2018年の花粉情報については関連記事をごらんください。

花粉症の検査は耳鼻科が最適

花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつなので、検査は耳鼻科の受診が最適です。

花粉症の検査は内科や小児科でも行うことができますが、その後の診断や薬の処方も含め、より専門性の高い耳鼻科をおすすめします。

花粉症の検査方法は?

花粉症の検査は大きくわけて「アレルギー反応による症状かどうか調べる検査」と「アレルギーの原因を特定する検査」にわかれます。

アレルギー反応かどうかの検査 問診、鼻鏡検査、副鼻腔X線検査、血液・鼻汁好酸球検査、血液検査(血清総IgE定量)
アレルギーの原因を特定する検査 皮膚テスト、血液検査(血清特異的IgE抗体検査)

病院によって異なりますが、問診・鼻鏡検査と、鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血液検査を組み合わせて行うことが一般的です。

ひとつの検査が陽性であっても、通年性のアレルギー性鼻炎との分類や原因物質の特定は容易ではありません。場合によっては、皮膚テストと血液検査の両方を行うこともあります。

問診・鼻鏡検査

問診では、症状、症状が発生する時期、合併症、アレルギー既往歴、過去の治療歴から、年齢、職業、家族のアレルギー歴まで詳しく聞きます。

鼻鏡検査では、鼻鏡を使って鼻腔を視診します。通年性のアレルギー鼻炎であれば鼻腔は青白く腫れた状態で、花粉症であれば赤く腫れた状態になります。その他副鼻腔炎の併発や鼻の中の形状を確認します。

皮膚テスト

皮膚テストにはさまざまな種類があります。

皮内テスト 皮膚内にアレルゲンエキスと注射する
プリックテスト 皮膚に針などで微小な傷をつけてアレルゲンエキスを垂らす
スクラッチテスト 皮膚を引っ掻いてアレルゲンエキスを垂らす
パッチテスト アレルゲンエキスを塗った薬剤を皮膚に貼り付け1〜2日後に反応をみる

花粉症の皮膚テストでは、プリックテストが一般的になります。プリックテストは、出血や痛み、アレルギー反応による重篤な副作用もほとんどなく、より安全性が高いといえるでしょう。

検査後は15分ほどですぐに結果がでることがメリットといえます。ただし、特定のアレルギー反応以外にも皮膚反応を起こすこともあるため血液検査に比べると精度はおちます。

血液検査

血液検査では、血中のIgEの総量を調べる検査(血清総IgE定量)と花粉に反応する特定のIgEを調べる検査(血清特異的IgE抗体検査)があります。

血液検査ではアレルギー反応の有無だけではなく、症状の程度も6段階でわかり、適応する薬の強さも同時に知ることができるため、より効果的な処方につながります。

病院内に検査機器がある場合は、約1時間ほどで結果がわかりますが、病院内にない場合、1〜2週間程度かかるため、再度来院する必要があります。

副鼻腔X線検査

アレルギー性鼻炎や花粉症では、約15〜20パーセントの割合でX線撮影に異常がみられます。

血液・鼻汁好酸球検査

アレルギー性鼻炎の特徴として、鼻水の中に白血球の一種である好酸球が多数みられることがあげられます。鼻水を採取して薬品を用いて彩色し、顕微鏡で好酸球の有無や量を調べます。

花粉症の検査の費用を比較!

花粉症の検査の費用を確認します。あくまで目安の計算になるため、詳しくは各医療機関にお問い合わせください。

どの検査を使用したりどの項目を受けるかは、医師と相談しましょう。

プリックテスト

検査項目ひとつごとに420円が加算され、検査実費費用はかかりません。保険適用の場合は3,000〜4,000円が目安になりますが、医師の判断により、保険適用か自己負担になります。血液検査よりは安価といえます。

血液検査

検査実費費用が1,570円、1項目増えるごとに1,100円加算されます。最大13種類まで保険適用になり3割負担で受けることが可能です。検査項目数や病院によっても異なりますが、花粉症の検査の場合は約5,000〜7,000円程度になります。

最近では、花粉アレルゲン9項目を含む33項目を一度に調べることができるMAST-33という検査もあります。詳しくはかかりつけ医にお問い合わせください。

副鼻腔X線検査・鼻汁好酸球検査

鼻汁好酸球検査は血液学的検査判断料を含み420円、副鼻腔X線検査は630円です

ただし、単体で行われることはなく問診や別の検査も同時に行われる場合が多いので、合計の受診料はもう少し高くなります。

花粉症の検査の注意点

保険適用の検査を知る

アレルギー検査は、症状がでている場合は基本的には保険が適用されますが、症状がない状態での検査は自費診療になる可能性もあります。詳しくは各医療機関にお問い合わせください。

また、検査の項目数によって値段は変わります。自分の症状に合わせて必要な検査を医師と相談して選択しましょう。

検査前の薬の服用に注意

花粉症の検査を受ける前には、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は飲まないでください。正しいアレルギー反応がでない可能性があります。

花粉症の検査は受ける時期を確認

花粉症は、季節外であれば鼻粘膜も正常な状態であり鼻汁好酸球検査などは陰性となってしまいます。確実な検査を望む場合は、症状が感じられてシーズンに差し掛かった時に検査を受けることをおすすめします。

自宅で花粉症の検査ができる?アレルギー検査キット

花粉にアレルギーがあるかどうかを自宅で検査できるアレルギー検査キットがAmazonや楽天などでも販売されています。

花粉症の原因として代表的なスギ・ヒノキ・ブタクサのアレルギーがあるかを検査できるものや、花粉に限らずハウスダストや食べ物なども含めた36項目が検査できるものもあります。

検査の流れ

検査キットが到着したら取扱説明書に書いてある手順にしたがって血液を自分でとり、検査申込書に記入します。

血液と検査申込書を返信用封筒に入れて送付します。その後、登録衛生研究所で分析・検査され、検査結果が送られてきます。

検査キットの精度は高い?

血液をとった後すぐに遠心分離機を使用することで、医療機関で検査した場合と同じ検査材料となる「血清」を採取することができます。そのため、医療機関と同等の精度で検査をすることができます。

また、検査は登録衛生研究所で行います。登録衛生研究所とは、病院での診断や健康診断のために採取された血液などを医療機関から集めて検査をする施設で、精度の管理も厳格にされています。

検査キットの値段

花粉の代表的な3種類だけを調べる検査キットは、約6,000円で販売されています。しかし、精密な検査のために採血した後に血液を遠心分離機にかける必要があるため、遠心分離機の購入も必須になります。

遠心分離機は4,000円程度のため、花粉症のスギ・ヒノキ・ブタクサの検査キットの値段は合計で1万円程度です。

遠心分離機は繰り返し使用することができます。将来ほかの検査キットを購入する可能性がある場合は遠心分離機を買うメリットがありますが、花粉の検査だけできれば良いということであれば病院で花粉症の検査をした方が安く済むでしょう。

検査キットと病院での検査どちらが良い?

忙しくて病院へなかなか行けない場合や、気軽に検査をしたい場合は検査キットを選んでも良いでしょう。

ただ、検査費用の面やアレルギーがあることが判明した場合に適切な治療を受けることができることからも、基本的には病院での検査をおすすめします。

検査の前に!花粉症のセルフチェック

花粉症の検査を受ける前に、まずは花粉症の特徴ががみられるかセルフチェックしてみましょう。

以下の項目に当てはまるものが多いほど花粉症が疑われます。

【花粉症セルフチェック】

◼︎サラサラした鼻水がでる
◼︎頭が重い・頭痛を感じる
◼︎1日に10回以上くしゃみがでる
◼︎1日中鼻が詰まっている
◼︎高熱は出ない(37.5℃以下の微熱はでる)
◼︎目がかゆい・充血している
◼︎鼻づまりでよく眠れない
◼︎症状が1週間以上続く

高熱がでる、ネバネバした鼻水がでる、腹痛や下痢などの胃腸症状をともなう場合、風邪が原因となっている可能性があります。まずは病院を受診して十分に栄養と睡眠をとり症状の改善を図りましょう。

鼻水などの症状が長期に渡る場合、花粉症の検査を受けることをおすすめします。

花粉症の症状について詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

花粉症でも原因となる植物の種類はさまざまあり、原因を特定して対処を行うことがとても大切になります。

検査をして原因となる花粉を特定することで選ぶことができる治療方法もあります。花粉症の根本的な体質改善ができる舌下免疫療法は、2017年現在スギ花粉症にのみ治療が可能となっています。

花粉症の発症が疑われたら、できる限り早めに病院を受診して検査を行い、適切な治療を開始しましょう。