口唇炎はリップクリームで治る?

口唇炎とは?

口唇炎は、唇全体に炎症やかゆみ、亀裂が起こる皮膚炎の一種です。

軽く乾燥する程度の軽症から大きく皮がめくれ乾燥が強くなり、ひどくなれば唇全体が腫れたり、唇の周りの皮膚まで赤く腫れてくることもあります。

治療は?

一般的に、口唇炎の治療は保湿剤の使用が基本になります。保湿剤でしっかり保湿し、外部の刺激から守ります。

炎症がある場合にはステロイド剤などを使ったり、症状の重さに応じてビタミンBやBのビタミン剤を使います。

アレルギーが原因の場合は原因物質を除去したり、細菌が原因の場合は原因を特定した後、適した抗菌薬を使用するなど原因に応じて治療を進めます。

口唇炎はリップクリームで治る?

口唇炎が軽度の症状であれば、自分でケアすることも可能です。また、市販されているリップクリームの中には、口唇炎に治療効果のある製品もあります。

自分の症状に合わせてに上手に活用しましょう。

 

市販の製品を使用しても症状が改善しなかったり、悪化したりする場合は、早めに病院を受診してください。

リップクリームを選ぶ時のポイント

リップクリームには多くの種類があり、各メーカーからさまざまな製品が販売されています。

種類が多くてどれを選んでいいかわからないときに、数ある製品の中から選ぶポイントについて紹介します。

医薬品分類のリップクリームとは?

さまざまなリップクリームの中でも、医薬品に分類される商品があります。

医薬品に分類される商品は、「治療」を目的として作られており配合されている有効成分の効果が、厚生労働省より認められています。

治療効果を期待する場合は、医薬品分類のリップクリームを選択しましょう。

医薬品は他の製品と何が違う?

リップクリームは、使用目的や配合されている成分などによって医薬品・医薬部外品・化粧品の3種類に分類することができます。

医薬品は、治療を目的としており、効能・効果が厚生労働省により認められています。

医薬部外品は、治療ではなく「防止・衛生」を目的に作られています。

化粧品は、清潔にする、美化する、魅力を増すなどの目的で使用されるものです。保湿作用のある成分などが含まれているものなど、さまざまな種類がありますが、いずれも治療効果は認められていません。

目的でリップクリームを選ぶ

化粧品タイプのリップクリームは、治療効果のある成分は入っていません。保湿成分が入ってることが多く、やや乾燥している唇の保湿目的で日常的に使うのであればこちらで十分でしょう。

色付きからUVカットまでさまざまなタイプが選べることが特徴です。

 

医薬部外品タイプは、いわゆる「薬用」とうたわれているタイプです。予防する目的で作られているため、荒れやひび割れなどを防ぐ成分が入っています。あくまでも予防として使うものなので、症状がひどくなってしまう前に使うことがポイントです。

 

ひどく荒れていたり痛みをともなっていたり、症状がひどい場合は医薬品タイプがおすすめです。

治療を目的に作られているので、症状の改善が期待できます。治療を目的としてるため、効能・効果にも「口唇炎」と記載があるものもあります。医薬部外品、化粧品タイプではなかなか効果がなかったという方は医薬品タイプを使うことをおすすめします。

リップクリームの正しい使い方

リップクリームは日常的に使われる製品ですが、正しい使い方ができている方はなかなか少ないもの。効果的な使い方をしないと、改善するどころかかえって悪化してしまう場合もあります。

リップクリームの正しい使い方や効果を高める塗り方のポイントを確認しましょう。

塗りすぎに注意する

乾燥したら塗り直すということは大切ですが、塗る回数が多すぎるのもよくありません。

唇は摩擦によって荒れやすくなります。そのため、1日に何度もリップクリームを塗ってしまうと唇を必要以上に摩擦してしまい、かえって荒れやすくなってしまいます。
「メイクの前」「食事の後」「お風呂上がり」など、あらかじめタイミングを決めておくとよいでしょう。

唇のシワにそって縦方向に塗る

リップクリームは水平に塗った場合、唇全体にリップクリームが行き渡りません。
唇には縦方向にシワが入っているため、横方向に塗ってしまうと、縦のシワにしっかりとリップクリームが入らないのです。

シワの間にも塗り込むようなイメージで、縦方向に優しく塗っていくのがおすすめの塗り方です。特にスティックタイプのリップクリームは横に塗りがちなので注意しましょう。

体温で温めてから使う

リップクリームは冷えると固くなってしまいがちです。そのまま使うと唇の皮膚に負担がかかってしまい、かえって荒れの原因になってしまうことがあります。

リップクリームは、体温で溶かすことで、柔らかく伸びがよくなります。使用する前に、指や手などに少し押し付けて、リップクリームを温めてから使うとよいでしょう。

チューブ型の場合には指先にだして、指の温度で温めてから唇にのせるのもおすすめです。

衛生面に気を配る

リップクリームを清潔に使い続けるために、唇にチューブの先端などをそのまま押し付けて使ってしまうのではなく、綿棒や指先に出してから唇にのせることがおすすめです。スティック型の場合も綿棒などを使ったほうが清潔に使い続けることができます。

 

また、リップクリームを塗る前に唇の汚れや油分をティッシュなどで軽く取っておくことも必要です。

汚れや油分が付着している唇にリップクリームを塗ってしまうと、ムラ付きの原因になります。ティッシュでしっかりと落としてから塗るように心がけましょう。

使用期限に注意する

リップクリームにも使用期限があります。商品にもよりますが、未開封の場合は製造日から3年が一般的です。

時間が経って酸化したリップクリームは、くすみの原因になることもあり、注意が必要です。特に直接塗るスティックタイプは、唾液などで細菌が繁殖しやすいので、指やブラシで塗るように心がけましょう。

薬剤師がピックアップ!おすすめのリップクリーム

※この記事でピックアップしているリップクリームはあくまでミナカラ薬局の薬剤師の主観になります。製品の治療効果を保証するものではありません。

医薬品分類のリップクリーム

 

クチピアLip

アラントイン、グリチルレチン酸、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールという5つの有効成分を配合。

無香料、無着色、メントールなしで赤ちゃんにも安心して使える製品です。

製品にはQRコードが記載されており、簡単に製品情報にアクセスできます。また、薬剤師に無料でチャット相談ができるなどサポート体制も整っています。

 

デンタルピルクリーム

炎症をおさえる働きをするステロイド成分「プレドニゾロン」と、殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」を配合。

抗炎症作用のあるステロイド成分が入っているので、痛みやヒリヒリ感、赤くなっているなどの症状がある場合におすすめです。
市販の医薬品分類のリップクリームの中で、ステロイドが配合された製品はこちらのみです。

 

モアリップ

荒れた皮膚を修復する成分の「アラントイン」と炎症をおさえる成分の「グリチルレチン酸」の他、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールなどが配合されています。

油分の中にうるおい成分をとじこめている独自の基剤で、唇をしっかり保護しながら治していきます。
そのままぬれるチューブタイプで伸びがよく使いやすい製品です。

医薬部外品のリップクリーム

ニベア ディープモイスチャーリップ 無香料 2.2g

うるおいが瞬時に広がり唇の体温でとろけて密着しつづける作りになっており、保湿力の高いリップクリームです。

保湿成分だけはなく、ビタミンE(血行促進成分)、グリチルレチン酸ステアリル(消炎成分)が配合されています。UVカット成分も配合されており、紫外線から唇を守ります。

 

キュレル リップケアスティック 4.2g

乾燥性敏感肌のための商品を多く展開しているキュレルシリーズのリップクリーム。低刺激にこだわった製品です。

潤い成分が角層の深部まで浸透し、しっかり保湿。密着コート成分が唇内部の潤いをしっかり閉じ込めて乾燥を防ぎ、表面を外部刺激からも保護します。 

化粧品のリップクリーム

【保湿クリーム】ベビーワセリンリップ 10g(携帯用 乾燥肌 パラベンフリー)

病院から処方される医薬品でもあるワセリンを作った製品。

ワセリンは油脂を利用して作られており、唇や皮ふを保護し、乾燥を防ぐシンプルな保湿剤です。この製品は、従来のワセリンと比べてより不純物が少なく、やわらかな使い心地となっています。
また無香料、無着色、パラベン(防腐剤)フリーで、赤ちゃんや肌が敏感な大人の方にも安心です。

口唇炎で気をつけるポイント

口唇炎はリップクリームでケアするだけでなく、日常生活にも気を付けることが大切です。

生活習慣や食事の改善などで、症状の悪化を防いだり予防につながることにもなります。

食事

健康な体を維持するときに必要なビタミンの不足は、口唇炎を引き起こしやすくなります。

特に唇にとって効果的な成分であるビタミンB2やB6は、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。意識して食事に取り入れましょう。

ヨーグルトや牛乳、うなぎ、卵、ほうれんそうなどにはビタミンB2、魚類、牛・豚肉、穀類、豆類、レバーなどにはビタミンB6が多く含まれています。

睡眠

睡眠中に分泌される成長ホルモンには、細胞の新陳代謝を促し、体の種々の細胞を再生し、免疫力を高める働きがあります。

十分に睡眠を取り、免疫力の低下を防ぐことが大切です。

乾燥対策

乾燥は口唇炎の大きな原因となります。唇の乾燥を予防するために、ワセリンやリップクリームで意識的に保湿しましょう。特に冬場は外気の湿度が低いため注意が必要です。冬以外でも乾燥した室内にいることが多い場合は、加湿器をつけるなどして乾燥させないように気を付けましょう。