花粉症の代表的な症状は、くしゃみ・鼻水・目のかゆみです。

体に入り込んだ花粉が刺激物となりアレルギー反応を起こして目や鼻の症状が起こります。

花粉症には直接的なアレルギー症状の他にも、熱や寒気・頭痛など二次的に起こる症状もあります。

花粉症の発熱は風邪とよく似ているため見分けることが難しく、花粉症に気づかず間違った対処をしてしまう場合があります。

花粉症で熱が出る原因や風邪との違い、花粉症の熱や寒気といった二次的な症状への対処法について説明します。

花粉症で熱や寒気が現れる原因

花粉症と風邪では熱や寒気が生じる原因が異なります。

【風邪】
風邪の発熱は鼻やのどからウイルスが侵入することで起こります。

ウイルスが体内に入り込むと、体は発熱して体温を上げウイルスを追い出そうとする免疫反応を起こします。

また、風邪のウイルスは体温が低いと繁殖しやすい性質があります。

【花粉症】
花粉症による発熱はいくつかの原因が考えられます。

・鼻づまりによる脳の酸欠状態
・花粉を体内から追い出す防御反応
・花粉症の症状による体力の消耗・免疫力の低下

花粉症で鼻づまりを起こすと、酸素を取り込む量が減って脳が酸欠状態に近くなります。

すると自律神経の働きが乱れて体温や血流の調整ができなくなり、発熱や頭痛が起こります。

また、風邪のウイルスと同じく、花粉を異物だと認識して体内から追い出そうとする体の防御反応で体温が上がることがあります。

さらに花粉症の場合は数か月に渡って不快な症状が続くため、徐々に体力を消耗し抵抗力が弱まります。

抵抗力が弱くなると、体は体温を上げて免疫力を高めようとして発熱します。

発熱にともなう寒気に注意

発熱は体に入り込んだ異物を取り除こうとする体の防御反応です。

体が防御反応を起こすとき、脳は体温調整のセットポイントを上昇させるので、外気温が低く感じられるようになります。熱の出始めに寒気を感じるのはこのためです。

花粉症で寒気を感じる場合も基本的には発熱をともないます。

花粉症で38度以上の高熱は出る?

花粉症で38度以上の高熱が出ることはありません。

花粉症の発熱は直接的なアレルギー症状ではなく二次的な症状なので、熱が出たとしても37.5度以下の微熱であることがほとんどです。

花粉症の症状がある方で37.6度以上の熱がある場合は、風邪など別の病気を併発していると考えられます。

症状がつらい方はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

花粉症と風邪の症状の違い

特に初期の段階では、花粉症と風邪は見分けがつきにくいものです。症状の違いをしっかりと確認しましょう。

【風邪と花粉症の違い】

  風邪 花粉症
咳、痛み かゆみ、咳
鼻水 白〜黄色で粘り気のある鼻水 透明でサラサラした鼻水
くしゃみ 出るが頻度は高くない 1日に何度も出る
目の症状 なし かゆい、充血
微熱~高熱 平熱~微熱
関節痛 ある なし
その他の症状 腹痛、下痢、吐き気、悪寒など 頭痛がある場合もあり

花粉症と風邪のもっとも大きな違いは目の症状です。

鼻や喉の症状の他に、目のかゆみや目の周囲の腫れ、目やにが増えるなどの症状が現れた場合は花粉症が疑われます。

花粉症の発熱や寒気への対処法

手足を温める

花粉症で熱っぽさを感じたり微熱がある場合には、手足を温めることが効果的です。

体が発熱し体温が上昇し始める際、体は筋肉を震わせることで熱を生み出します。この筋肉の震えが悪感や寒気です。悪感や寒気は、手足を温め体温が上昇するとなくなります。

手足を温めて寒気が止まったら、熱が必要以上に体内にこもらないようにするために衣類や掛け布団を薄く保ちましょう。衣類などは寒くならない程度の薄さに保つのがポイントです。

マスクなどの花粉症対策

花粉症による発熱は風邪などの発熱と異なるため、まず花粉症の症状を改善することが先決です。

微熱であれば仕事に行ったり外出を続ける方も多いかもしれません。症状が出てしまった後でも、少しでも症状を緩和するために花粉対策を続けましょう。

マスクの着用や帰宅時に洋服や体に付いた花粉を叩き落とし、手洗いと一緒に顔も洗うなど、こまめなケアを心がけてください。

バランスの良い食事と休息

花粉症による熱は、花粉症の他の症状によって体力が消耗されて現れている可能性があるため、バランスの良い食事をとって、ゆっくり休んで体力を回復させましょう。

花粉症の熱に市販の解熱剤は使える?

基本的には花粉症の薬でアレルギー反応をおさえることで改善されますが、熱がつらい場合は解熱剤を使用する場合もあります。

また熱が37.6度以上の場合には風邪を併発しているおそれがあります。

しかし、花粉症の薬と解熱剤や風邪薬は成分によって併用できないものがあります。

花粉症の薬をすでに使用している場合には、自己判断で市販の解熱剤や風邪薬を飲むことは控え、病院を受診して症状に合った薬を処方してもらうことをおすすめします。

おわりに

花粉症の症状には、まず花粉を体に取り入れない対策をすることがなにより大切です。

花粉症のシーズンにはマスクやメガネなどを活用し、規則正しい生活をしましょう。