亀頭包皮炎|原因菌の違いと症状の違いを解説

ペニスに異変が起こる亀頭包皮炎について解説。原因菌の違いによる症状の違いや、子どもの亀頭包皮炎で気をつけることについて解説します。性器の悩みはなかなか人に聞きづらいものですが、症状を把握したうえで、しっかりと治療に取り組みましょう。

亀頭包皮炎の症状と原因

症状はペニスの腫れ・痛み

亀頭の炎症が亀頭炎、包皮に起こる炎症が包皮炎で、そのどちらも起こった状態を亀頭包皮炎と呼びます。

亀頭包皮炎になるとペニスの先端が赤く腫れ、ずきずきした痛みやただれ、かゆみなどの症状が起こります。また、痛みがひどくなると膿がでることもあります。

亀頭包皮炎をもたらすさまざまな原因

亀頭包皮炎をもたらす原因は1つではなくさまざまあります。亀頭包皮炎は細菌やウイルスの感染により発症することもあれば、それ以外の原因により発症することもあります。

亀頭と包皮の間に恥垢(ちこう)と呼ばれる垢がたまりやすく、そこに細菌やウイルスが感染し炎症が起こります。そのため、包茎の人は亀頭包皮炎になりやすくなります。特に子どもの場合は包茎が普通であるため、包皮の中に垢がたまりやすくなります。

また、包茎でなくとも、性行為により感染する細菌やウイルスが原因で、亀頭や包皮に炎症が起こることもあります。

細菌やウイルスによる感染性の原因

カンジダ症

カンジダ属という種類の真菌による感染症です。亀頭が赤く腫れ、かゆみやずきずきとした痛みがあり、皮膚がむけることもあります。糖尿病の男性、人によって必要な包皮切除を受けていない男性、性行為の相手が女性かつ腟カンジダ症にかかっている男性によくみられます。

クラミジア尿道炎

クラミジア・トラコマチスという細菌による感染症です。性行為により感染し、性行為から7〜28日後に症状が現れます。クラミジア尿道炎になると排尿時に尿道に軽い灼熱感を感じ、ペニスから透明または濁った分泌物が出ることもあります。また、症状がひどい場合は排尿時に痛みがあり、尿道から膿が出てくることがあります。

単純ヘルペスウイルス感染症

ヘルペスウイルスの感染より起こる感染症です。口や性器で発症し、ヘルペスウイルスが口に感染した場合は「口唇ヘルペス」、性器に感染した場合は「性器ヘルペス」と呼ばれます。唇や性器に水ぶくれや潰瘍が見られ、だるさや発熱をともなうことがあります。

そのほか、感染性の亀頭包皮炎は、性行為によって感染する細菌や小型のダニなどが原因で発症します。

人にうつらない非感染性の原因

慢性単純性苔癬

苔癬(たいせん)は皮膚が硬く盛り上がった状態のことで、慢性単純性苔癬とは特定の部分を長期的にかくことで起こる皮膚疾患です。かくことでかゆみが生まれ、そのためさらにかいてしまい、慢性的に炎症が起こります。慢性的なかゆみのために、かいたりこすったりした結果、皮膚の乾燥や盛り上がり、暗い色の斑点が見られることがあります。

閉塞性乾燥性亀頭炎

閉塞性乾燥性亀頭炎はペニスの先端が硬く青白くなり、尿道が狭くなってしまう病気です。内出血や水ぶくれ、かゆみなどの症状もおこります。原因は解明されていませんが、免疫系が誤って自分の組織を攻撃してしまうことが関係していると考えられています。

人にうつらない非感染性の亀頭包皮炎の原因は他にもありますが、原因がはっきり分かっていない病気も珍しくありません。亀頭包皮炎が起きたからといって、必ずしも性行為による感染というわけではなく、原因の特定は難しいです。

ただ大事なことは、人によっては「恥ずかしくて病院に行けない」と思っても、しっかり医師の診察を受け治療にあたることです。

亀頭包皮炎の治療は病院で

自己判断による薬の使用はNG

亀頭包皮炎がみられる場合、大人でも子どもでも、まずは病院を受診してください。

亀頭包皮炎の原因はさまざまあるため、薬を自分で選ぶのはやめてください。また、ペニスは体の中でも特に皮膚がうすく敏感であるため、自己判断による薬の使用は症状が悪化するおそれがあるため、医師の指示にしたがって治療をしましょう。

また、性行為による細菌やウイルスの感染が確認された場合は、セックスパートナーも一緒に治療する必要があります。人に話しにくい内容ではありますが、お互いのより良い関係のためにも、しっかり打ち明けたうえで協力して治療に取り組みましょう。

感染性・非感染性の亀頭包皮炎は治療方法が異なる

病院の診療科は「皮膚科」や「泌尿器科」、「性病科」がある病院を選び、事前に問い合わせたうえで診察を受けましょう。病院での検査時、感染症が疑われる場合は、患部から出る分泌物や患部の一部を取り出し検査します。

細菌やウイルスが原因である感染性の亀頭包皮炎の治療方法としては、細菌やウイルスに対する抗菌薬や抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬が処方されます。治療期間は症状によって異なりますが、たとえばカンジダ症は抗真菌薬の飲み薬を使用することで2~4週間、クラミジア尿道炎は抗菌薬の飲み薬を使用することで7日間ほどかかることがあります。また必要に応じて塗り薬も処方されます。

また、細菌やウイルスが原因ではない亀頭包皮炎は、慢性的に症状が出ることがあるため、炎症やかゆみをおさえる塗り薬を使用しながら長期的に治療していく必要があります。

子どもの亀頭包皮炎に気づくには

亀頭包皮炎は子どもにもよく起こる病気です。これは性行為による感染というよりは、包皮にたまった垢が炎症の原因となります。

幼児の場合は包茎が普通であるため、包皮の中に垢がたまりやすく、亀頭包皮炎が起こりやすいといえます。

子どもの亀頭包皮炎に早く気づくためには以下の2点に注意しましょう。

・包皮やペニス全体に赤みや腫れが見られる
・おしっこをするとき痛がっている

また、子どもがペニスに興味を持ち始め、頻繁にペニスをさわるようになることも垢がたまりやすくなる原因の一つとなります。

入浴時は子どものペニスの包皮をめくりながら亀頭を洗い、いつも清潔に保つよう心がけてください。

おわりに

亀頭包皮炎は包皮にたまった垢や、性行為による細菌やウイルスが原因でおこります。

人に話すことや病院で診てもらうことは恥ずかしいかも知れませんが、早急に治療することが重要です。

その他に関するお役立ち情報

その他に関連するQA