唇のケアは男性も必要?

唇は他の皮膚組織と比べて乾燥しやすく、性別に関係なくデリケートな部位。女性だけでなく、男性にも唇のケアは必要です。

乾燥した唇は見た目を悪くするとともに、放置していると唇や口角に炎症や痛みを引き起こす「口唇炎」や「口角炎」といった症状になってしまうおそれがあります。

 

唇を乾燥から守るための対策として注目したいのはリップクリームです。

現役の男性薬剤師がリップクリームを選ぶ際のポイントや具体的な商品を紹介します。

男性がリップクリームを選ぶときのポイント

目的・効果

市販されているリップクリームは大きくわけて医薬品・医薬部外品・化粧品に分類されます。

医薬品は厚生労働省から有効成分の効果を認められています。治療効果を期待し、しっかり治したいという方は医薬品を選択しましょう。

医薬部外品は同じく厚生労働省から認められた成分が含まれていますが、配合量に規制があります。医薬品の目的が「治療」である一方、医薬部外品は症状の「防止」を目的に使用されます。

化粧品は治療の効能・効果が認められていません。清潔にする、美化する、魅力を増すなどの目的で使用されるものです。

デザイン

外出したときに持ち運びやすいデザインも重要なポイントですね。

習慣的に使用するものなので、毎日使っても遜色がなかったり、気兼ねなく人前に出せるようなデザインの商品を選択するといいでしょう。男性向けにシンプルだったりシックなデザインの商品も販売されています。

形状・使用方法

形状はリップクリームの容器にあたる部分です。容器によって使用方法が異なるので注意しましょう。

もっとも定番となるのがスティックタイプです。他にも器型のジャータイプや、チューブタイプのリップクリームもあります。

 

スティックタイプやチューブタイプのリップクリームは、直接唇に塗る事ができますが、ジャータイプのリップクリームは、一度指先や綿棒につけて唇に塗るという使用方法となります。

スティックタイプのリップクリームは固形なのに対し、ジャータイプや、チューブタイプのリップクリームは、軟膏のようなテクスチャーとなっているため、唇に良く馴染むのが特徴です。

香料・色

化粧品のリップクリームの中には香りがあるものや、血色をよく見せるために色を明るくみせる商品があります。

好みによりますが、シンプルな機能性を求める方であれば、成分や特徴を理解した上で購入するとよいでしょう。

男性におすすめのリップクリーム

ポイントを踏まえた上で、男性におすすめするリップクリームを薬剤師が紹介します。

唇の状態や使用感、趣向に合った商品を選びましょう。

クチピアLip(医薬品)

 

クチピアは医薬品のリップクリームです。乾燥がすすみ荒れている状態の方におすすめ。

組織の修復をうながすアラントインや、炎症を鎮めるグリチルレチン酸、皮膚の健康を維持するビタミンE酢酸エステル、ビタミンB6、パンテノールといった5つの有効成分を配合。無香料、無着色、メントールが入っていないので敏感肌の方でも安心して使えます。
製品にはQRコードが記載されており、いつでも製品情報にアクセスできます。また、薬剤師に無料でチャット相談ができることも特徴のひとつ。

デザインもシンプルで男女問わず使いやすい製品です。

メンソレータムメディカルリップb【医薬品】

メンソレータムメディカルリップ 8.5G(第3類医薬品)

メンソレータムメディカルリップbはジャータイプの医薬品リップクリームです。ビタミンB6、ビタミンE誘導体、アラントイン、グリチルレチン酸に加え、殺菌成分であるセチリピリジニウム塩化物水和物を配合し感染を予防。dl-メントールが入っているため、塗ったあとに清涼感を得たい方におすすめです。

メンソレータム ディープモイスト リップスティック【医薬部外品】

【医薬部外品】メンソレータム ディープモイスト リップスティック 無香料 4.5g

三大保湿成分のひとつ、ヒアルロン酸を配合。UVカットなので日差しの強い季節も紫外線からしっかり唇を守ります。

乾燥が進み皮膚のバリア機能が低下した唇に対して紫外線は大きなダメージの原因になります。炎症を引き起こし皮がむけたり、赤く腫れるおそれがあります。日差しの強い夏場など外出が多い男性はUVカットリップが重宝するでしょう。

キュレル リップケアスティック【医薬部外品】

キュレル リップケアスティック 4.2g

乾燥性敏感肌のための商品を多く展開しているキュレルシリーズのリップクリーム。低刺激にこだわった製品です。

潤い成分が角層の深部まで浸透し、しっかり保湿。デザインも派手すぎず、男性でも持ち運びしやすいでしょう。

男性と女性の唇のつくりは違う?

唇は角質も薄いことからバリア機能も他の皮膚組織と比べると低く、デリケートな部位といえます。

男女差でいうと、形状などの構造的差異はありますが、機能面ではほとんど差はありません。

生態学的に、男性は角質の水分量が女性に比べて少なく油分が多いため、乾燥していないように見えても唇の表面は乾燥していることがあります。

そのため、男性の唇の方が乾燥しやすい・乾燥しにくいということはありませんが、見た目だけで乾燥の程度は判断しづらい特性があるため注意しましょう。

男性もするべきリップケアとは

リップクリームを塗る

リップクリームには唇をケアするためにさまざまな役割があります。

唇の保湿はもちろん、紫外線をブロックする成分が含まれている商品や、医薬品のリップクリームであれば組織を修復する成分や炎症を抑えてくれる成分が配合されているものもあります。

栄養補給

唇を健康に保つためにも偏食せずにしっかり栄養を補給することも大切です。

特にビタミンB2やビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあり、不足するとさまざまな皮膚のトラブルがおこるおそれがあります。

前述したビタミン群が含まれるものを普段から意識的に食事に取り入れることで健康な状態を維持します。

 

【皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミン群が含まれる食材】

ビタミンB2:魚や卵、乳製品

ビタミンB6:赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類

十分な睡眠

しっかり体を休ませることも大切です。

夜更かしをすると本来夜間に出る成長ホルモンがうまく分泌されず、健康な細胞をつくりだすことができなくなってしまいます。十分な睡眠時間を確保しましょう。