口唇炎とは?

口唇炎とは、唇や口角に炎症やひびわれなどが生じている状態のことをいいます。

一般的に、症状が口角だけに出ている場合は口角炎、唇を中心に出ている場合は口唇炎と区別されますが明確な定義はありません。

口唇炎の主な症状

口唇炎は複数の種類があり、それぞれ症状が異なります。

代表的な口唇炎の症状は、唇表面の乾燥やひびわれ、皮めくれです。出血や腫れ、かゆみが生じることもあります。

症状の範囲は、唇や口角全体に症状が出ることもあれば、一部分だけにとどまる場合もあります。

病院を受診した方がいい症状

口唇炎の症状の程度によっては、自分でケアするよりも病院を受診した方が早く治すことができる場合があります。

下記の症状に当てはまる場合は、アレルギー症状や別の病気であるおそれがあるので、病院を受診してください。

 

・じんましんや息苦しさ、顔の腫れといった、唇意外に症状がある場合

・唇がピリピリチクチクとしたり、水ぶくれや我慢ができないほど強い痛み・かゆみが生じたりする場合

・症状が1週間以上続く場合

口唇炎の原因|物理的な刺激によるもの

食品による刺激

刺激の強い食品の影響で口唇炎になることがあります。

からい食品やすっぱい食品など、長芋・マンゴー・パイナップル・キウイフルーツなどの食材も刺激になります。

 

<刺激の強い食品>

・唐辛子やわさびなどのからい食品

・お酢や柑橘類などのすっぱい食品

化粧品や医薬品による刺激

口紅やリップクリームなどの化粧品、塗り薬の使用が原因になることがあります。原因物質が軽くふれた程度でも唇を刺激します。

そのほか、洗顔料や歯磨き粉も原因のひとつとして考えられます。

金属や化学製品による刺激

金属製品や、ゴム・アクリル・ポリエステルといった化学製品が原因になることもあります。

腕時計やネックレス、衣類といったものだけでなく、歯科の矯正器具や材料、入れ歯も原因になりえます。

該当する場合はかかりつけの歯科医に相談しましょう。

日光による刺激

唇は紫外線のダメージを受けやすい部位なため、日光が口唇炎の原因となることがあります。

外出後に口唇炎が頻繁に発症する傾向がある方は、一度病院を受診しましょう。

歯の噛み合わせ

歯の噛み合わせが悪いことも口唇炎の原因になります。

歯ぎしりの癖があったり、噛み合わせが悪く歯が唇にあたってしまう場合など、継続的に唇に刺激を与えてしまうと口唇炎になることがあります。

口唇炎の原因|生活習慣によるもの

唇を舐める癖

唇を舐めることで唇の皮脂が減って乾燥し、口唇炎を引き起こすことがあります。

唇が乾燥したときに無意識に唇を舐めていると、結果的に乾燥を引き起こし、唇が荒れて口唇炎の原因となります。

栄養不足

ビタミン類などの栄養が不足することによって口唇炎になることがあります。

特に、ビタミンB2・ビタミンB6の不足が原因になることが多いと考えられています。

過度のダイエットや拒食症なども栄養不足の原因になります。

睡眠不足

睡眠不足により免疫力が低下し、口唇炎になることがあります。

また、睡眠不足が続くと代謝が落ちてしまい、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が正常に行われなくなることも口唇炎になる原因のひとつです。

口唇炎の原因|アレルギーによるもの

食物アレルギーは食後数分から2時間程度で現れることもあれば、1〜2日経過してから現れることもあります。

突然症状が現れることもあるので、食品を摂取したときに口唇炎の症状が現れる場合は、どの食品が原因となっているのかをよく観察しましょう。アレルギー物質の原因の特定は自己判断では難しいため、気になる方は病院で検査を受けることをおすすめします。

口唇炎と似た別の病気|口唇ヘルペス

口唇炎の症状と似た病気に口唇ヘルペスがあります。

口唇ヘルペスとは、ヘルペスウイルスが原因となって唇や唇の周囲に水ぶくれやかゆみなどの症状を生じさせる病気です。

口唇ヘルペスは唇のかゆみや腫れ、痛みといった口唇炎と似た症状が現れることが特徴です。

唇の腫れや水ぶくれは口唇ヘルペスの特徴的な症状なので、口唇ヘルペスが疑われる場合は一度病院を受診しましょう。

口唇炎の治療法|市販薬を使ったケア

口唇炎は症状の度合いによっては市販薬を使ってケアできることがあります。

特に強く出ている症状に対して、おすすめの市販薬を紹介します。

乾燥やひびわれ

乾燥やひびわれといった軽度の口唇炎であれば、傷ついた皮膚を修復する成分である「アラントイン」や、炎症を鎮める「グリチルレチン酸」を配合した市販薬がおすすめです。

クチピアLip 10g

クチピアには唇の修復をうながすアラントインや、炎症を鎮めるグリチルレチン酸、皮膚の新陳代謝をうながすビタミンE誘導体、皮膚の健康を維持するビタミンB6、パンテノールが配合されており、唇の荒れに効果が期待できます。

添加物として保護成分であるワセリンが含まれているので、患部にピッタリ密着し、荒れた唇をしっかり保護します。

また、製品に記載しているQRコードを読み取ると薬剤師に無料でチャット相談できるので安心して使用することができるのも嬉しいポイントです。

腫れや赤みがある

唇に腫れや赤みがあるような口唇炎の場合、炎症をおさえる成分を配合した市販薬がおすすめです。

デンタルピルクリーム

炎症をおさえる働きをするステロイド成分「プレドニゾロン」と、殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」を配合しています。

口唇炎の市販薬の中で、ステロイド成分が配合された唯一の製品です。

ステロイドは抗炎症作用があるため、痛みがある、赤くなっている、ヒリヒリ感などの症状がある場合に使用します。

口唇炎に使えるそのほかの市販薬について、詳しくはこちらの記事をごらんください。

日常でできる唇のケア方法

口唇炎を予防するために、毎日の習慣として唇のケアをおこなうことは大切です。

自分でできる日常的な唇ケアの方法は次のようなものがあります。

舌で唇を舐めない

口唇炎になると、唇が気になって何度も舐めてしまうのが癖になりやすいので、注意してください。

舐めると唇表面の脂分が取れて乾燥しやすくなるため、なるべく唇を舐めないように意識しましょう。

バランスの良い食生活を心がける|ビタミンB2とB6を摂取

唇の健康を保つ上では、バランスのとれた食生活を意識することも大切です。

特にビタミンB2とビタミンB6は皮膚や唇の健康を保つのに必要な栄養素なので、積極的に摂取しましょう。

普段の食事で栄養が取りきれないようであれば、サプリメントを取り入れるのもひとつの手です。

リップクリームを塗る

唇が乾燥したまま放置すると、荒れて口唇炎の原因になります。

唇が乾燥したと感じたときなどにリップクリームを使いましょう。

リップクリームには唇をケアするためにさまざまな役割があります。唇の保湿だけではなく紫外線をブロックする成分や、医薬品のリップクリームであれば組織を修復する成分や炎症を抑えてくれる成分が配合されているものもあります。

睡眠をしっかりとる

唇の健康を保つには、しっかり体を休ませることも大切です。

夜更かしをすると本来夜間に出る成長ホルモンがうまく分泌されず、健康な細胞をつくりだすことができなくなってしまいます。十分な睡眠時間を確保しましょう。