特徴 |
舌なめずり | ・舌なめずりが癖になりやすい子どもに多い ・空気の乾燥しやすい冬場に多い |
化粧品などのアレルギー | ・特に皮膚の弱い方に起こりやすい ・日焼け止め、歯磨き粉などでも起こりうる |
アトピー性皮膚炎 | アトピーが唇にできたもの(アトピー性皮膚炎の症状) |
ストレス・栄養不足 | ・ビタミンB群の不足、睡眠不足などの生活習慣の悪化も原因となる |
その他にも、病気が原因となり口角の炎症が起こることもあります。
口角炎の塗り薬と飲み薬はどちらが良い?
口角炎には、唇に直接塗る「塗り薬」と、体の内側から効果を発揮する「飲み薬」があります。
口角炎は、まずは「塗り薬」で対処しましょう。「塗り薬」は患部に直接有効成分が浸透するため、炎症や傷などをすばやく抑えることができます。
口角炎の市販薬の中には、ステロイドを配合しているものや抗炎症成分など複数の有効成分が配合されているものなど、さまざまな種類があります。使いやすさや使用感も加味して自分に合った薬を選びましょう。
「飲み薬」では、口角炎の原因のひとつであるビタミンB群不足を解消することで、体の内側から口角炎にアプローチします。特に口角炎ができやすい方、口角炎以外にも口内炎や肌荒れなどが起きやすい方に適しています。
ただし、飲んだら口角炎がすぐ治るというものではありません。一ヶ月程度服用を続けることが推奨されています。
なお、「塗り薬」と「飲み薬」を併用することも可能です。口角炎が慢性的にできやすい方は薬をうまく活用することをおすすめします。
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唇の炎症以外にも、日焼け後の唇のアフターケアや、化粧前・就寝前・お風呂上がりの唇の保湿など、さまざまなシーンにも使用することが可能です。
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口角炎の改善・予防のポイント
口角炎予防にビタミンB群の食事を
ビタミンB群が不足していると、唇の荒れが起こりやすくなります。口角炎の飲み薬やサプリメントだけに頼るのではなく、日々の食事でも積極的に摂取しましょう。
特にビタミンB2やビタミンB6は、唇だけではなく皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。
ビタミンB2は、鮭、レバー、牛乳、卵などに多く含まれています。ビタミンB6は、大豆、鶏むね肉などに
唇の保湿をする
唇の乾燥は、口角炎の悪化につながる大きな原因となります。口角炎ができる前に、予防としても意識して唇を保湿しましょう。
市販されているワセリンなどは、皮膚の乾燥を防ぎ、さまざまな刺激から肌を守る効果が期待できます。ワセリンの中でも成分がワセリン単体の製品を選びましょう。
刺激の強い食べ物は避ける
口角炎の改善や予防のために、唇への刺激をできるだけ減らすことも大切です。
口角炎ができている場合は、からい料理や味の濃い料理、熱いものなど刺激の強い食べ物はできるだけ避けましょう。
口角炎は病気の危険性はある?
口角炎がなかなか治らない方や悪化してしまった方は、歯科・皮膚科・口腔外科を受診します。
痛みやかゆみが悪化し日常生活に支障がでたり、市販薬を使用して5,6日経過しても改善しない場合は病院を受診し治療しましょう。
また、口角炎がなかなか治らない場合や繰り返す場合、まれに感染症や他の病気が関係していることがあります。
症状に思い当たる場合や不安がある場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。
カンジダ菌・ヘルペスへの感染
カンジダ菌や化膿を引き起こす菌などの感染によって、口角炎が起こることがあります。
カンジダなどの真菌感染の場合は口唇に白い苔のようなものが付着し、細菌に感染している場合はただれが強くあらわれます。
また、ヘルペスなどのウイルス感染の場合には口の周りにむずむずするような違和感やかゆみを感じ、水疱(すいほう)があらわれます。
肝障害・甲状腺機能低下
口角炎の原因のひとつにビタミンB2・B6の欠乏があります。
ビタミンB2・B6は、肝障害や甲状腺機能低下といった何らかの病気によって欠乏することがあります。