口唇炎の治し方

口唇炎は、唇全体に炎症やかゆみ、亀裂が起こる皮膚炎の一種です。

軽く乾燥する程度の症状から、乾燥が強くなり大きく皮がめくれるまで症状はさまざまです。ひどくなれば唇が腫れたり、唇の周りの皮膚まで赤く腫れてくることもあります。

市販薬を活用する

口唇炎に使用できる製品も市販されています。

軽度な口唇炎の症状には、保湿剤の使用が基本です。すぐに病院に行けない、軽度な口唇炎を自分で治したいという場合は、市販薬を上手く使ってケアをしましょう。

 

ただし、アレルギーやウイルスなど、他の病気が原因で口唇炎が起こっていることもあります。市販薬を使っても症状が改善しない、悪化する場合は病院を受診しましょう。

口唇炎ではない場合は、口唇炎の市販薬を使うとかえって悪化する場合もあります。

自分の症状が口唇炎なのか、それ以外の症状なのかわからない場合も、病院を受診することをおすすめします。

口唇炎の薬を選ぶ6つのポイント

口唇炎に使える薬はさまざまな種類が販売されています。効果だけでなく、使い心地、見た目など、薬を選ぶ際のポイントを紹介します。

効果

市販されているリップケア製品は、大きくわけて医薬品・医薬部外品・化粧品の3つに分類することができます。

医薬品と認定されているものは、治療を目的としており、効能・効果が厚生労働省により認められています。

医薬部外品は「防止・衛生」を目的に作られています。また、化粧品は美化や清潔などの目的で使用されるものです。保湿作用のある成分などが含まれているものなど、さまざまな種類がありますが、いずれも治療効果は認められていません。

 

口唇炎を早く治したい、効果を期待したいという場合は、医薬品と記されているものを選ぶとよいでしょう。また、医薬品の中にも口唇炎に適用がないものもあります。パッケージや添付文書の効能・効果の部分を確認し、「口唇炎」と記載のあるものを選びましょう。

使い心地

リップケアは毎日行うことなので、使い心地は重要なポイントです。塗り心地やにおい、塗った後の状態など、自分の好みに合ったものを選ぶことが大切です。

ベタつく、油っぽい、テカテカしてしまうなどを気にする方には、ベタつかずサラッと伸びがよく、塗った後も自然に見える製品が好まれます。

パッケージデザイン

リップケアは家にいるときだけではなく、外出時でも気になった時に行うものです。

人前や外出先で使用しても違和感のないもの、自分の好きなデザインなど、毎日継続して使用するものなので、好みにあったものを選びましょう。

価格

価格が低ければ低いほど人気があるというわけではありません。

一般的に、医薬品のリップクリームは、化粧品分類などのリップクリームよりやや価格が高い傾向があります。

自分の症状に合わせて、効果と価格のバランスを見極めながら選びましょう。

メントールや香りなどの機能性

市販されているリップケア製品にはさまざまな成分が配合されており、それぞれ特徴があります。

メントールが入ってスーッとするもの、好みの香りが添加されているものなど、気になる機能をポイントに選んでもいいでしょう。

安全性・安心感

肌が敏感な方など、できるだけ刺激の少ない製品を選ぶ方もいます。

無香料、無着色など添加剤の少ない製品や、赤ちゃんにも使える製品なども人気があります。

薬剤師おすすめの市販薬をピックアップ

アラントイン、グリチルレチン酸、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールという5つの有効成分を配合。無香料、無着色、メントールなしで赤ちゃんにも安心して使えます。
製品にはQRコードが記載されており、いつでも製品情報にアクセスできます。また、薬剤師に無料でチャット相談ができることも特徴のひとつ。

デザインもシンプルで男女問わず使いやすい製品です。

 

デンタルピルクリーム

炎症をおさえる働きをするステロイド成分「プレドニゾロン」と、殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」を配合しています。

口唇炎の市販薬の中で、ステロイド成分が配合された唯一の製品です。

ステロイドは抗炎症作用があるため、痛みがある、赤くなっている、ヒリヒリ感などの症状がある場合に使用します。

荒れた皮膚を修復する成分の「アラントイン」と炎症をおさえる成分の「グリチルレチン酸」の他、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールなどが配合されています。

油分の中にうるおい成分をとじこめている独自の基剤で、唇をしっかり保護しながら治していきます。

[第3類医薬品] ユースキンリリップキュア8.5g

アラントイン、グリチルレチン酸、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールなどが配合された製品です。

うるおい成分のグリセリンが高配合されており、うるおいを逃さないモイストグリップ処方による高い保湿力が特徴。ビタミンB2の色の黄色のクリームです。

ボトルに入ったタイプで、分量調整もしやすく、手などでしっかり塗ることができるのも人気のポイントです。

メンソレータムメディカルリップnc

アラントイン、グリチルレチン酸、ビタミンE、ビタミンB6、パンテノールなどを配合。荒れた唇の修復を促進し、ひびわれに効果的です。伸びがよく、敏感な唇にもやさしい使い心地です。

唇にそのまま塗れるチューブタイプで携帯にも便利です。

メンソレータムメディカルリップb

メンソレータムメディカルリップncにdl-メントールという成分を配合した製品です。

塗った後にスーッとして爽快な使い心地が人気です。ただし、人によってはしみることもあるため、注意が必要です。

ボトルに入ったタイプで、手などでしっかり浸透させることができます。

生活の中で気をつけるポイント

口唇炎は、日常生活のちょっとした工夫で改善したり、予防することができます。

特に、口唇炎を再発しやすい方などは、口唇炎を起こしやすい生活習慣をしていないか確認しましょう。

ビタミン類を意識して摂取する

健康な体を維持するのにさまざまな役割を果たすビタミンが不足すると、口唇炎を引き起こしやすくなります。特に、唇にとって効果的な成分であるビタミンB2やB6は、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。

ヨーグルトや牛乳、うなぎ、卵、ほうれんそうなどにはビタミンB2、魚類、牛・豚肉、穀類、豆類、レバーなどにはビタミンB6が多く含まれています。

質の良い睡眠をとる

睡眠中に分泌される成長ホルモンには、細胞の新陳代謝を促し、体の種々の細胞を再生し、免疫力を高める働きがあります。

十分に睡眠を取り、免疫力の低下を防ぎましょう。

ストレスを溜め込まない

過度のストレスは免疫力の低下を招きます。免疫力が低下すると、唇の荒れを引き起こしやすくなります。リラックスや上手く気分転換をし、ストレスや疲れをためないように心がけましょう。

唇の乾燥に注意

唇の乾燥は口唇炎の大きな原因となります。唇の乾燥を予防するために、ワセリンやリップクリームで意識的に保湿しましょう。

特に冬場は外気の湿度が低いため注意が必要です。冬以外でも乾燥した室内にいることが多い場合は、加湿器をつけるなどして乾燥させないように気を付けましょう。

唇をなめる・さわるはNG

無意識に唇をなめたり、触ったりして悪化している場合もあります。

唾液には消化酵素が含まれているため、皮膚が薄くて柔らかい唇に唾液が付くと、刺激となり口唇炎ができやすくなります。また、荒れた唇をさわることで敏感になっている皮膚に刺激を与えることになり、症状が悪化する場合もあります。
炎症している部分などは、できるだけなめたりさわったりしないように意識しましょう。

からいもの・刺激物をとりすぎない

唇の刺激は症状の悪化につながります。刺激の強い食べ物の摂取は唇への刺激になるため、香辛料などのからいもの、熱いものなどはできるだけ控えましょう。