花粉症で起こる頭痛の原因は?

花粉症の代表的な症状はくしゃみ・鼻水・目のかゆみなどですが、頭痛が起こることもあります。

鼻の粘膜の炎症による酸欠

鼻の粘膜が花粉によりアレルギーを起こして腫れると、鼻から取り込める酸素量が少なくなり、脳に十分な酸素が届かなくなる「酸欠状態」に陥ります。

脳の酸欠状態が続くことで、頭の重苦しさや慢性的な頭痛に発展します。

副鼻腔炎による影響

花粉が原因で鼻の入り口にある鼻腔の炎症が長引くと、鼻の奥の「副鼻腔」も炎症を起こします。

副鼻腔の炎症が長引くと、炎症部分に膿(うみ)が発生して「副鼻腔炎」を発症します。副鼻腔炎を起こしていると頭痛が起こったり頭がぼーっとしたり記憶力が低下することもあります。

ヒスタミンによる影響

花粉などの異物(アレルゲン)が体内に入り込むと、異物を追い出そうとしてヒスタミンが分泌されます。ヒスタミンはさまざまなアレルギー症状を引き起こすとともに血管を拡張する作用があるため、頭痛が起こりやすくなります。

睡眠不足による影響

花粉症で夜間でも呼吸がしづらくなると、質のよい睡眠がとれないことが多くなり慢性的に睡眠不足の状態になりがちです。

睡眠は脳にとって活力の源なので、睡眠が不足することは大きなストレスとなります。ストレスで自律神経のバランスが崩れると、筋肉の緊張が続いたり血管の拡張や収縮がうまくいかなくなったりして頭痛が起こりやすくなります。

花粉症の頭痛に効く市販薬8選!

花粉症が原因となる頭痛を和らげるために市販薬を役立てることも有効です。複数の薬を併用するときは、薬の成分が重複しないように注意しましょう。

なお、副鼻腔炎が原因となり頭痛が起こっている場合は、副鼻腔炎の治療が頭痛の解消につながります。頭痛の原因に思い当たらない場合は、まずは医療機関を受診することをお勧めします。

鼻炎薬

花粉症が原因で起こる頭痛には、抗ヒスタミン成分の薬が効果的です。鼻水・鼻づまりなどの鼻炎が改善すると頭の重苦しさも軽減します。

アレグラFX 14錠 医療用アレグラと同成分配合 花粉症に (第2類医薬品)

抗ヒスタミン成分のフェキソフェナジン塩酸塩が鼻のアレルギー症状を緩和します。眠気や口の渇きといった副作用が少なく、空腹時にも使用できる薬です。

アレギサール鼻炎

有効成分のペミロラストカリウムは抗アレルギー成分で、肥満細胞を安定化することでヒスタミンの放出をおさえる作用があります。アレルギー症状を元から抑え、眠くなる成分も入っていません。

効果的に使用するには、花粉症シーズンの前から飲み始めるのがポイント。継続して使用することで長引く鼻づまりにも効果を示します。

鎮痛薬

頭痛が強い場合は鎮痛薬で痛みを緩和します。鼻炎薬などと併用できない薬もあるので、使用前に医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

タイレノールA

空腹時でも使用できる頭痛薬です。有効成分のアセトアミノフェンは解熱鎮痛効果があり、眠くなる成分も含まれていません。

イブ

有効成分のイブプロフェンは解熱鎮痛効果が高く、特に炎症をともなう痛みに効果的です。市販薬の「イブ」シリーズは5製品ありますが、眠くなる成分が含まれていないのはイブだけです。

イブクイック頭痛薬DX

鎮痛成分の吸収を速める酸化マグネシウムを配合。イブプロフェンの働きを高めるアリルイソプロピルアセチル尿素も含まれ、痛みに素早く作用しますが、眠くなる効果もあります。

バファリンルナi 20錠

2つの鎮痛成分「イブプロフェン」と「アセトアミノフェン」のダブル処方で、痛みをすばやくブロックします。眠くなりにくく、胃にも優しい処方です。

漢方薬

花粉症には漢方薬が使われることも多くあります。体質や症状に合わせて自分に合った薬を選びましょう。

 

「クラシエ」漢方小青竜湯エキス錠

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、鼻水・鼻づまりなどの鼻炎症状に効果を発揮する漢方薬です。花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状に病院で処方されることもあります。

ツムラ漢方葛根湯加川きゅう辛夷エキス顆粒

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)はひどい鼻づまりや副鼻腔炎、慢性鼻炎に使用される漢方薬で、頭痛や肩こりにも効果を示します。眠くなる成分は入っていません。

ツムラ漢方荊芥連翹湯エキス顆粒

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、もともとアレルギー体質で慢性的な鼻炎の方に使用します。目のかゆみや充血にも効果を示します。本格的に花粉が飛び始める1~2か月前から使用する場合もあります。

なお、花粉症による激しい片頭痛は市販薬が効きにくい場合があります。また花粉症以外の病気が関係しているケースもあるので、激しい頭痛が頻繁に起こる場合は医療機関を受診してください。

花粉症による頭痛の緩和法は?

花粉症による頭痛を緩和させるには、酸素をしっかりと脳に送り込むために血流を改善し、鼻の通りをよくすることが大切です。日常生活で手軽にできる対処法を紹介します。

部屋の湿度を保つ

鼻づまりは空気が乾燥して鼻の粘膜が乾くことで生じます。加湿器や濡れタオルを使用して、部屋の湿度を50~60%に維持させましょう。

温かい蒸しタオルで首や肩を温める

首には太い血管が通っています。温めたタオルで首と肩の筋肉の緊張を緩めて血流を改善しましょう。

ぬるめのお湯にゆっくりと入る

ぬるめのお湯で入浴すると、副交感神経の働きが高まり体がリラックスします。好きな香りの入浴剤なども使い、ゆったりとバスタイムを楽しみましょう。熱いお湯では逆効果となるのでご注意を。

ペパーミントのハーブティーを飲む

ペパーミントの清涼感ある香りはメントール成分によるものです。鼻の通りをよくするとともに頭痛をやわらげ、爽快な気分にしてくれます。温かなハーブティーから立ちのぼる湯気と香りをゆっくりと楽しみながら飲んでみましょう。

おわりに

花粉症の頭痛対策では、マスクと精油(エッセンシャルオイル)の活用も効果的です。

おすすめの精油はティーツリー、ユーカリ、ペパーミントです。

ティッシュペーパーに好みのオイルを1滴たらし、マスクに挟んで使用します。精油が肌に直接触れないよう注意してください。

精油をたらしたティッシュペーパーを枕元に置くことも効果的。自分の好きな香りを探して一度試してみてはいかがでしょうか。