応急処置をする前に

骨折した疑いのある場所は、むやみに動かさないようにしましょう。

激しい痛みや腫れ、内出血、変形がある場合は、骨折である疑いが高くなります。

骨が皮膚から飛び出している場合は、骨を戻してはいけません。清潔なガーゼや布などを当てて保護してください。

感染症防止のため、傷口に直接触ることは絶対にやめましょう。

出血している場合はまず止血

出血している場合は、止血を行いましょう。

止血する際には、感染症予防のためにゴム手袋を使用したりビニール袋を手に巻いてください。

出血している場所に直接、清潔なガーゼやハンカチなどを当てます。

可能であれば流水で患部をきれいにしてから布を当てます。ただし、状況によっては服の上から布を当てても構いません。

止血のために、布の上から強くおさえて圧迫します。出血がおさまったら包帯を巻いてください。

出血している場所を心臓より高い位置にすると、出血を早く止めることができます。

包帯を使って止血する場合

出血している場所に、ガーゼやハンカチなどの清潔な布を当てます。

布の上から、抑え込むように包帯を巻くと止血することができます。

ただし、必要以上の圧迫は避けてください。

患部を固定する道具を用意する

骨折した場所を固定するための副木を用意しましょう。

副木は、まっすぐに固定できればどんなものでも良いため、その場にあるものを活用してください。

ただし、骨折した場所の上下の関節も含めて固定する必要があるため、骨折した患部より長め・大きめのものが必要です。

副木は、骨折した場所の関節を超える長さが必要です。

副木になるもの

雑誌、段ボール、板、座布団、傘などが副木となります。

固定するときは、布を巻くなどしてクッションになるようなものをはさみ、副木と骨折した場所の間に隙間があるときは、タオルなどを詰めましょう。

三角巾のかわりになるもの

三角巾は、首に手や腕を吊って固定するのに使うことができます。

三角巾がない場合は、上着、スカーフ、スポーツタオル、ふろしき、シーツなどを使用することができます。

患部を固定する

骨折の応急処置の基本は、骨折した疑いのある場所を固定することです。

患部の固定方法には、さまざまなものがあります。

指の骨折の固定法

鉛筆や割り箸などを、副木として使用し、その後包帯などで固定するのが良いでしょう。

副木を手のひらから骨折の疑いのある指に当て、包帯を手首から巻きはじめます。

折れた指と隣の指を包帯で巻いて、包帯の先端付近を二つにわけて結んで固定する方法もあります。

手首・前腕の骨折の固定法

前腕から手のひらにかけて副木を当て、手のひら付近と前腕の2箇所の関節を包帯などでとめます。

三角巾などで、首から吊って固定すると良いでしょう。

上腕の骨折の固定法

上腕の外側に副木を当てて固定します。

その後、三角巾などを首から吊って、ひじを固定してください。

足の骨折の固定法

足の固定には長さのあるものが必要です。段ボールを重ねて副木として使うなどしましょう。

骨折の疑いのある場所を中心として、動かないように数か所を包帯などで固定してください。

太ももの骨折の固定法

太ももの内側と外側に副木を当て、対象の足を挟むように包帯などで固定します。

足首の骨折の固定法

足首は固定のしにくい場所ですが、タオルなどで明日をくるみ、包帯や三角巾などを使用すると、動きを制限することができます。

胸の骨折の固定法

厚手のタオルを軽く巻いて、圧迫しましょう。呼吸の際に走る痛みをやわらげることができます。

応急処置後の対応

応急処置が終わったら、早めに病院を受診してください。

なお、骨が皮膚を突き破っている場合には、感染症などの危険性もあります。救急車を呼んで速やかに医療機関で診察してもらいましょう。

痛みや腫れのある場合は、骨折した場所をビニール袋に氷水を入れたものなどで冷やしてください。

重症の場合は、出血や痛みでショック症状を起こすこともあるため、毛布などかけて体を温めましょう。

おわりに

応急処置法を知っておくと、いざというときに役立ちます。

骨折したときに必ずしも道具が揃っているとは限らないため、代用品として使えるものも頭に入れておきましょう。