オロナインはカミソリ負けに使える?
カミソリ負けとは、カミソリによって皮膚が傷つけられることで、以下のような症状があらわれる状態のことです。
・皮膚が赤くなる
・かゆみ、ヒリヒリした感じがある
・赤いニキビのようなブツブツができる
男性の場合は、ひげを剃ったときによくみられ、女性の場合は、ムダ毛の処理のときにあらわれます。どちらの場合も切れの悪いカミソリを使用するとカミソリ負けになりやすいため注意が必要です。
カミソリ負けによる皮膚の”傷”に使える
オロナインH軟膏の添付文書では、以下の効能・効果が記載されています。
効能・効果
にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも
オロナインH軟膏 添付文書 より引用
効能・効果にカミソリ負けは含まれていませんが、「きず」の中にカミソリ負けが含まれていると考えられ、カミソリ負けにオロナインを使用しても問題ないといえます。
ただし、カミソリ負けによって湿疹(ただれ、かぶれ)が起こっている場合は使用しないでください。
殺菌成分が傷の化膿を防ぐ
オロナインH軟膏は、有効成分である「クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)」が殺菌作用を示して、傷口を消毒し化膿を防ぎます。
・日常のすり傷、切り傷
・カミソリでできた切り傷
・お料理中の切り傷
・海や山でのすり傷、きり傷
オロナインでかゆみ止めはできない
オロナインの成分にかゆみを止める成分は配合されていないため、かゆみを止める目的でオロナインを使用しても効果はありません。
デリケートな皮膚にも使える
オロナインには使用部位の指定がないため、デリケートゾーン・脇・顔・足のどの部分でも使用できます。
顔に使用する場合は、目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水またはぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
オロナインでのカミソリ負けケア
カミソリ負けにオロナインを使用する場合は、手を清潔にしてから使用しましょう。傷口から菌が侵入するのを防ぎます。
かゆみがある場合は患部を冷やす
かゆみを感じる場合は、水や清潔なタオルなどで患部を冷やしましょう。かゆみが緩和され、かきむしることでカミソリ負けが悪化するのを防ぐことができます。
ただし、蕁麻疹の場合はまれに症状がひどくなることがあるためこまめに患部を確認しながら冷やし、少しでも異変を感じたら冷やすのを中止してください。
オロナインH軟膏
オロナインH軟膏【第二類医薬品】
現在オロナインH軟膏にはビンタイプとチューブタイプの2種類がありますが、配合されている成分に変わりはありません。家庭に常備しておく場合にはビンタイプ、鞄などに入れて持ち歩きたい場合はチューブタイプがおすすめです。
オロナインH軟膏チューブ【第二類医薬品】
カミソリ負けに使える市販薬
オロナインH軟膏が全てのカミソリ負けに適しているというわけではありません。皮膚の状態や症状の度合いによって適した薬も異なります。自身の症状に応じた薬の選び方については関連記事をご覧ください。