唇のただれに市販薬は使える?
唇がただれると、唇に小さな水ぶくれができたり、かさぶたができてヒリついたりします。
唇には汗腺や皮脂腺がなく、汗や油分による天然のバリア機能が作られません。
また角質層が薄く水分を溜め込みにくい性質から、非常に乾燥しやすく荒れやすい場所であり、ただれやすい部位といえるでしょう。
自然に治らない唇のただれには市販薬を
ただれの症状が軽い場合は、リップクリームなどで唇の保湿をすることで、自然に症状はおさまっていきます。
しかし、唇は日常生活でもよく使う部分であり、食品などの刺激物がついたり、ついついなめてしまったり、慢性化して痛みが生じ、日常生活に影響がでることもあります。
痛みが続いたり出血がある場合は、医薬品成分が入った市販薬を使って早めに治しましょう。
モアリップ:医薬品のリップクリーム
唇の炎症をおさえるグリチルレチン酸、唇の修復を促進するアラントイン、血行を良くして皮膚の再生に必要な栄養を届けやすくするビタミンE、皮膚を健康に保つビタミンB6、パンテノールを配合。
●唇にそのまま塗れるチューブタイプ
●無香料・無着色
デンタルピルクリーム:ステロイド成分配合
スースーしない優しい使い心地:メンソレータムメディカルリップnc
唇のただれのケア方法
低刺激性のリップクリームで保湿
保湿効果の高いリップクリームで唇を保護し、唇の水分を補います。
唇のただれがおきてしまっている場合は、医療用成分が配合されている市販薬を使用しましょう。
キュレル リップケアスティック 4.2g
乾燥性敏感肌を考えた低刺激性のリップケアクリームです。
密着コート処方。有効成分のセラミドが唇の角質層に浸透し、乾燥などの外部刺激から保護します。
●無香料、無着色
●アルコールフリー(エチルアルコール無添加)
●アレルギーテスト済み
●乾燥性敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み
ビタミンB6の摂取
ビタミンB6には皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。偏った食生活でビタミンが不足すると唇が荒れやすくなるため、日頃の食事でビタミンB6を積極的に摂取しましょう。
ビタミンB6を多く含む食材 | ヨーグルト・牛乳・たまご・ほうれん草・うなぎ・納豆 |
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その他にもビタミンB2、ビタミンC、たんぱく質を意識的に摂取することをおすすめします。
口唇ヘルペスや急性胃炎で唇がただれる?
さまざまな疾患が原因で唇のただれがおこることがあります。
乾燥や日焼け・冷気などの刺激以外に、唇のただれの原因に思い当たらない場合は、一度病院を受診することをおすすめします。
以下の疾患は、症状のひとつとして唇のただれが起こるおそれがあります。
病名 | 症状の特徴 |
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口唇ヘルペス | 唇に水ぶくれのような小さなプツプツができる |
急性胃炎 | 吐き気、嘔吐、胃の痛み・ムカつき、吐血、胸焼け |
梅毒 | 米粒大くらいのイボができる、ただれている患部から水が出る |
特に口唇ヘルペスは、唇の炎症をおさえるためによく使われるステロイド外用薬を用いると症状が悪化するおそれがあるため、注意が必要です。
口唇ヘルペスの特徴は、ただれというよりも水ぶくれに近く、上唇もしくは下唇のどちらかのみに症状がでることがあります。
市販薬を使用しても治らない場合は皮膚科へ
市販薬を使用しても症状がなかなか良くならない場合は、必ず医療機関を受診してください。また、高熱などの全身症状や、唇以外の顔や体に複数水泡ができているときも病院を受診しましょう。
基本的には皮膚科の受診で問題ありません。唇以外の部位にも炎症が起きている、栄養不足の自覚などがあるなどの場合は、内科を受診することも良いでしょう。